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2024年3月 西表島

小浜島から石垣島へ着くと、すぐに往復チケットを購入し、向かい側に接岸していた西表島大原行きの船に乗った。大原港近くのレンタカー屋で車を借りて、由布島へ。何十年ぶりかな。島へ渡してくれたのは、立派な角をもつ小次郎。17歳、人間で言えば51歳の働き盛り。由布島では多くの水牛を飼育しているが、その中でもトップクラスの見事な角もち。

由布島の中は広大な植物園。戦後、マラリアが蔓延する西表島を避け、由布島へ入植する人たちが開墾して、集落や学校もできたが、昭和44年に台風で水没、大半の人が西表島などへ移住したが、残った人がヤシなどを植えて、昭和56年に植物園として開園した。

水牛と記念撮影。

撮影用のルイ君は、個人のカメラで撮影することは厳禁。販売用の記念撮影のみ。直接触ってもいいのはルイ君だけ。
こちらのあんずは撮影OK。

島内には、ハイビスカス、ブーゲンビリア、フイリソシンカなど色とりどりの花々が咲いている。

ネムノキの仲間、オオベニゴウカンが花盛り。
東側の海岸のすぐ先には小浜島。
食堂で八重山そばのランチ。お味の方はまあまあ。

蝶々園は、温室の中に蝶がたくさん舞っている。

一番数が多いのはオオゴマダラ。金のサナギもぶら下がっていた。
こちらはアサギマダラ。
こちらはアサギマダラよりひとまわり小ぶりで模様が細かいリュウキュウアサギマダラ。

由布島を後に、少し大原方面へ引き返して、野生生物保護センターへ。

イリオモテヤマネコ。現在、島内に100頭ほどしか棲息していないという。
カンムリワシ。幼鳥はこのように羽が白い。成鳥になると黒い羽根に変わる。

さて、上原方面へ向かう。冬場は石垣島から上原や鳩間島への船は頻繁に欠航する。今日も欠航だった。

島では二期作で米が作られる。田植えが終わったばかりの田んぼがここそこで見られた。

やがてピナイサーラの滝が見える場所に着く。

イリオモテヤマネコの像の向こうに、ピナイサーラの滝。

今日の宿は、上原の新しいホテル、とばかり思っていた。リゾートイン西表。これまでは、いつもカンピラ荘に泊まっていた。探していくと、ありゃ、これかいな。トレーラーハウス、というか、仮設住宅というか。

細い坂道の両側に、こんなのやもっと小さな独立した小屋が並んでいた。
玄関を入るとすぐにベッド。足の踏み場もない玄関。

これで1泊、1万6000円はないなあ。大後悔。宿の全景写真がなかった訳だわ。
夕食は、カンピラ荘に泊まった時に食事したことがある新八食堂へ。歩いて1分。早めに出向いて正解だった。すぐに満席。ソーキは今日はすでに売り切れ。しばらくして麺も売り切れた。隣のテーブルは、近所の常連さん専用みたい。
オリオン生と、ンムズナー(島の小さなタコ)チャンプルー、島ラッキョウ、マグロ刺身、ミミガーニラもやし炒めを注文。どれも美味しい。

ンムズナーチャンプルーは味噌味。小ぶりなタコは柔らかい。

泡盛を水割りで注文したら、ロックで持ってきてくれたので、チェイサーもらって口中水割りにして吞む。追加で、ホルモン炒めと玉子焼き。カミさんは焼きそばを食べたかったようだが、麺売り切れで残念。最後に、ニンジンシリシリをサービスで出してくれた。ありがとう、ご馳走さんでした。今日は土曜、日月と店は休みなので、売り切れ続出みたい。
翌朝、小雨が降っている。浦内川のジャングルクルーズ、第一便に乗ることにした。9時発。宿から10分。他に客はいないかと思ったら、研究者グループ4名が資材などを持ち込んで同乗。両岸にマングローブが生い茂る中、上流へと向かう。

ガイドをしながらベテラン船長さんが舵を取る。
サキシマスオウの板根。
幻想的な雰囲気。これは雨ならではの景色だなあ。
アオサギがいた。
八重山でしか見られない花、セイシカ。奄美ではアマミセイシカを見たことがある。

雨は、雨の景色を楽しめばいいけど、でも晴れてた方がよかったなあ、と思っていたら、突然、船長さんが前方を指して、見て下さいと。

おお、カンムリワシだ。初めて見た。白いから幼鳥。こういう小雨の時に、出てくるという。よかった、こういう天気で。ちょっと興奮してしまった。

やがて船は折り返しの軍艦岩に到着。

研究者グループはこの川の魚類の調査をしているようだった。

帰りは2人で貸切。すると、またしても。

また、カンムリワシを発見。違う場所なので、違う個体だろうと思われる。こちらも幼鳥。

やあ、大満足のジャングルクルーズだった。炭鉱跡まで歩くかとも思ったが、足下が悪そうなのでやめて、どんつきの白浜まで行ってみた。トンネルを抜けると、雨が上がり、晴れ間さえ見られる。

白浜の小中学校。
おお、学校のグラウンドに今度は成鳥だ。本日、3回目のカンムリワシ。羽の根元に調査用の発信器が付いている。いやあ驚いた。

さて、ぼちぼち大原港へ向かおう。

道路脇には、ヤマネコを交通事故から守る様々な標識が設置されている。

車を返却する前に、大原港近くの紅茶の店花ずみでランチ。以前、一度ひとりで来て好印象を持っている店。

カミさんにはおすすめのベジタブルカレー。ぼくはホットサンド。これも美味しい。
紅茶が美味しいのは専門店だからいうまでもない。仙台の紅茶専門卸しから仕入れている。

車を返却し、大原港へ送ってもらう。まだ余裕があると思っていたら、出航時間を30分勘違いしていて、ぎりぎりで乗船セーフ。

あやうく乗り遅れるところだった。八重山観光フェリー。

帰りの飛行機は明日。今夜は石垣島で1泊。港から少し離れたアートホテルを予約してある。チェックインは15時からのはずが、用意できているからと14時前に入れてくれた。ありがたや。

ホテルの部屋から、港に停泊中の大型クルーズ船が見えた。

今夜はこれまで一度も入れなかった居酒屋、迷亭を予約してある。さて、どんな店かしら。

島野菜の前菜。島ラッキョウのシソ和え、パパイヤとニンジンシリシリ、オオタニワタリゴマ和え、ゴーヤとツナとパクチー、トマトとズッキーニ。うーん、美味しくて嬉しい。

いやあ、どれもこれも美味しいし、サービスしてくれるタイミングもいいし、安いし、言うことなし。こりゃ混んでる訳だ。刺身もツヌブリ、アカジンなどウマウマ、付け合わせに新鮮なアーサと海ぶどうって、贅沢じゃん。豚タンのスーチカー、名物手羽先から揚げなどなど、頼んだものすべて美味しかった。今夜は生ビールの後、泡盛ロックを2杯。堪能。
実は日曜でなければ、石垣島に来たら必ず寄っているミュージックバーcocosoneに行くのだったが、あいにく定休日。おとなしくホテルに戻った。
ロビーでは、ここも島唄ライブをやっていたが、会場狭くて満席。
最終日、早起きして、暗い夜道を歩いて10分あまり。とうふの比嘉へ。不便な立地のホテルを選んだのは朝食のため。開店時間の6時半に着いたが、一回り目が目の前で終わり、待機。20分ほど待って席へ。

かりゆしセット、ゆし豆腐をミニから小へ。できたての豆乳、もちろんゆし豆腐もできたて、玉子焼き、おから、お粥、漬物。これで700円。やっぱり美味しい。
店を出る頃には明るくなっていた。まだまだ行列が出来ている。
東には朝日も昇ってきた。最終日、今日は晴れなんだなあ、もったいない。

石垣空港を飛び立つと、すぐに左機窓に多良間島と水納島が見えてきた。

多良間島は5年前に訪れた。その上に見える水納島は未訪。

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