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2022年12月 加計呂麻島

喜界島から奄美大島へ。行きよりさらに1分短い、僅か9分の飛行!
いつもお世話になるくろうさぎレンタカーで軽を借りて、古仁屋を目指す。残っている地域クーポンを消費するため、大きな地元スーパー、ビッグⅡに寄り、土産とビールを購入。
朝食をほとんど食べられなかったので、さすがにお腹が空いた。いつも脇を通り過ぎる、島とうふ屋で早めのランチ。店を出ると長蛇の列ができていた。

週替わりランチ、900円。このほかに湯豆腐とみきは食べ放題、飲み放題。
素晴らしすぎる! 料理はヘルシーで、どれも旨い。

さらに南下。トイレ休憩しようと道の駅マングローブパークに寄ると、新しい施設ができていた。奄美大島世界遺産センター。

トイレはとてもきれいでありがたい。展示内容はちょっとピントずれかなあ。

古仁屋に着いて、Aコープで朝ご飯など買い込み、14時の瀬相行きフェリーに乗った。くろうさぎレンタカーは、港の駐車場の指定位置に停めておけばいいだけなので助かる。

町営フェリー、かけろま。どちら向きにも航行できる。
天草の御所浦島へ渡るフェリーが同じ船だった。

瀬相港にはお世話になる宿のM子さんが迎えに来てくれていた。あれ、いつもはご主人なのに。M子さんは闘病生活中。よって宿の方は休業中なのだが、常連客1組だけは密かに泊めてくれる。基本は素泊まり。

右手の離れに泊まる。ご主人が数年前に手造りで建てた。
4月に来た時は、離れには島で働く女性が暮らしていたが、彼女が実家に帰ったそうで、
置き土産あれこれ。結果、離れは現在、ベッド2つとテーブルとイス、という快適仕様
に生まれ変わっていたという訳。

まあ、コーヒーでも淹れるから、と母屋で一服。

ブラウンシュガーという島の喫茶店の黒糖ケーキとコーヒー。美味しい。
最近泊まりに来た知り合いの話などいろいろ聞かせてもらう。
逆にこちらからは今回も一緒に行こうと言っていてかなわなかった友人の近況などを。

ここへ来たら、海辺のテラスへ行かなくては。しばらく前から防波堤を高くする工事が続いていて未だ継続中。

防波堤が高くなるので、テラスはそれ自体を高くしてあった。
目の前には、与路島、請島、その間には徳之島の島影が霞んで見える。
少し傾いた陽の光が雲間からシャワーのように降り注いでいる。

お風呂に入らせてもらった後は、このテラスでビールタイム。最高だねえ。でもひとつ、こんなはずじゃなかった、ことが。さほど暑くないのだ。どころか夕方になったら少し冷えてきた。後で聞いたらつい数日前までは夏みたいに暑かったそうだ。
本当はご飯は勝手に自分で食べなきゃいけないんだけど、一緒に食べるようにと呼んで下さるのでお言葉に甘えて。

真珠養殖に使われるマベガイの貝柱の刺身。マヨネーズ醤油でいただく。
これは贅沢、アサヒガニの鍋物。いい出汁が出ている。

実はご主人は夕方まで横になっておられた。毎年、この時季に扁桃腺が腫れて体調が悪くなるのだそう。一緒にご飯を食べながら飲むが、ご主人はいつもは缶ビールを数本飲んだ後で黒糖焼酎だが、事情があってプリン体ゼロの缶ビールを1本のみ。あとは焼酎お湯割り。ぼくも黒糖焼酎をお湯割りでいただく。この前に来た時から、宿を始めて以来、お客さんからもらった百本以上ある焼酎を開栓している。今夜も愛加那の古酒、20年もの島一番をいただく。昨夜喜界島での飲み過ぎがあるので、ぼくはあまり濃くしないようにして。それでも香りが立ってくる。いい酒だわ。あれこれおしゃべりしながら飲むのは実に楽しい。明日はM子さんが大島の病院へ行かなくてはならないので夜更かしは禁物。ご馳走様でした。お休みなさい。
翌朝、朝一番のフェリーに乗るために出かけるお2人をお見送り。今日はお留守番。

この家には4匹のネコがいる。この子はクロ。割とおとなしい。
庭に咲いているサーモンピンクのフラミンゴ。蝶はあまりいなかったが、鳥は多い。

庭になっているキンカンやレモンは勝手にとって荷物に入れて送ったらいいから、と言われているので、少しばかり収穫を。キンカンは大ぶりでものすごく甘い。めっちゃ仰山生っている。

レモンはいわゆるレモン型ではなく、まん丸。
自宅に送る荷物の中に、収穫したキンカンとレモンを入れさせてもらった。

さて、キビ酢を買いに行くついでにちょいとドライブ。目指すは諸鈍。

加計呂麻に来ると、一度はこの景色を見に来たいと思う。諸鈍のデイゴ並木。
海岸へ下っていく途中、トックリキワタが満開だった。
落ちていたトックリキワタの花。

諸鈍から狭い道を佐知克へ向かう。と、思っていたら、道路が広くきれいになっていてビックリ。まだまだ工事中。どんどん便利になるなあ。

野見山海岸が見えてきた。ちょうどこのあたり道路改良工事中。
美しいリーフが目に飛び込んでくる。

そして佐知克の西田製糖。声をかけて店を開けてもらう。キビ酢の原酢。また高くなったのかな。720ml、2000円。昨日ビッグⅡでは3000円で売っていた。

昔はビンはまちまちのリサイクル、ラベルもなく、もちろん箱なんてなかった。
で、初めて買った時は確か1000円でお釣りがきた。宿の人に言わせると、一升瓶を持って
いったら1000円もしないで一杯に詰めてくれたそうな。
サキシマフヨウが見事に咲いていた。

一度、宿に戻り、さきほど収穫したキンカン、レモンや、買ってきたキビ酢やその他の土産とこれまでの着替えなどを詰め込んで、瀬相港近くの郵便配送センターへ向かう。が、あれ、すれ違ったのは移動図書館の車じゃないか。あれが来たら、3冊返却してね、と頼まれていたのだ。大慌てでUターン。

月に2回、移動図書館が回ってくる。右下が地元、奄美関係の書籍。
借りてもいいよ、と言われていたので3冊借りた。

さ、これで安心して荷物を出しに行ける。出した後で、お向かいのいっちゃむん市場でちょっと買い物。

地元の農産物や加工品、お土産などがたくさん並んでいる。

ちょうどお昼どき、たづき、という食堂へ。

ソーキそばや焼きそばはこれまでに食べているので、タコライスを注文。
いつも店を仕切っているお兄さんはいなかった。

ガソリンを入れて、宿へ戻れば、後はのんびりするだけ。まずはビール。昨日、ビッグⅡで買ったのはオリオンビールのプレミアム、IPAタイプ。これは旨いのだ。さあ、ギター弾きながら歌うかあ。

近所迷惑顧みず、大声で歌わせてもらうのがいつものこと。
いっちゃむん市場で買ってきた島のミカン、アカミカン。なかなか美味しい。

大島の病院から帰ってきたM子さんがネコを引き連れて散歩するというのでついていった。

海岸のアダン。じつは何種類もあると教えてもらった。これはフツーのアダンかな。
背の高いのがオガサワラタコノキ(アダン)。トゲナシアダンてのもあった。
浜に落ちていた骨は仔イノシシのものだそうな。そういえば、
車で走っていて道端の小さいイノシシを見かけたな。
お墓にはクロトン。これが濃い紅に色づいてまるで紅葉してるみたいに見える。
お散歩には、このミーちゃんとクロが付いて来た。

戻ってお風呂。風呂上がりには、やっぱりテラスでビール。

サイコーだね、これが一番。この一瞬のために来てるくらい。
うわー、空が燃えてきたよ。昨日は雲の間からだったが、
今日は下から夕陽のシャワーカーテン。

今夜も母屋にお呼ばれして夕食。

喜界島の朝日酒造でタンクから直汲みして詰めてもらった黒糖焼酎原酒の2本のうち、
蒸溜したての朝日原酒を土産に渡したが、一口だけ味見を。
強烈なサトウキビの甘い香りに打ちのめされる。凄いパワーだ。
テラダ、奄美大島ではトビンニャ。以前、大潮の夜中にここで貝拾いをしたことがある。
ぼくは少しだけ拾えたが、同行した友人は3倍くらいの大漁で驚いたことを覚えてる。
昨夜の鍋にうどんを入れていただき、さらに鰻丼も。

いやあ今夜も焼酎を美味しくいただきました。ご馳走様でした。お休みなさい。
で、翌朝は朝一番のフェリーで瀬相港を発つ。

朝、6時半過ぎ。まだ暗い。雲が多く、雨が降る予報。
7時35分発、これが朝一番のフェリー。

帰りもくろうさぎレンタカーをお願いしてある。飛行機の時間までは少々余裕があるので、寄り道。奄美アイランド、別名、原野農芸博物館。初めて訪れた。こちらは、平成22年、豪雨の被害を受け、展示品や収蔵物の多くが海に流された。その後、なんとか復旧し、かろうじて再開している。被害を受ける前に来ておきたかったなあ。入館料200円。

博物館の左隣に古い電車。これは京都市電らしい。鉄スジの人は一目で分かるようだ。
災害前は、この奥の建物(旧壮瞥駅舎)が鉄道関係の展示室だった。
この島にもかなりの鉄道趣味人がいらっしゃったらしい。
館内の展示物は一貫性がない。たくさんの虎民芸、ヤオ族民族衣装など。
これは奄美大島に伝わるチヂン。太鼓の皮をクサビで締めてある。
このクサビ式締太鼓は国内では他にないようだが、東南アジア各地にあるという。
博物館に隣接してサボテン公園がある。ここは一段と廃墟感が強い。
一角にはワオキツネザルやウコッケイなど飼育されていた。

一昨日も立ち寄った巨大スーパー、ビッグⅡへ再び。実はスーパーの隣に植物園があり、中には蝶ハウスもある。

蝶ハウスだけは、スーパーの会員証がないと200円必要。
中にはオオゴマダラがたくさんいた。喜界島のゆいカフェの隣も以前はこんな感じで、
たくさんのオオゴマダラがいたが今はいない。でもここで見られたのは嬉しい。

ビッグⅡでは、奄美大島特産品を税込5500円以上買うと送料無料で荷物を送ってくれる。あれこれ買って自宅へ送ってしまった。
さて、車を返却して、空港へ。ここは食事できる店がファミレスしかないのが残念なところ。いつも待合室にさっさと入って、中の売店でビールや焼酎とおむすびを買うようにしている。今日はおむすび売り切れ。しょうがないのでサンドイッチとビール。さて、次はいつごろ来られるかなあ。

ピーチ成田行き、搭乗率3割強ぐらい。おかげで窓際の席で隣の2席は空席まま。
奄美の海に見送られて帰路についた。

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