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【POG考察】マテンロウゴールド

 新種牡馬として2歳馬をデビューさせているレイデオロ。大きな注目を受けているものの、いまだに産駒の勝利がありません。なんだか雲行きが怪しくなってきました。ただ今回紹介するマテンロウゴールドは、これまでとは違った結果がでるのではないかと期待している馬です。


父:レイデオロ
母:ルールブリタニア
母父:ディープインパクト


レイデオロ×母の父ディープインパクト

 この組み合わせの一番のポイントは、どちらもウインドインハーヘア牝系出身の同族であるということ。この一族は多くの活躍馬をだす超名門の血統です。その代表格といえるレイデオロとディープインパクトを組み合わせて、ウインドインハーヘアの血をクロス。偉大な牝祖を活性化させる仕掛けは、意図として非常に面白いです。ただしプラスに作用させるためには、ひとつ注意すべき点があるように感じます。


ウインドインハーヘアが伝えるもの

 ウインドインハーヘア自体は、欧州の重厚な底力が詰まった血統。日本競馬で必須となる“スピード”という点でみると、それほど恩恵にはなりません。むしろ重厚であるがゆえに、使い方次第では鈍重さを招いてしまう場合すらあるかもしれません。


祖母・ミュージカルウェイが伝えるもの

 本馬の祖母・ミュージカルウェイは、「ヌレイエフ+ミスタープロスペクター」の血を内包。キングマンボと似たようなパワースピード構成です。この祖母の資質がウインドインハーヘアに寄り添うかたちで、本馬の全体像を作り上げています。
 重要なのは、“パワースピード”で寄り添っているということ。スタミナ的なパワーで寄り添ってしまうと、鈍重になりすぎそうでちょっと不安です。しかし機敏さや爆発力など、一瞬の動きを支えるようなパワー、つまりスピード的なパワーで寄り添うかたちならどうでしょうか。ウインドインハーヘアの良さは後押ししつつも、鈍重さの心配は薄くなりそうな感じがします。
 

 これらの考察はあくまでも推測です。レイデオロの配合的に何が正解か、まだはっきりとはしません。ただ個人的な考えとしては、母の父ディープであれば、残る4分の1(祖母の部分)は本馬のような血統構成が良いのではないかと思っています。この馬がダメなようだと、今期POGで僕が思い描くレイデオロ戦略は失敗です。マジでたのむぜ・・・💦



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