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2023年3月 春の18きっぷ旅、東鳴子温泉

3月1日、さあ春の18きっぷシーズン開幕。安い温泉宿を巡ろうと思う。早朝の柏駅、いつもならインタフォンを押すと駅員さんが出てくるが、今日は出てこない。無印のきっぷでホームへ。計画では上野へ出て宇都宮行きに乗る予定だったが、やっぱり常磐線に乗ろうと変更。グリーン券チャージをして2階席へ。

本当は右下の1回目に柏駅の印が押されてるはずなのに。
久しぶりに自作してきたご飯サンド。具はたまり漬けかんぴょう、梅干し、刻み漬物の3種。保温ポットには熱い阿波番茶。

昨日は暖かかったが、今日はさらに気温が上がり20℃の予報。東の空が赤く染まり、やがて…。

やったあ、朝日が昇ってきた。

水戸で乗継ぎ、いわき駅。いつもは手前の湯本で下車して温泉に入り豆腐カフェでビールを飲むのだがどちらも開店前なので、スルーした。いわき駅では少し時間があるので、Googleマップで検索した、コーヒーが美味しいという駅前の喫茶店へ向かったが、それらしきものは見当たらない。あれ? しょうがないので、駅隣接ビル内のタリーズでコーヒーブレイク。新しくできたビルにはホテルが入っている。

地元サッカーチームが活躍したんだね。おめでとう。
タリーズのコーヒーはやっぱり好きになれないな。

いわきを出ると、海が見えてきた。

列車の長旅にはこれがありがたいのだ。
お、海だ。そろそろ大熊エリアが近づく。文庫本を読むのをやめて、廃屋や、復興工事など、車窓を注視した。
いわき駅でやっと押印してもらった。
原ノ町で乗継ぎ。

仙台へは東北本線経由より早く到着。駅そばでも食べるかとうろつき、結局、たまたますんなり入れたので仙令鮨へ。この店の1階の方は入ったことがあるが、2階のすし横丁の立ち食い店は初めて。あまり時間がないが、ここならさっさと食べられる。生ビール、寿司5貫、鉄火巻1本、1870円。贅沢しちゃった。

12時過ぎ、すぐに行列ができる。1席空いていたのはラッキー。
本鮪セット。頭肉と頬肉。塩がふってある。

さて小牛田行きに乗り込み、さらに陸羽東線へ。山へ分け入ると、車窓に!

すっかり春気分だったのに、雪が残っていた!

鳴子御殿湯駅で下車。

鳴子駅へ向かう列車を見送る。

宿は駅からすぐだが、その前にコンビニへ寄ってビールや明日の朝食などを購入。今夜は素泊りなのだ。
東鳴子温泉では、これまでに旅館大沼や、名湯黒湯で温泉マニアに人気の高友旅館に泊まったことがあるが、今回は初めていさぜん旅館。漢字だと砂善、とは宿で初めて知った。

玄関には立派な枝ぶりの松。
宿の前でまずお出迎え。
宿へ入れば別のネコがお出迎え。

全国旅行割の手続きを済ませてクーポンを受け取り。部屋は2階。

もちろん、バストイレは付いてないが、冷蔵庫も部屋にあり、wifiも使える。十分だな。
炊飯器や食器も置いてある。さすが。当然、共同の炊事場もある。

早速、温泉へ。混浴風呂、それから男女入れ替えで大浴場と中浴場がある。混浴風呂には、炭酸泉と鉄鉱泉。どちらも敷地内から湧出。

左手に炭酸泉。少し黒っぽい。ぬるめで好みの湯。右手の鉄鉱泉は少し温度が高く上がり湯にすろといいと書かれていた。

隣の大浴場が男の番だった。こちらは熱めの湯で、このエリアの共同源泉。

熱いからちょっと苦手だが、なかなか効きそうな湯。
どうやらご主人はネコだけでなく阪神も好きらしい。

もう一度、炭酸泉に戻って浸かっていたら、窓の外を列車が走っていった。びっくり。こんな線路ぎわだったのか。部屋に戻り、ビールタイム。
晩メシは焼肉八兆という店へ。口コミによると、予約しておかないと入れないそうなので、コンビニへ行く時、電話しておいた。

宿から歩いて7〜8分。

カウンターは4席、左端に先客。右端に着席。小上がりのテーブル席はすでに2組。注文が続々入り、しばらく経ってから、生ビール。肉はひとり客はハーフ&ハーフで注文できるというので、牛タンとカルビ、牛レバーとハラミ、塩ホルモンとガツ、を注文。

タンもカルビもうまい。カルビは並でこの美味さ。上も特上もある。
レバーも上々、ハラミも文句なし。
ガツはブルンブルンで旨い。塩ホルモンはあっさり旨い。

予約なしでのぞいた客は満席と断られていた。奥の小上がりには仕事帰りの団体さん。盛り上がってる。

生ビールの後は黒豆マッコリ。
他にキムチと野菜焼きを注文。

カウンターにもう1人。すると、それまでも何かと話しかけてくれたマスターが、どこの宿かと訊いた。いさぜん、と答えると、なんとカウンター3名が全員同じ宿だった。あらら。この店が21時までなので、閉店してから宿に帰ると21時半、だからいさぜんの門限は21時半になってるとか。これまでに旅館大沼と高友旅館に泊まったことがあると言うと、高友に泊まるのは変態だと笑われた。もっとも、20年近く前のことと付け足すと、ああその頃ならね、と。現在は温泉マニアがもっぱら日帰りで来る宿になってるらしい。後から来た青年は、近所に1万坪の農地を買って、独力で開墾してるそうな。すごいねえ。そろそろ2時間、お先に失礼。
宿に戻り、またまた炭酸泉を独泉して、湯上がりにジンソーダ。そうそう、自宅では花粉症真っ盛り、北国はまだ大丈夫かなと期待したが、どっこい、飛んでるわ。目が痒くてたまらん。

湯上がりの1杯が美味い。

翌朝、例によって早起き。朝風呂。男女入れ替わって中浴場が男風呂。

大浴場と同じ共同源泉。内湯は熱い。
露天風呂は適温。
ここにも阪神グッズ。

簡単に朝メシを済ませて、今日は石巻を経由して福島へ向かう。

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