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読書会で取り上げる本の選書基準 ▶KURI

ノーマ・ジーンの本棚なのか、マリリン・モンローの本棚なのか。

小説、医学書、哲学書といったありとあらゆるジャンルの本を読んだと言われるモンローの本棚一覧430冊を見つけました。

430 Books Found In Marilyn Monroe’s Library | BOOKGLOW
http://www.bookglow.net/430-books-found-in-marilyn-monroes-library/

モンローといえば映画『七年目の浮気』の風に白いスカートがなびくワンシーンや、モンロー・ウォークなどセックスシンボルとしてのイメージが強く、知的教養と言ったものからは程遠い存在のように思えます。

ですが、彼女の本棚には世界の文豪の作品がずらりと並びます。マルクスの『資本論』まであるから驚きです。

36年間という短い生涯の中でこれだけの本を読む原動力になったのは、読書が不安定な彼女の精神状態を支えていたからではないでしょうか。

どれだけの年月が経とうとも、書籍は読む者のありのままを無条件に受け入れ、傍らにそっと寄り添ってくれる存在だから。

幼少期から不遇な人生を歩まざるを得なかった苦悩や葛藤の中にある、繊細な心の内側を垣間見れる気がして、430冊の中に彼女の生涯を感じました。


モンローと読書

「寝る時は何を着て寝ていますか?パジャマ?ネグリジェ?」と聞かれたら、(聞かれることはありませんが)

「枕もとの本達の言葉を纏って寝ているわ。」と言ってみたいKURIでした。

横浜読書会の選書基準


以下は「読書会で取り上げる課題の本をどうやって選んでいるか?」に対するの私なりの答えです。

私にとって課題の本を選ぶ作業は、無限に広がる本の魔界の入り口であり、尊くて美しい極上の時間です。

参加者の皆さんの読後の感想が聞けるなんて嬉しすぎます。責任感は伴いますが、それ以上にわくわくが止まりません。

■ 書店、アマゾン等で、比較的購入しやすい本
(探し回る労力を減らすために絶版本などは控える。)                           

■ 図書館で貸し出している本
(図書館周辺の人気度のリサーチになる。図書館司書の承認済み、という意味でも大切。)

■ 3日程度で読めるボリュームの本
(駆け込み読みでも間に合うように。)

■ 2,000円以内で購入できる本
(なるべく費用の負担をおさえるため。)

■ 一般的に名著と言われるものであったり、ある程度名の知れた本
(日常会話の中で役に立つように。コミュニケーションのきっかけ作り。)

■ 海外文学の場合、様々な方が翻訳されている、改訂版がある、多数の出版社で売られている本
(ディスカッションの幅をもたせるため。訳の違いを味わうのも面白い。)

■ 内容が重すぎて、普段の読書会に持って来れない本
(名著であっても生々しい戦争体験、政治的、宗教的な本は紹介しにくい。そんな本にあえてスポットを当てたい。

■ 一人で読むには敷居が高い本
(哲学書など、機会がないと手に取らない本は、読後の満足度が高い。)

■ 世代、性別、職業にこだわらない本でること
( 参加者の層に偏りを持たせないため。 )

■ 感性で解釈できる本であること
(理論的な考えや正解を追及するならば、大学や専門講座で学ぶのが一番かと思う。読書会では読んだ本の感想を素直に述べて欲しいし、答えのない問いを参加者全員で深めたい。)

■ 話題性があること
(映画やドラマ化など、別の角度から掘り下げることができるように。)

■ 読書会の中で参加者の方にそれとなく聞いて反応が良いもの
(皆さんの生の意見を尊重したい。)

そして、「私が大好きな作品であること!」これが最大にして最強の理由となります。

横浜読書会の選定基準の本が、モンローの本棚に近づけるとよいなぁ。

お時間のある時にでも横浜読書会KURIBOOKSへ遊びに来てください。一緒に読書を楽しみましょう。そして、ぜひ皆さまのおすすめの本を教えてください。

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【投稿者】KURI  ※横浜読書会KURIBOOKSブログ改定


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