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GⅠ勝ち馬考察:ステレンボッシュ(桜花賞)

父:エピファネイア
母:ブルークランズ
母父:ルーラーシップ


 シーザリオ、エアグルーヴ、ウインドインハーヘア、そしてダンシングキイ。歴史的な名繁殖がずらりと並ぶ血統表は、なかなか壮観ですね。

 エピファネイア×母の父ルーラーシップの組み合わせは、5頭すべてが勝ち馬。該当馬は多くないですが、今のところ安定した成績を残しています。大舞台で実績を残したのは本馬が初めてです。

 エピファもルーラーも、長めを得意とするスタミナ寄りの種牡馬。さらに本馬の場合は、2代母の父のダンスインザダークもスタミナ型。かなり重厚な血統構成です。今年の桜花賞は、近年のようなイン有利のスピード馬場ではなく、外差しのきく環境でした。本馬にとって条件が味方したところはあったと思います。

 ただし中盤の緩みはそれほど大きくなく、ちゃんとマイル戦らしいレースにはなっています。そのなかで王道型マイラーのアスコリピチェーノに勝ったように、血統表の字面ほど鈍重な馬ではありません。牝馬らしい先天的な素軽さや、牝祖であるウインドインハーヘアのしなやかさのおかげでしょうか。もちろんこの血統背景を思えば、距離が伸びてパフォーマンスを落とす感じはしません。オークスも楽しみです。


※数値や一言メモは個人の主観です


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