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蚊帳の効能  序章

霊的な存在。みなさんはどう思っているでしょう?
〈信じる〉〈信じない〉という議論を耳にしますが、私は「信じるも信じないも、実際にあるんだからしょうがない」という立場です。

だからといって霊感があるというほどではありません。ごくたま〜に、うっかり遭遇してしまう程度のものです。普段は何も感じません。

今回は、私がこれまで体験した中で最も怖い思いをしたときの話を書こうと思います。怖い話が苦手な方、こういった話が不快な方は遠慮せずにすっ飛ばしてください👍





序章
小学2年の終わり頃。母方の祖母が亡くなりました。〈ヨウおばあちゃん〉としておきましょう。
明るく優しく、編み物が上手でお茶目な人でした。コゲが分厚いホットケーキを焼いてくれたり、メダカをザコと教えてくれたおばあちゃんです。

亡くなってからどれくらい経った時だったか定かではありませんが、数日から数ヶ月だったと思います。
夢を見ました。
夢の中で、私は蚊帳を吊るした中に寝ていました。祖父母の家に泊まりにいくといつも蚊帳を吊るした中に布団を敷き、寝付くまで本を読んでくれました。その蚊帳だと思います。

夢では、ヨウおばあちゃんは蚊帳の外に横を向いて座っていました。そして、こちらに顔を向けないまま話しかけてきたのです。

「蚊帳の中にいれば、おばけとか怖いものは入ってこないからね。覚えておくんだよ。」

それだけ言って消えました。

その言葉をしっかり覚えておくんだったと後悔する日が、後にやってくるのです。


         本編へ続く



みなさんも覚えておくと役に立つかもしれません。蚊帳を一家にひと張り。お心当たりのある方は備えておくと安心かも?
(蚊帳って ひと張り、ふた張り… と数えるんですね。いま知りました。)

我が家にはありません。もう必要ないと思いますし。
     ・・・おそらく。


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