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クレヨン王国月のたまごPART1

こんにちは。ひろみです。

クレヨン王国シリーズの中で、特に好きな作品である『月のたまご』。

今回は、表紙に注目してみます。

まず目に飛び込んでくる赤いキノコ。
これは、人の心の醜さや優しさを表していると思います。

アラエッサとストンストンが、喧嘩をしてしまった時、二人の顔にこのキノコが生えました。

ストンストンが、アラエッサの事を裏切るような行動をとり、アラエッサはそれが許せなかったんです。

でも、元々は仲良しの二人。
お互いのキノコの生えた顔を拭いてやり、薬をぬってやると、キノコは萎んで消えてしまいます。

誰かのことを許そうとする時、最初に許すのは、相手を許そうとしている自分のことだと思います。

「先に謝るのが嫌」とか、「カッコ悪い」とかいうプライドや、意地。自分の中にあるそれを許す。受け入れる。
それは、心の中の醜さをちゃんと見るということなんじゃないかな。


このキノコは、もう一度出てきます。

月のたまごを見つけるための旅の途中、昔の戦時中の子ども達に出会います。

戦争のために色々なことを信じられなくなっている子ども達は、車に乗せてあげるというまゆみたちの言葉を聞かずに、逃げ出してしまいます。
まゆみは、ご飯を食べさせてあげたい、着るものもあげたいと絶対に諦めずに、ドライアイスのように冷たいキノコをかき分けます。

そして、見つけるのです。
月のたまごへと通じる道を。


全てのものにつつましい感謝の心を与えるのが、月の役目です。
でも、人間にその心を与えるのが、だんだんと難しくなります。
そこで、神様は月が子どもを産んで、二人で夜の世界を守ればよいと考えたのです。

これが、月のたまご。


この月のたまごへと通じる道を進むのに、人間の心が試されているというのが、深いなぁと思います。

そのアイテムの一つであるキノコを、表紙のほとんどの面積を使って描いてあるのが、すごい!!
月のたまご救援隊の四人、豆粒みたいですもん。
主役なのに。


今回、表紙をじっくり観て、初めて感じることもあったので、とても良かったです。

ここまで読んでいただいて、ありがとうございました😊

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