重賞勝ち馬考察:コスモキュランダ(弥生賞)
父:アルアイン
母:サザンスピード
母父:Southern Image
ヘイロー4×4、サーアイヴァー6×5・6、ヒズマジェスティ5×6・6、「グレートアバヴ≒インリアリティ」4×6。両親のポイントとなる血を満遍なく押さえた父母相似配合です。父母相似配合の良いところは、両親の資質をシンプルに受け継ぐことにあります。本馬の母・サザンスピードは、現役にコーフィールドCを勝ったオーストラリアのGⅠ馬。このように高い素質を有した繁殖牝馬であるほど、父母相似配合で能力を継承させることの意味は大きいです。
・・・とは言ったものの、サザンスピードはこれまで目立った繁殖成績を残していませんでした。個人的にはディープインパクト産駒の初仔をPOGで狙い、痛い目にあった過去があります。おなじ経験を抱えた人は多いのではないでしょうか。正直に言うと、繁殖牝馬としてのポテンシャルに疑問をもっていたところはあります。コスモキュランダみたいな良い仔を出せるなら、もっと早く出してほしかったですよね(笑)
本馬はヘイローやサーアイヴァーが中心の素軽い機動力型です。その一方で、ディキシーランドバンドやデインヒルのパワーも兼備。おかげで非力さがありません。スピードの質に反して脚がへたれないため、機動力を長く使うことができます。おもしろい性質の持ち主だと思います。
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