見出し画像

重賞勝ち馬考察:ルガル(シルクロードS)

父:ドゥラメンテ
母:アタブ
母父:New Approach


 まず注目すべきは、ドゥラメンテとストームキャットの組み合わせ。芝・ダート兼用のニックスですが、芝馬の場合はパワーを武器にするタイプがよくでます。シャンパンカラーは稍重のNHKマイルCを勝利。アリーヴォも稍重の小倉大賞典の勝ち馬。本馬が勝った今回のレースも良馬場ではありますが、芝状態はかなりタフでしたね。過去に別記事でも考察していますので、合わせてお読みください。
 


 本馬は回転の速い走法で突進するタイプです。ミエスクの血を4×4でクロスしている影響か、脚さばきに硬さがあります。ミエスクは底力に富んだ名血。この資質にくわえて、前述のストームキャット効果が根付いていることで、馬力はかなりのものがあります。今のタフな京都の馬場は、本馬にとって最高の条件だったのではないでしょうか。

 母の父のニューアプローチは、現役時代に英ダービーや、英・愛の両チャンピオンSなど、中距離の大レースをいくつも勝った名馬です。ただ日本競馬において、この血が母の父に入る馬は、ゴドルフィンマイルを勝ったバスラットレオンや、兵庫ゴールドTを勝ったデュープロセスのように、不思議と短距離~マイルの活躍が目立ちますね。本馬もおなじカテゴリに属する1頭です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?