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【POG考察】サンディブロンド

父:リオンディーズ
母:モンローブロンド
母父:アドマイヤベガ


強力な父母相似配合

 サンデーサイレンス4×3、ヘイロー5×4・5、ミスタープロスペクター4×4、「ヌレイエフ≒サドラーズウェルズ」4・5×4。主要な血を満遍なく押さえた、強力な父母相似配合です。父母相似配合は両親のポテンシャルを引き出す効果があります。父のリオンディーズはシーザリオを母にもつ良血種牡馬。母のモンローブロンドは現役時代に4勝を挙げた実績馬。父、母ともに優れた資質を有しており、それを継承させることはシンプルながら大きな恩恵が見込めます。


スピードに優れた牝系

 本馬は祖母にソニンクをもつ名牝系の出身。この一族は前進気勢と突進力が旺盛。非常に優れたスピード血統です。母のモンローブロンドが挙げた4勝もすべて短距離でした。
 本馬の追い切りの映像をみると、行きっぷりはよさそうです。1400mでデビューさせたことを考えると、おそらく母方の特徴が濃くでているのでしょう。これは牝系の強みなので素直に活かしたいところです。折り合い面は課題になっていくかもしれませんね。


母の父・アドマイヤベガが伝えるもの

 本馬の前進気勢や脚の回転、基礎スピードの高さなどは牝系らしさでしょう。その一方で、体の使い方からは母の父・アドマイヤベガの影響を少なからず感じます。
 アドマイヤベガは現役時代に日本ダービーを勝った馬。トニービンをもつ血統だけに、重厚な持続斬れを使えそうな印象を抱きます。しかし実際はあまりトニービン的なタイプではありません。おなじサンデー×トニービン種牡馬のハーツクライとは、フットワークの質がまったく違います。アドベガは牝系の奥にあるトムフールやボールドルーラーの、軽くて無駄のない脚さばきが主体。スピードの持続性はありますが、斬れ味というよりは、小脚を長く持続できる低燃費型のイメージです。
 本馬におけるアドベガは、突進的なスピードを壊さず、スタミナと器用さをサポートしてくれる存在。使い方としては理に適っているように思います。



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