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2022年7月 礼文島2日目、桃知コース

3時半前に目が覚めた。外を見ればすごい朝焼け。こりゃ、日の出を見なければと急いで身支度して表へ出た。同宿の女性1人も出ていた。

凄い色に雲が染まっていた。それにしても、昨夕の夕陽が沈んだ方角となんと近いことか。夏至は日の出、日の入りの方角が最も狭くなるそうで、夏至を過ぎればその角度はどんどん開いていく。
宿の近くの石碑が立つ小高い丘の上から見ているのだが、さすがにちょっと寒い。やがて、朝日が登り始めると、漁から戻ってきた漁船が現れた。

振り返って星観荘を見れば、不思議な色に染まる雲がかかっていた。

まるで絵の世界。こんな立地環境の宿。

いやあ朝から興奮してしまった。朝ご飯は7時からブラックホールという名の食堂で。メニューは毎食ごとの手書き。添えられるイラストが可愛いのだ。

イラストの顔は礼文島のゆるキャラ、あつもん。
これぞ日本の朝ごはん。

車のある人以外は、7時45分に宿のマイクロバスに乗り、奥さんエミリさんのお見送りを受けて出発。まずは、アザラシを見物。気持ちよさそうに寝てる。すぐ近くで漁師が漁をしてるが共存できているという。

なんとも気持ちよさそうな寝姿ですねえ。

朝一便の船で帰る方を見送ってから、北のカナリアパークまで送ってもらった。明日はここで吉永小百合さんも登場するイベントが行われる。

ロケで使われた学校も見学できる北のカナリアパーク。

さて、歩き始めよう。ふだん歩き慣れないカミさんにはダブルストックを持ってもらった。歩くのには本当に気持ちのいい陽気。事前の天気予報などで、寒そうだなと寒さ対策ばかりしてきたのはちょっと間違いだったかも。元地灯台まではゆるゆると登り坂。これまで何度もこのルート歩いたが、いつも反対向きに歩いていた。だから、この部分は終盤で下りのためさっさと通り過ぎることが多かったが、あれこれ花も咲いている。花の写真は帰宅後改めて。

ちょうどイブキトラノオが盛りを迎えようとしていた。チシマフウロもまだまだたくさん咲いている。
風に揺れるイブキトラノオに見送られるように歩く。

そして、元地灯台。ここまでに反対から来る人と数組すれ違った。かなり速いペースで歩く人たち。

元地灯台。

灯台から先は、海へ落ちる崖一面に花々が咲く、一番の見所が次々に現れる。このあたりから、ツアー客の一団とも数多くすれ違った。狭い遊歩道でのすれ違いはお互いにやっかい。ありがとう、の一声をかけられるかどうかは人格次第。

エゾカンゾウ、イブキトラノオ、そして白いもっこりしたセリ科の花。
ヒオウギアヤメもあちこちに咲いていた。

しばらく歩くと、礼文島西海岸が見渡せるようになる。元地港方面だ。

真下に見えるのが、有名な桃岩ユース。未だ健在なり。

それにしても海の色が凄い。

あの海にウニがいるかと思うと

しばらく山頂が雲に隠れていた利尻富士もばっちり見えるようになった。

白い花はエゾニュウかな、それにしても美しい利尻富士。

そして、ようやく桃岩の正面に到着。ここはコースを歩かないツアー客も来ている。

大昔は桃岩の上にまで登れたという。

その先は香深の町まで1時間ほど歩く。さあ、生ビールを飲むぞとたどり着いたフェリーターミナル2階の武ちゃん寿司は営業休止。そりゃないよね。後で聞くと、この日の夜は明日の吉永小百合さんイベントを前に、近隣の首長たちも大勢礼文島に集まってきて、前夜祭みたいなことをやるそうでその支度に追われていたらしい。あちゃー、しょうがないので炉端ちどりへ。名物の焼き物目当ての人は表に並んでいたが、焼き物以外ならすぐ入れてくれた。フライ定食と生ビール。おや、フライの他に醤油漬けのイクラも付いてきた。イクラ丼も食べられるとは。

イクラ丼のおまけがあるとは思いもよらず。
ホッケのちゃんちゃん焼きは、この店がオリジナルとか。札幌あたりでは生のホッケは入手しづらかったため、鮭で代用したので、ちゃんちゃん焼きといえば鮭みたいになったのだと店の人は自慢していた。

食後は郷土資料館へ。島内の縄文遺跡から発掘された人骨を復元した縄文人の頭部が展示されていた。

なかなか凛々しいお顔ですね。

で、その後は今日もうすゆきの湯へ。残念ながら霧が立ち込め、利尻富士は見えず。風呂上がりはもちろんビール。ここでヒコさんに拾ってもらい、夕方便で到着するお客さんの出迎え。おお、あつもんがいた!

記念撮影に応じてくれる、あつもん。

星観荘に戻るとスコトン岬周辺だけは濃い霧に覆われていた。今日は夕陽も星も見られないな。やっと宿の夕食。ロング缶をお供に美味しくいただいた。

ニシンの太いこと!
デザートのふわふわブラマンジェには、小笠原のパッションフルーツのソースがかかっていて、とても美味しかった。

夕食後は恒例のミーティング、そしていつもの記念撮影。

男性が増えた。

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