2020年12月 盛岡市

画像1 宿泊した盛岡駅前のビジネスホテル13階の客室から正面に雪を被った岩手山が見えた。
画像2 駅前からでんでんむしという市内循環バスに乗り、上の橋下車。橋を渡り紺屋町の通りを南下した。古い民家の中に染め物の商品が並んでいた。巴染。昔は注文を受けて染色をしていたが、最近、一般客向けに商品を作って販売し始めたという。店の片隅に昔からの染めの道具類が展示されていた。
画像3 紺屋町、まだ新しい酒林が下がるのは菊の司酒造。6年前に毎年仲間と出かける日本酒蔵巡りの際に見学させていただいた。お向かいの酒販店でお酒を買ったり角打ちもできた。今回はまだ先が長いので買うのはパス。
画像4 紺屋町番屋。昔の消防署が残っている。
画像5 紺屋町通りには昔ながらの商いをしている店も多く残る。格子が美しい茣蓙九もその1軒。巨大なタワシが軒に下がる。
画像6 茣蓙九の店内、タワシだけでこれだけの種類が売られている。右下のねじれたタワシを買った。
画像7 紺屋町通り、大通りの角まで来ると、岩手銀行赤レンガ館。東京駅を造った辰野金吾と地元盛岡出身葛西萬司のコンビが建てた。全体が白く塗られた時期もあったというが、やはりこの赤レンガ姿が美しい。
画像8 赤レンガ館内部で使われている木材はケヤキや青森ヒバ。ほとんどの木材が明治の創建時のまま残っているそうだ。
画像9 盛岡駅前の北上川に架かる開運橋。その河畔が整備されて、お洒落な店が立ち並んでいた。河原も工事中で、どのように生まれ変わるのだろうか。
画像10 材木町には宮澤賢治ゆかりの光源社などが建っている。つい1週間前までは土曜の夕方、夕市がこの通りで行われていた。宮澤賢治像は鬼滅柄のマスクをしていた。
画像11 盛岡で守り伝えられるホームスパン。羊毛を手で紡ぎ、手織りする。こちらは材木町のホームスパンハウス。優しい手触りが特徴だが、手仕事ゆえ高いのが玉に瑕。
画像12 材木町でクラフトビールを醸すベアレン醸造所。夕市が行われる時は、この前で作りたてのビールが売られ、地元の方々はマイジョッキを持参してビールを飲んでいる。
画像13 盛岡の夜、これまで何度か飲みに来て気に入っていた郷土料理店沢内甚句。開運橋を渡った所に古民家風の本店があるが、今はコロナで休業中。同系列のももどり駅前食堂は営業しているというので行ってみた。ももどりは沢内甚句の名物料理、鶏モモを豪快に焼いたもの。それらを中心に定食メニューが多く、酒肴類が少ない。本店では魚介類もあったはずだが見当たらず。
画像14 ももどり駅前食堂、季節のモノをと注文した舞茸天ぷら。いい香り。若い店員に本店とはメニューが違うね、あっちには馴染みの店員さんもいたのに、と話したら、店の奥からその店員さんが出てきて、ぼくの名前を呼ぶではないか、ああびっくりした。本店にまた行きたいな。
画像15 ももどり駅前食堂を後に、HOTjajaへハシゴ。まずはベアレンビールで軽くつまみを。
画像16 つまみは豚足サラダと餃子。豚足はパリパリで美味しい。
画像17 ベアレンの後は、やっぱりこれでなきゃ。菊の司の七福神。旨いねえ。
画像18 飲んだ後は、じゃじゃ麺。麺の量が3段階から選べる。小を頼んだが、十分な量。これをよく混ぜ混ぜして食べる。
画像19 麺を食べ終えたら、チータンタン。これがじゃじゃ麺のお楽しみ。生卵を割って混ぜたら、お皿にスープを注いでもらい、よく混ぜて飲む。これが旨いんだな。
画像20 翌朝は古い町並みが残る鉈屋町へ。町並みの外れ、盛岡町屋物語館、まだ開館前だった。
画像21 鉈屋町、古い民家の続くその向こうに岩手山。でも電柱と電線が邪魔。後で聞いたら、この通りはゆくゆく電線を地下に埋設することに決まったという。良かったねえ。すっきりした町並みをぜひ早く見たい。
画像22 鉈屋町には湧水が2ヵ所。この青龍水、今年夏に水が枯れたとニュースで報じられた。すぐにこの近くに住む知人に連絡した。当初は原因不明だったが、古くなったポンプを換えたら復活した。その知人は東京から鉈屋町へ移住後、10年以上毎朝ここ青龍水の掃除を続けていた。
画像23 その知人夫妻が奥様の実家の一部を改装して町屋サロンピッピを営んでいる。ご夫妻で町おこしの拠点作りを孤軍奮闘し続けてきた。
画像24 ピッピのコーヒーは青龍水で淹れるからとても美味しい。ご主人は時季になると栗のお菓子なども手造りされる。
画像25 壁に飾ってあるのはパナマの伝統手芸モラの作品。季節柄クリスマスモード。奥様はモラの先生。こちらだけでなく仙台や、コロナ前は東京にも出張して教えておられた。
画像26 モラだけでなく、吊し雛の先生でもある。数年前には東京の雅叙園の雛祭り展示に、大量の吊し雛を出品展示されていた。で、これは珍しい男の子用の吊し雛。兜や桃太郎など女の子用にはない雛が入っている。
画像27 ピッピの奥の部屋は、天井が吹き抜けている常居(じょい)と呼ばれる神棚を祀る大切な部屋。神棚の下にクリスマス飾りという滅多に見られない趣向。
画像28 最近、鉈屋町にはモノ造りを志す若いクリエーター達が続々と移り住み始めている。その一人、藍染め作家の個展を拝見した。いい水が豊富で広い作業場が確保できるから、と移住の理由を作家は語っていた。奥の着物の柄はガンゼ、すなわちウニのトゲの紋様。手前は玉雪、藍のグラデーションが美しい。

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