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意外に本気? ~【櫻坂46】秋元康が描く世界~

3月2日に秋元さんの歌詞集「こんなに美しい月の夜を君は知らない 」が、幻冬舎から発売された。
坂道グループの楽曲の中から、46作分を自選したという話だったので、どのような楽曲が選ばれているのか、非常に興味が湧いてしまった。
実際に買ってみると、秋元さんによる歌詞だけが並んでおり、あとがきで作詞に関する短い話が掲載されているというシンプルな構成になっている。
歌詞の合間に、挿絵が入っているが、これも坂道グループとは関係がない絵柄が使われているため、各坂道の知識が無いと、これを歌詞と思わないかもしれない。

この本を出すにあたって、秋元さんが「どの曲を選んでいるのか」が一番の興味だったので、早速さっそく目次を確認した。
購入前は、坂道ごとに曲が並んでいると思っていたのだが、なんと、並び順をみると、彼の中で「印象深いもの順」であるようだ。
そこには、櫻坂46の楽曲はまだ入っていない。
まだ2年目の新参者であるため、これは仕方ないだろう。
その代わり、欅坂46の楽曲が、早めの順番にかなり入っている。
これは、秋元さんが、欅坂46に対して、非常に興味をもって取り組んでいたことを示していると言えるだろう。
また、「欅坂46」のメンバーが、いかに彼を刺激する存在であったかを知ることができる。
同時に、彼女たちの「本気度」が、素晴らしい楽曲を引き寄せていたことが確認できる内容であった。

ここで、「どの楽曲が、どの順番に登場するか」を書くことはできない。
興味がある方は、是非購入していただきたいのだが、意外な曲が入っていることに驚くこともあるだろう。
「あとがき」では、秋元さんがどのように作詞に取り組んできたかも紹介されているので、ファンとしても、知っておいて損は無いはずである。

秋元さんの詞を改めて読んでいた時、今回の櫻坂46に与えられた楽曲のことも、ふと考えてしまった。
この本に収められている歌詞をみると、4枚目シングルの楽曲が描いている世界観に近いものが多い。
この事実は、昨今、彼が企画原案をしているドラマの採用が相次いでいるため、作詞に割ける時間が激減しているだろうと懸念されている中にあって、かなりの情熱をもって、櫻坂46の楽曲に取り組んでいることを示している。
これは、櫻坂46が、彼にとって「本気を引き出す存在である」ことの証左であり、欅坂46時代から引き続き、彼を刺激する存在であることの表れであろう。
来月リリースされる4枚目シングル「五月雨よ」の情報解禁を控えている今、秋元さんの「本気」を確認する日々は続いていく。





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