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2021年6月 礼文島2 宇遠内へ

6時前に目覚めたが、くもりで風が強い。朝食は7時から。食堂はブラックホールと呼ばれ、片隅には天体望遠鏡やギターが置かれている。去年はギターのチューニングだけして、弾かずじまいで返らざるを得なかったので、今年は滞在中にぜひとも弾こうと、リベンジ満々。

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今朝はパン食にした。名物ウニジュース。牛乳とオレンジジュースのブレンド。昨年コーヒーが美味しかったのを覚えている。

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身支度を整え、7時50分の出発。

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僕たちは、香深の手前、香深井から入った宇遠内分岐で下ろしてもらう。ここから左手の礼文林道方面へは5年前に花仲間と来た時に歩いているが、宇遠内方面へは初めて。白い蛾が2匹。ピンボケ。

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大きなフキの葉が茂る道を進む。マイヅルソウやツマトリソウなど花も咲いているが、花の写真は別途整理するので、そちらで。

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入ってきた場所が、北から迂遠内経由で下ってくる8時間コースの終点。

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実は僕たちの前にひとり歩き始めた人がいて、その人は結局、すれ違うことはなかったから、たぶん8時間コースを北上していったと思われる。やるなあ。道端に見慣れぬ道標。かつての電電局のものらしい。

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やがて峠を超えると島の西側、すなわち宇遠内側の海が見えてきた。すっかり晴れ上がって青空だ。

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海へ出た所が集落のある宇遠内だが、その手前、坂を下って左手に見えた石碑まで行ってみると、大正6年に遭難した船の慰霊碑だった。裏には16名のお名前が刻まれており、中には親子ではないかと思われるお名前もあった。合掌。

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さて、下りきると宇遠内の集落だが、廃屋が多い。そりゃそうだ、この山道を歩いて行き来するか、船しか交通手段がないんだから。

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海岸には工事の重機などが置かれている。最近の水害の復旧工事らしい。

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電気だけはしっかり届いている。

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目の前の海は美しい。

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ベンチがあったので、ここでランチタイム。近くにトイレもある。星観荘で用意してもらった弁当Sサイズ。ザックの中で片側に寄ってしまっていた。

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本当はここに「ひとやすみ」という休憩所があって、8時間コースを歩く人たちが、一服して飲み物を飲んだり、軽食を食べたりしていたが、コロナの影響で昨年店じまいをしたと聞いていた。と、その家から女性がひとり出てきた。店は閉めても、ご主人の漁のために夫婦で夏の間は来ていると言う。東海岸の浜中の出身で、あとは小樽の銭函にも自宅があり、3箇所を行き来しているそうな。ここで採れる海苔やワカメの質がいいとのこと。ワカメならひとつ400円で分けてあげられるとおっしゃるので2袋買い求めた。どうかいつまでもお元気で。

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海岸の砂浜にはウニの貝殻がたくさん。

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干してあった漁網の上に補修用の木の道具。漆塗りだった。

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宇遠内集落近くの道は両脇を草刈りしてしまっていた。貴重な高山植物も一緒に刈られている。こりゃ、あかんで。何のための草刈りか不明だし。

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さて、来た道を引き返して、礼文林道へ。覚えていなかったけど、こんなに登り道だったっけ。ひえー、ずっと登る。林道と言うだけあって、車が走っていた。やがて、礼文滝への分岐。5年前はここからハイジの丘方面へ歩いた。

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やっと道は平坦になり、礼文らしいゆるやかなうねりの丘陵が続く。その向こうに海。

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レブンウスユキソウ群生地が近づくと、元地港が見えた。群生地にレブンウスユキソウはまだ咲いておらず。

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さああとひとふんばり。温泉に入って、風呂上がりのビールが待っている。やっと、桃岩が見えてきた。あとは下るだけだあ。

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礼文島温泉うすゆきの湯、到着。星観荘で割引入浴券を買ってあるので、さあ一浴び。と、ロビーには同宿者。なんと、缶ビール販売中止中らしい。もうひとりの同宿者は、それなら湯上がりに、迎えの車が来るまで別の場所でビールを吞みに行くと。まあまあ。露天風呂に浸かり、いい気分。サウナに入ったらクラクラとしたので急いで出た。膝周りには熱い湯と冷水を交互に念入りに。これでずいぶん楽になる。

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今日は海の上に、利尻富士もきれいに見える。温泉の露天風呂からもよく見えた。

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迎えの車で港へ。船は新船ではないタイプ。女性が2名、今夜から加わる。大阪と札幌から。

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今夜の夕食も美味しそう。

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どれも美味しかったけど、貴重な身欠き鰊の焼き物が絶品。箸をつけた後でパチリ。

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貽貝(ムール貝)もいける。

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お宿でもらったマスクケースが可愛い。

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今日は少し夕陽が見られた。

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今夜のミーティング後の集合写真。

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で、ドリンクタイムには宿主ヒコさんから、昨年誕生した礼文町と与那国町の合作新泡盛、波声(はごえ)を吞ませてもらえた。礼文島の湧水を与那国に送り、島の醸造所で仕上げた泡盛。43度とは思えぬ口当たりの良さとしっかりした旨味。いいねえ。ロックでくいくいいけるわ。

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ドリンクタイムになると、昨夜といい今夜といい、歯医者さんが大活躍する。というか、少々うるさい。まあ、楽しい酔い方だから許すけど。今夜も楽しく島の夜は更けていった。

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