父：ルーラーシップ
母：ヒーラ
母父：ディープインパクト

　ルーラーシップ×母の父ディープインパクトという構成は、多くの活躍馬をだす好相性のパターン。詳細は以下の記事をお読みください。

　本馬は祖母の部分にデインヒル、サドラーズウェルズ、ムトトなど、パワーとスタミナがたっぷりと詰まっています。ルーラー×ディープの特徴である欧州の底力をさらに強める構成。全体的にかなり重たい配合です。

　それだけに、淀みないスピード勝負に強いイメージはまったくありません。今回はスタートから出していって前目のポジションを確保。残り1000mから11秒台に入るスピードの持続戦にも平然と対応してみせました。

　まるでアメリカ血統を主体とする馬のような躍動感。昨年の七夕賞を勝ったとき、レース後にラップを見ながら「この馬、ゴーンウェストもちだったかな･･･？」と、おもわず血統表を見直したほどです。

　これについては、おそらく血統のおかげではなく、別の要因があると考えられます。本馬が所属する森厩舎は、アメリカ血統のスピード型を育てるのが非常に得意。つまりエヒトに備わるスピード競馬への対応力は、厩舎での育成による後天的な影響だと思うのです。

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