見出し画像

2022年12月 高尾駅周辺

師走の土曜日、本当はこの日は毎年恒例の忘年山行のはず、だったが、諸般の事情により翌週日曜に延期。その代わり、いつもの3名で山ではなく、高尾駅周辺を歩こうということになった。
まず向かったのは多摩森林科学園。園内に入る前に道端に花を付けた桜の木が2種類。コブクザクラとジュウガツザクラ。

コブクザクラ(子福桜)は白っぽい花、こちらのジュウガツザクラ(十月桜)はピンク色で派手。

入園料300円を払って科学園内へ。

年間パスポート1200円というのもある。正面の建物、ざっと一巡りして園内へ。

園内にはとにかく桜の木が多い。全国各地の桜の銘木が移植されている。そして、トリ屋さんが目立つ。でっかい望遠レンズを付けたカメラを持って構えている人の一群、いったい何を狙っているのか全く分からず。我らの目当ては、キジョラン。柳沢林道を行く。

お、南天かな。なんだか正月っぽいねえ。
こんな感じで林道を歩いて行く。

しばらく歩いていたら、あったよ、キジョランのフワフワ種子。上を見上げれば、まさに種子がはじけてるのが見えた。

今回は横着してちゃんとしたカメラ持参せず。写りが悪くてごめんなさい。キジョラン。
蔓性の植物で高い木に巻き付いている。花は見たことないなあ。
Yさんの黒い服に載せると、はっきり映える。
キジョランの種子は白い綿毛のおかげで風に乗って遠くまで飛んでいくことができる。

さらに園内を歩くと、ひときわ目立つ桜の花。

島根県の厳倉寺の四季桜。濃い桜色で遠くからでも目立つ。

科学園を出て、道路向かいの武蔵陵墓地へ。入口まではぐるりと回り込んで。墓地には大正天皇多摩陵(陵はミササギと読む)、貞明皇后多摩東陵、昭和天皇武蔵野陵、香淳皇后武蔵野東陵が並ぶ。

多摩陵墓地入口の前には広いスペース。
入口の案内板。

玉砂利の道を歩いて行く。

参道両側には京都の北山杉を植えてある。
この奥は空き地となっていた。
多摩陵。参拝場所は3段階。一般人は手前。特別な人は階段上。
皇室の方々はさらにその上の御陵前。それにしても見事な枝振りの松が何本も。
武蔵野陵。多摩陵ほどの威圧感はない。武蔵野東陵は微妙に角度がずれている。

参拝を終えて、幅広い表参道を甲州街道方面へ。かつては参拝のための御陵線が走っていたが1945年に廃線。参道の突き当たりには、JR中央線の皇室専用駅、東浅川駅が設けられていた。
さて、そろそろお昼。そば屋も数軒あるが、地元の方々に愛される町中華に入った。

つるや食堂。店内にはテーブルが5つほど。先客3名はお年を召された男性1人客ばかり。
表の戸を開けると、全員表に向かって座っているので、睨まれたような気がしてしまう。

中華料理の看板を掲げているが、中華だけでなく、洋食メニューもあれこれ並んでいた。アジフライには惹かれたが、ここは王道の中華でしょ。まずは瓶ビール、餃子、五目餡かけ焼きそば。調理をするご主人、お客対応の奥さん、年季の入ったコンビ。お、冷や奴を出して下さった。それも結構旨いぞ。こりゃいい店だ。

すごいボリューム、五目餡掛け焼きそば。餃子もデカかった。

ビールのお代わりを頼みつつ、さて、来年はどこへどんな花を見に行こうかと相談。三宅島には行きたいねえ、そうそう函館の縄文遺跡も行かないと、それならオオヒラウスユキソウを見に行きますか、などなど。

炒飯も懐かしい味で美味しい。

ご馳走様でした。勘定を済ませ、外へ出ると、ご主人は出前にお出かけだった。

ご近所の皆さんに愛されているんだろうな。
さて、来週また高尾には来ますよ。シモバシラが楽しみだなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?