2020年3月 徳之島

画像1 徳之島を訪れるのは初めて。奄美大島から夕方の飛行機で徳之島へ。1泊目の宿、遊学リゾートきむきゅらに着いた時は周囲は真っ暗。島の中央、東海岸に立つ宿。翌朝、窓の外を見れば、海が広がっていて、朝陽が昇ってきた。
画像2 徳之島空港へ着陸態勢に入ると、伊仙町あたりだろうか、島の様子を間近に眺めることが出来た。
画像3 きむきゅら、1泊2食付きで6000円。夕食のテーブルにつくと、最初のドリンクはサービスと言われたので、生ビールを注文。卓上のボトルは黒糖焼酎で、無料で好きなだけ吞んでいいと言われた。南の島では時々遭遇するありがたいサービス。
画像4 前菜、刺身、豆腐料理の後に出てきたメインディッシュは、竹の容器に盛られた豚肉の黒糖煮。ボリューム満点、お味も結構。黒糖焼酎をお湯割りで3、4杯吞んでしまった。
画像5 翌朝、宿の屋根の上に、イソヒヨドリがとまっていた。島にいる間、あちらこちらでたくさん見かけた。
画像6 宿から海岸に向かって坂を下ると、ジャガイモ畑が広がっていた。島内の道路脇に、ジャガイモ買い取ります、という看板をしばしば見かけた。農家は基本は農協に出荷するが、規格外のサイズなどは専門の仲介業者が買い取るという。口利きだけで1シーズン1000万円稼ぐ猛者もいるとか。
画像7 島の西岸、奄美や沖永良部などへの定期船の港でもある平土野(へとの)の町中には、こんなアート作品がたくさん描かれている。
画像8 平土野アート、その2。美術部の高校生が描いてるのかな、上手だね。
画像9 徳之島空港近くのウンブキ(陸の中の海)と呼ばれる鍾乳洞。洞が沈下して、どこかで海と繋がったため、淡水と海水が混じった特殊な環境となり、珍しい生物もいるらしい。
画像10 島内各所にサトウキビ畑が広がる。12~4月頃、刈り取られ出荷される。島中、刈り取ったサトウキビを満載したトラックが走り回っていた。
画像11 空港の少し北の海岸は浅瀬が続いていて、アオサの養殖が行われているようだった。
画像12 アオサの養殖をしている海岸のさらに北へ行くと、松原闘牛場があった。闘牛の盛んな徳之島にはいくつもの闘牛場がある。最上段からは海が見えた。
画像13 平土野から海岸沿いに少し南下すると、犬の門蓋(いんのじょうふた)と呼ばれる名勝がある。隆起サンゴ礁が作り出す絶景ポイント。このめがね岩も見所のひとつ。
画像14 同じく犬の門蓋にて。この日は波穏やかな海だったが、えぐれた岩の隙間に打ち付ける波が時折高く飛沫を上げていた。
画像15 徳之島の西海岸の南部に突き出す岬が犬田布(いぬたぶ)岬。戦艦大和の慰霊碑が立っている。長い間、大和はこの沖で沈没したと思われていたため、慰霊碑も作られたそうだが、昭和55年の海底調査で実際には枕崎市沖で沈没したと判明したそうだ。
画像16 犬田布岬の駐車場脇に、スマイルという自家焙煎コーヒーの店がある。35年前からこの島でコーヒー豆を栽培し続けるご夫妻の店。650円と少々高いが徳之島コーヒーをいただく。豆栽培は試行錯誤を経て、今はモカ系の豆が中心という。
画像17 犬田布岬の少し南、やどぅり、は完全予約制の食事処。情緒たっぷりの東屋は工事中のため、同じ方が経営する島じかんという店でいただいた。月桃の葉の上に、アオサやパパイヤなどの食材を生かした料理が並ぶ。玉子焼きで包まれているのは味噌にぎり。貝殻の上は落花生豆腐。見た目もお味も大変よく出来たランチ。1500円。
画像18 島の南部、阿権(あごん)という集落に、樹齢300年という巨大なガジュマルが茂っていた。民家の庭に植えられている。
画像19 阿権はサンゴの石垣が多く残ることでも知られている。こちらのお宅は広大な敷地をサンゴ石垣が囲っていて、その先端が船のように三角形に突き出している。
画像20 下の銅像近くにヒカンザクラが植わっていた。花のピークは過ぎて、木の下にピンクの絨毯のように花びらが敷き散っていた。
画像21 徳之島は今も長寿の島として名高いが、その名を広めたのは泉重千代翁。その生家跡にはかつて記念館もあったようだが、今は閉鎖。しかし、銅像だけは立派にそびえ立っている。
画像22 伊仙町の闘牛場、徳之島なくさみ館。若い牛が練習に連れてこられていた。牛は縄張り意識を元にして闘争心を募らせるそうで、本番前に自分の領分という刷り込みをするようだ。牛はしきりに前足で砂をかきあげ、体にかぶっていた。
画像23 島の中央の山間に工場が立つ、奄美大島にしかわ酒造。昨年秋に新装した工場には見学コースが設けられた。タンクではもろみに黒糖を混ぜて、二次発酵が進んでいた。甘くていい香りが漂う。
画像24 2泊目は徳之島町中心部、亀津のビジネスホテルに泊まり、はるみちゃんという店で夕食を摂った。赤いシャツの背中に書かれた、おぼらだれん、ありがとうという方言。隣に座っていた島の方と話が弾んで楽しかった。
画像25 2000円のお任せコースがとても充実していた。突き出し、夜光貝の刺身、と来て、その後にこの天ぷら。アオサと小エビ、島のタラノメ。いや、春の香り。旨い。この後も、豚足、ナス豚味噌和え、油そうめんとどれも美味しかった。
画像26 あらかじめ天城町役場に電話して、アマミノクロウサギ観察小屋へ案内してもらった。小屋の周りには糞がものすごくたくさんあった。剥製と対面。耳が小さい。
画像27 小屋に取り付けたカメラで夜間のウサギの様子が録画されている。訪れた日の前夜は3匹、前々夜は4匹が映っていた。
画像28 島の中央山間部、当部の里は癒やしの里と呼ばれている。見事な板根を張っているオキナワウラジロガシ、昔からの守り神ビンジルガナシ、そして写真の島の名水、アガリマタイジュン。
画像29 島の北西端、ムシロ瀬。花崗岩の巨石が波や風でいろいろな形に見えるように削られ、面白い景色を生み出している。
画像30 島の北東端、ソテツトンネルなどが見られる金見崎に、昨年開業した、ジビエカフェとうぐら。あまちゃん定食は、イノシシのカツやイノシシの皮の味噌漬けなどが美味しかった。1500円。食後のコーヒーに、もう出始めたというビワの実を添えてくれたのには驚いた。

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