キャロットクラブ2013年産・1歳馬血統考察(3)

キャロットクラブで募集する、2013年産の1歳馬の血統を考察しています。

今回は3回目です(全7回の予定)。

・フォルテピアノ13(ステイゴールド)
・ヒカルアモーレ13(ステイゴールド)
・ココシュニック13(ステイゴールド)
・バイラオーラ13(シンボリクリスエス)
・プリンセスカメリア13(シンボリクリスエス)
・ジンジャーパンチ13(ディープインパクト)

フォルテピアノ13は無料で、残りの5頭は有料で公開いたします。

なお、僕は普段POGの血統研究(芝路線・早期向き・大物狙い)に力を注いでおり、今回もその血統観を中心に考察をしています。
1~2つ勝って、後は古馬までコツコツ楽しみたい方や、ダート路線で良い馬を選びたい方にとっては、ご期待に沿うことは出来ないかもしれません。

申し訳ありませんが、その点をご理解ください。
m(_ _)m

東サラの1歳馬考察も考察していますので、よかったら以下のURLをご覧になってください。
https://note.mu/kurigasila/m/m5d6f3a66a965


・フォルテピアノ13(ステイゴールド)

ステイゴールドは母方から頑丈さを補うことが有効で、特にノーザンテーストの増幅が大きな鍵を握っています。
その点、フォルテピアノの父フレンチデピュティはパワー型の種牡馬であり、しかもステゴと組み合わせると「ノーザンテースト≒ヴァイスリージェント(Vice Regent)」になるため、安定して頑丈さを供給することが可能です。
ステゴ×フレンチはセイカプリコーンやアイスフォーリスを出すなど、実績もしっかりと残しています。

更にフォルテピアノの場合は母父がノーザンテーストです。
つまりステイゴールドのポイントを直接クロスした上、そこにフレンチデピュティのヴァイスリージェントが絡むという構成になっており、パワー強化においては完璧な念の入れようです。

しかし気になる点も少しあって、それが3代母のクラフティワイフ。
頑丈さが欲しいステゴにとって、軽快なスピードを伝えるミスタープロスペクター(Mr. Prospector)は、とにかく相性が悪いのです。
ステゴ×ミスプロは190頭もいるのに、重賞で連対したのはアルコセニョーラとウインプリメーラだけという、非常に厳しい結果が出てしまっています。

更に「ナスルーラ×プリンスキロ」的な柔軟性もステゴとは相性が悪いです。
母方に「ナスルーラ×プリンスキロ」血脈を複数持つステゴ産駒の重賞馬は、ソリッドプラチナム、アルコセニョーラ、オーシャンブルー、ケイアイチョウサンの4頭と頭数自体が少なく、いずれも重賞を勝ったのは春クラシック以降となります。
フォルテピアノはミッテラン(Mitterand)×セクレタリアト(Secretariat)という2つの「ボールドルーラー×プリンスキロ」血脈を抱えています。

ステゴ×フレンチ×テーストという組み合わせは、非常に魅力的な構成と言えるだけに、クラフティワイフの軽さはなるべく遺伝せずに眠っていてくれると助かりますね。

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