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2024年1月 加計呂麻島

昨年末、12月は入院手術があったため旅には出られず。年が明け、久しぶりに、というか、今年の初旅で加計呂麻島へ。
ピーチの奄美行き便は成田7時発。幸い我が家からは、最寄り駅5時半の電車に乗れば6時過ぎには空港に着くが、この時間では前泊しないと乗れない人も多いのではなかろうか。

飛行機が滑走路に向かう頃、朝日が昇ってきた。

定刻より少し前に奄美空港に到着。気温が10℃以上高い。早速、お馴染みのくろうさぎレンタカーで軽を借りて、古仁屋へ向かう。途中、マングローブパークでトイレ休憩。

ヒカンザクラが咲き始めていた。

2時間ほどで古仁屋港。加計呂麻島の定宿はまだ正式営業してないので、朝ご飯や度数の低いアルコール類などをAcoopで買い物。14時の定期船に乗ったが、突然雨が激しく降り始めた。

みなみ丸の船長さんは、この雨は通り雨ですぐにやむと言った。

港には宿の女将Mさんが迎えに来てくれていた。ありゃ、ピッカピカの新車。港の直売所、いっちゃむん市場で買い物。

葉ニンニクは島ではフルと呼ぶようだ。葉の幅が広いりっぱなフル。本当は柑橘類を買いたかったようだが、今シーズンは不作とのことで置いてなかった。

セイコーの店の前で、Mさんが車を駐め、知り合いからシークヮーサーを一袋もらった。
勢里の家に着くと、ご主人は去年手に入れた小型船の検査で奄美大島に行ってるそうで、フェリーが出ないかもと心配してた。町営フェリーはとにかくよく欠航するのだ。

釣専用の小テラスが作られていた。
今日はお天気がイマイチで徳之島は見えない。

庭をひとめぐり。

ここの庭には様々なランが植えられている。パフィオペディルム。
キンカンがいっぱい生っていた。これは甘いのだ。2粒3粒、パクリといただいた。
リュウキュウコスミレも咲いている。
海岸に流れ着いていた椰子の実のような種子から芽が出て葉が大きく育ったという。
ゴバンノアシ、だったかな。

夕方、町内放送で最終便のフェリーは出航と案内され、18時過ぎ、無事に軽トラでご主人が帰宅した。いつもなら、缶ビールで乾杯、となるが、ぼくは病み上がりで節酒中のため低アルコールビール、ご主人は最近尿酸値が高いようで医者から禁ビール、禁魚卵などを宣告されていた。さらにぼくは、食事量も少なめにとお願いして、申し訳ないが、なんとも盛り上がらない食事タイム。

持参した低アルコールビール。
今が旬のダイコン。薄切りの塩もみを、ちょっと醤油を垂らし、七味を振っていただく。
こりゃ旨いわ。自宅でもやってみよう。
昼に買ったフル(葉ニンニク)。これも塩で揉んだだけ。ピリッと辛味がきいてる。
カンパチとアジの刺身。
魚のみそ汁。いい出汁が出て、旨い。

黒糖焼酎を薄くお湯割りでいただく。お互い自身や共通の知り合いの近況などあれこれ。Mさんは、去年やっていた昼ご飯営業や姪っ子支援のお握り作りなど、すべてやめたという。ストレスが闘病の足かせになっていたようだ。闘病優先だね。今朝は4時起きだったので、早々に離れの部屋に引き上げた。
翌朝、目覚めると、いいお天気。

与路島と請島の間に、今朝は徳之島がしっかり見えている。
前からあったテラスに置かれたテーブルにはM画伯の迫力ある絵が描かれていた。

午前中、散歩も兼ねて、東隣の集落、佐知克(さちゆき)の西田製糖へ買い物に出かけた。

キジョランの種子が道端にたくさん落ちていた。島ではキジュ、というらしい。
佐知克の美しい砂浜。
サトウキビが積み上げられた西田製糖。

工場には誰もおらず、店にもいない。呼び鈴押しても電話しても誰も出てこない。お出かけかと思い、道路向こうのテラスで待ってみた。ご近所のご老人が散歩してきたので、訊いてみると、裏の畑にいると教えてくれた。見覚えのある女性がバナナやニンジンなどを収穫していた。

すっかり高くなった原酢と、今の時季ならではのもち糖を売ってもらった。
四合瓶の原酢は昔は1000円足らずだったが2200円、空港などでは3000円ほど。

帰ろうと歩き始めたら、大きな水中カメラを持って海に潜る準備をしているカップルがいた。海は冷たくないんですかと話しかけたりしていたら、あら、秋田さんと言われた。前に会ったこともある海のガイドをしているHさんだった。
勢里へ戻り、浜を歩くというご主人に付き合って、シーグラスや貝殻を拾いながらシーサイドウォーキング。
昼ご飯はラーメン。

煮卵は、沸騰したお湯で7分茹でると、黄身がとろり状態に仕上がると教えてもらった。

お婆さんがひとり暮らしをしてるお隣さんから、ダイコンをあげると言われ、掘りに行った。ひとりで立派な畑を作っていらっしゃる。

実に見事なダイコン。14本いただいてきた。大半は干して使うそうだ。

ここでは様々な野鳥が見られる。と、割と近い樹の上に精悍な顔した鳥。

図鑑で調べると、コチョウゲンボウらしい。脚が黄色い。

Mさんは釣り名人。目の前の海で大物を釣ることもある。今日は、しばらくして、ダツを釣り上げた。

キラキラ光っているダツ。
ご主人がさばいてくれた。ほとんどは猫のエサ。刺身で少し食べさせてもらったが、旨い。
サヨリのような上品な刺身。

離れで休んでいたら、イルカが来てるよ、と呼ばれた。さきほど会ったHさんもいる。確かに、遠くの方で4、5分に一度ぐらい、頭を出してる群れが見える。

数頭のイルカの群れが魚を追っているのか、同じような場所を行ったり来たり。
もっと近くに来てほしいが、なかなか来てくれない。
防波堤の上で2時間近くイルカウォッチングを続けたが、近寄っては来てくれなかった。

夕焼けがきれいだった。

徳之島はますますはっきり見えるようになっていた。

夕食は結局、Hさん夫妻もお招きして一緒にいただくこととなった。

ご主人がビールほしくなったら飲んでるという、アルコール度数3%、プリン体糖質ゼロ。
でもこれは美味しくなかった。
今夜も野菜メイン。
こちらの自然薯、コーシャのとろろがけご飯とお頭みそ汁。
昨年末に泊まりに来た知人が、飲んでよと置いていった黒糖熟成焼酎。
薄く薄くしてお湯割りにして少しだけいただいたが、素晴らしい香り。

それなりに遅くまでおしゃべりして解散。
翌朝、近所を散歩。

冬は地元熊本へ帰ってしまう蕎麦屋。
白いリュウキュウコスミレ。
蕎麦屋の海辺のテラス。

ご主人が、折れた枝から根が出たからと、海辺に植樹。

生命力が強い。枝が折れてもその枝から根が出てくる。
宿の隣のキビ畑は西田製糖の畑。手作業でキビを刈っていた。
物干しの一角はカラス専用の餌場。留守を狙ってシロハラがエサをかすめ取りに。
お昼はちゃんぽん。

午後の船で古仁屋へ移動する。また来るからね。お世話になりました。

港の郵便局集配所でゆうパックを送り、いっちゃむん市場で土産を買った。
帰りもみなみ丸。片道400円。

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