2020年8月 礼文島、星観荘

画像1 羽田発稚内行きのANA。左窓側の席に座ったのが大正解。男鹿半島、弘前市街、竜飛岬、函館、噴火湾、洞爺湖、羊蹄山などをずっとくっきり見渡せた。そして、この天売島と焼尻島。しょっちゅうこの路線に乗っている同行した友人によれば、これほど間近に見られるのは珍しいとのこと。この後、利尻富士が見えて、稚内に着陸した。
画像2 稚内空港からバスで稚内駅まで移動して、最果ての鉄路の行き止まりを眺めながら、ビールとカレーパンで昼食。
画像3 稚内駅に飾ってあった、ご当地ゆるキャラ、出汁之助。昆布好きのアザラシが、あまりに昆布好きで体の一部が昆布になってしまった、ということらしい。
画像4 稚内港から乗り込んだのは、今年2月に就航したばかりの新造船、アマポーラ宗谷。波穏やかな海上を稚内を後に礼文島目指す。
画像5 アマポーラ宗谷、非常時の救命ボートもまだ真新しい。
画像6 アマポーラ宗谷の行く手、次第に利尻富士が近づいてきて、大きく聳え立った。
画像7 礼文港には、今日から3泊お世話になる星観荘のご主人、ヒコさんが迎えに来てくれていた。今回の旅に誘ってくれた友人はもう20年来の常連客で、最近は毎年この宿に通っている。船から下りた同宿者は他に6名。ワゴン車は定員一杯。
画像8 港から30分ほどワゴン車で走り、スコトン岬手前の星観荘に着いた。4年前に礼文島に来た時、車でスコトン岬に来て、ああここがジュンさんの定宿かと眺めた覚えがある。夕食は期待以上のご馳走。ソイとツブの刺身も、エビの酒蒸しも旨いが、大きなホッケの煮付けがやたら旨かった。
画像9 18時から食堂で夕食を食べてると、30分ほどしたら夕陽が海に沈みそうになり、皆、カメラを持って外へ出た。
画像10 西の空が赤く焼けていったが、結局、雲があって、夕陽が海に沈む所は観られなかった。宿に戻り、夕食の続き。そして20時からミーティング。不便な場所にあるので、翌日の行動をこの場で確認して、朝、それぞれをお目当ての場所にご主人が送ってくれるというシステム。ついでにお客さんの紹介も。その後は自由参加の飲み会。
画像11 18時半はまだ明るい。スコトン岬の駐車場の手前の原野のまっただ中に、ポツンと1軒立っているのが星観荘。朝日も夕陽もどちらも海から出て海に落ちるのが見えるという、他にはなかなかない立地条件だ。宿のスタイルはゲストハウス。ぼくたちは相部屋、2段ベッド4つの部屋だったが、コロナ対策で下の段のみ使用していた。個室対応も可。相部屋なら1泊2食7000円と宿代が高い礼文島にあっては良心的価格。
画像12 翌朝、4時過ぎ、館内放送。その日の朝焼け指数を案内してくれるはずが、聞き取れず、とりあえず外へ出た。あまり期待していなかったが、一面に赤く空が染まっていったのには驚いた。高台から眺めていたが、礼文島にしては珍しく無風状態で、そのせいか蚊がやたら多く、長ズボンの中にまで潜り込んで刺されまくった。
画像13 海から直接日が昇る様子を見るのは、ものすごく久しぶり。おがさわら丸とかクルーズ船に乗った時ぐらいかなあ。実に見事な日の出でありました。
画像14 食堂の中はこんな感じ。天体望遠鏡やフィールドスコープ、ギターなどが置いてあった。後に分かったのは、ヒコさんは昔は東京の楽器店に勤めていたということ。ミュージシャン崩れですかと聞いたら、その通りだった。
画像15 食堂の窓から海を見ていたら、はるか沖合を大きなタンカーが走っていた。ロシアから天然ガスを輸入する専用大型タンカーのようだった。国境を接する北の果てならではの眺めだ。
画像16 2日目は午前中は礼文岳に登った。その様子は別ペーシで。下山後、バスで香深港へ出て、ターミナル2階の武ちゃん寿司でランチ。星観荘ご主人のアドバイスは、ウニ軍艦巻き3巻1800円。なぜならウニ丼は小ぶりで4500円もする。エゾバフンウニはねっとり濃くて、最後に口の中に昆布の香りがほのかに漂って旨かった。
画像17 ウニの後は、生ビールをお代わりして、ホヤの塩辛、氷頭なますなどつまみにして飲んだ。〆は汐ウニおにぎり。
画像18 ランチの後は漁協やスーパーでお買い物。昆布茶と蒸しウニの新もの缶詰を土産に買った。港の向こうに利尻富士。
画像19 買い物の後は温泉へ。宿で買ってきた島民向け回数券200円。海縁の温泉は、サウナや露天風呂もあり快適。しかも目の前に利尻富士。湯上がりにまたまた生ビール。同宿者がほとんど来ていた。夕刻、ヒコさんのお迎えで宿へ。
画像20 2晩目の夕食は、今年はチョー貴重なサンマの刺身、焼き物は八角。これもこちらへ来ないと食べられないな。缶ビールは自販機で。昨夜は売り切れていたロング缶、ちゃんと補充されていた。この日は夕焼け不発、外に出るまでなし。
画像21 周囲に民家もないので、星空を楽しみにしていたが、月明かりもあり、意外にイカ漁の漁り火も明るくて、さほどの満天の星とはならず。それでもじっと目を凝らせばたくさんの星を観ることは出来た。
画像22 3日目の朝、4時過ぎの朝焼け放送はなし。安心して寝ていたら、4時半頃、朝焼けたいしたことなかったのに突然良くなった、と放送。慌てて外へ出ると、ちょうど海から日が昇る所だった。
画像23 なかなか凄い朝日と朝焼け状態。今朝は風が吹いていて蚊もいない。昨日は起き出してこなかった友人も、さすがに今朝は表へ出てきた。
画像24 朝早くから漁に出ている漁船も多い。でっかい朝日を浴びて、漁場へ向かうその姿は格好いいなあ。
画像25 星観荘の玄関入り口。北海道では当たり前の2重の戸になっている。ご主人夫妻にはお嬢さんが二人いるそうだが、進学して家を出ている。宿を二人きりで切り盛りするのはなかなか大変そう。
画像26 朝ご飯前に、食堂の窓の外を見ていたら、2羽のカラスを追い払うかのように、カモメが威嚇していた。カモメの方が強いとは知らなかった。
画像27 昨日の朝はパンにした。これも実は前夜のミーティングで確認される。なぜか、パン希望が多く、冷凍のパンでもいいかと訊かれていいですよと答えた。今朝は和食。
画像28 宿の玄関脇にはキタノコギリソウがたくさん咲いていた。ちょうど花盛りだったのかな。
画像29 3日目は、諦めていたトド島へ渡れることになり、午前中は貴重な体験をした。それは別ページで。船に乗る直前、自宅から連絡があり、急遽帰らなくてはならなくなった。礼文島での最後の食事は元地のおしゃれな海カフェで。
画像30 海カフェは地元のお客さんで賑わっていた。奥のテーブルには3世代、ひょっとしたら4世代のファミリーが一堂に。夜は居酒屋メニューもあるようだが、ご近所の人が来てるのだそうな。注文したのは、ウニパスタ。このお店の前身はウニ加工の店、というだけあって、これは贅沢な美味しさ。口いっぱいウニの風味が広がって、大満足。名残惜しみつつ、利尻島行きの船に乗った。

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