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2022年7月10日 八甲田の花

ガスがかかったり、小雨になったり、あまりコンディションは良くなかったが、花はかなりの種類を観ることができた。順に挙げていく。

苔むした岩の陰にフレッシュなギンリョウソウ。こういうのは雨にしっとり濡れている方が雰囲気が出ていい感じ。
青森トドマツのぼっこりした花。
ぐっしょり濡れたコケモモ。
ゴゼンタチバナもまだまだたくさん咲き残っていた。
タニウツギ。淡いピンク色のはかなさ。
イワオトギリソウはここ1ヵ所だけだった。バックの苔がきれい。

火山性有毒ガス注意、立ち止まらないで歩いて下さい、の注意書きが現れたエリアには、地衣類の面白い花、というか何というのか分からぬが、独特の小宇宙を造っていて面白かった。

どうやらイオウゴケ、というらしい。いかにも怪しげ。
マルバシモツケだろうか。N君はアイヅシモツケだと言うのですが。
クロマメノキ。雨露が美しい。
うーん、これは何なのか分からん。
コヨウラクツツジ。
新鮮なハクサンチドリ。
ベニバナイチゴ。大ぶりで濃い赤紫色が特徴。
イワカガミもかなりまとまって咲いていた。
水滴をまとったミヤマキンポウゲ。こういうのもいいねえ。
シオガマはたくさん咲いていたが、ハッコウダシオガマ、としているサイトもある。
ヨツバシオガマの高山型、別名キタヨツバシオガマ。

そして、そろそろ仙人岱にさしかかる頃、コバイケイソウの群生が次々と登場した。今年は当たり年ではないかしら。

びっしり花をつけたコバイケイソウ。
アカモノも多かった。
木道から少し離れたところに、アオノツガザクラ。久しぶりに見た。
ナナカマド。別の場所では葉っぱが少し赤っぽくなったセッカチなヤツも見かけた。

9年前、ひとりで岩木山と八甲田大岳をハシゴした時に、仙人岱を通ったら、ヒナザクラがたくさん咲いていて強く印象に残った。その時は6月末だったが、さて今回は出会えるのかと楽しみにしていた。と、おお、たくさんヒナザクラが群れているではないですか。

雨に濡れてうつむき加減のヒナザクラ。
イワイチョウの葉っぱにちゃっかり頭を載せて楽ちんモードのヒナザクラ。
雨に濡れると白い花びらが透明になって見栄えしなくなるのがかわいそう。
雪渓の近くには咲き始めたばかりのショウジョウバカマもいた。
葉っぱをよく確認しなかったが、シラネニンジンかな。山頂まであと少し。
山頂直下で見かけたウサギギク。この花も久しぶりに見たなあ。

コースタイムよりゆっくりと山頂に到着。写真を撮りながらだとどうしても時間がかかる。仙人岱過ぎて追い越された我々よりも年長のご夫妻は、とうに山頂を越して先へ下っていってしまっていた。

ガスで真っ白の山頂周囲にもいろいろな花が咲いていた。ハッコウダシオガマ。
こちらも山頂に咲いていたイワギキョウ。
山頂のミヤマオダマキ。
ネバリノギランもあちらこちらに咲いていたが、これも山頂。
下り道、ふたたびアカモノ。
これはまた立派な集団、ギンリョウソウ。フレッシュで輝いている。
毛無岱を歩くのは初めて。水辺のヒナザクラ。
おや、ミズバショウはとうに終わっているが、ぽつりぽつり残骸が残っていた。
毛無岱の水辺にアメンボがいた!
やっぱり、ヒナザクラ。
チングルマは花は終わっていて、カザグルマが水滴をいっぱい貯めていた。
ウラジロヨウラクもたくさん見かけた。
風に揺れるワタスゲ。もう少しふわっとしてると絵になるんだが。
キンコウカはまだまだこれから。一輪のみ咲き始めた株が多かったが、この子は3輪も咲かせていた。
イワイチョウは水辺に多く咲いていた。少し赤っぽいミツガシワも見かけた。
ハクサンシャクナゲ。

ふう、雨に濡れるのを気にしながらカメラを出すのは疲れる。でも、花を観てると、そんな苦労も気にならない。


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