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2023年4月 台湾1

コロナ後、初の海外旅行は台湾へ。慣らし運転と言うことで、5日間のツアーに参加。

成田空港7時集合、チャイナエアラインのカウンターでチェックイン後、手荷物検査場入口は朝も早いのに大行列。GWはまだ明後日からというのにびっくり。

定刻より30分遅れで飛行機は離陸。まずい機内食というのも久しぶりで懐かしい。台北桃園空港に着いてからが一騒動。後で分かったが、到着したのは第1ターミナルで、荷物は第2ターミナル。その間を専用列車で移動しなくてはならないのを、勝手に入境という矢印を目指して歩いてしまったようで、大行列の後尾につき小1時間かかって入国審査係員の所まで辿り着いたら、ここじゃない、第2ターミナルへ行けと言われ、慌てて長い通路を引き返し、連絡列車に乗って入国手続きを済ませ、荷物受取場所へ行けば、レーンはすでに停止して、我々のスーツケース2つだけが脇に置いてあった。今回は添乗員ナシ、外へ出るとツアーの目印を持った現地ガイドが待ってるはずだったが、出口には見当たらず。置いて行かれたか、どこへ電話したらいいのかと焦っていたら、○○サンデスカ、と声を掛けられた。フウー、待っていてくれた。待ちくたびれたご様子の同行12名の皆さんが椅子から立ち上がった。すみません、お待たせして。

第1ターミナルから第2ターミナルへの連絡列車。

バスに乗り込み、出発。

ツアー参加者は14名。大型バスにゆったり。現地ガイドは林(リン)さん。
ベテランガイドだが、コロナのブランクで日本語が少し覚束なくなったと詫びていた。
高速道路を走るバスの車窓に大きな仏像の看板。異国情緒たっぷり。

リンさんに、ひとり5000円分を台湾ドルに両替してもらう。ぼられる訳ではない良心的なレート。5000円で1100台湾ドル。トイレ休憩のPAにセブンイレブンがあったので、1000台湾ドル紙幣を、グミとお茶を買って、小銭に崩した。

PAの屋根の下にツバメの巣があり、ヒナが数羽囀っていた。
セブンイレブンで買った、無糖のお茶とグミ。74台湾$、330円ほど。
昔のように物価が安い感じは全くしない。円安の影響はこの後もずっと強く感じた。

桃園空港から今日は台中へ。2ヵ所観光の後、夕食、そしてホテルへという予定になっている。まず向かったのは宝覚寺。

こちらは臨済宗のお寺。巨大な金色の布袋像で知られる。寺の本堂より大きい。
境内にはジャックフルーツの実がなっていた。

次に、オペラハウス。伊東豊雄設計とのこと。

オペラハウス。周囲には高級マンションが建ち並んでいた。

さて、台湾の1食目。予定表には台湾中華と書かれていた。

大きなお店。奥の個室が用意されていた。
瓶ビールだが、生ビール。消費期限18日間をウリにしている。200台湾$。1000円近い。
といっても店での値段だからなあ。すっきりして悪くないけど、物足りない。
台湾風オムレツ、右は春巻き。他には厚揚げ煮や酢豚など、正直、わざわざ台湾で食べたいと思えるメニューは少なかった。あと、食事が慌ただしい。これがツアーの最大弱点。
ガイドのリンさんがこの店の杏仁豆腐は美味しいから別料金で食べるようにと言うので、180台湾$払って食べてみたが、フツー。

ホテルは台中駅のすぐ近く。古いけど、部屋は広いし、何より駅近くがありがたい。少々くたびれたというカミさんを置いて、ひとり夜の町に出かけた。

企業家大飯店(エンタープライザーホテル)。

台中駅には昔の駅舎が保存されている。今の駅は近代的な建物。対比が面白い。

1917年建造の2代目台中駅舎。東京駅を設計した辰野金吾の流れを汲む建物、国指定の史跡として保存されている。古い列車車両も展示されていた。
こちらは高架式の現在の台中駅。

駅前には、日本地統治時代に宮原眼科として建てられた古いレンガ造りの建物がお菓子屋さんとして再生されて賑わっている。

宮原眼科の店内。パイナップルケーキや今風のお洒落な菓子が並んでいる。

土産物を少々買って戻る。ホテル向かいのコンビニで、ビールとアイスを買って帰った。台湾にはファミリーマートとセブンイレブンが嫌というほどたくさんある。

ホテルの本当に真正面にファミリーマート。24時間営業。

翌朝、いいお天気。朝食前にちょいと散歩。

帝国製糖工場跡が、公園に整備されており、その歴史はプレートなどに刻まれている。
公園の横に、今年初上陸オープンしたという、ららぽーとが聳え立っていた。

ホテルの朝食は、期待したフルーツは見当たらず。ま、ビジネスホテルだからしょうがないか。

お粥とおかずを少々いただいた。あ、豆乳もね。

今日は、日月潭から高雄へと南下する。で、またまた、ドジをやらかした。バスが出発して間もなく、リンさんのスマホが鳴った。ホテルにカメラを忘れた人はないかと。ああー、しまった。フロント前のソファに座った時、脇にデジカメを置いてきてしまった。写真を見せてもらい、間違いないです、すみません。台北のホテルに送ってもらうことになった。ツアーだと思って緊張感がなさ過ぎるんだな、こりゃアカン。気を引き締めないと。他の皆さんからは、どうしようもないヤツ、と思われてるだろうな。
山の中へ入り、日月潭。文武廟。お寺へ入る時、男は左足から、女は右足から。こちらの方はお詣りする時、小さな2つの木片を投げて占う。居合わせた地元の女性が投げては、その結果に一喜一憂していた。

文武廟の上から黄金の屋根越しに日月潭を見渡す。
日月潭周辺は檳榔の林が多い。道端には檳榔の売店もたくさんあるが、昔ほど買う人は多くないそうだ。とりわけ若い人には人気がないのだろう。

さて、高速道を南下して嘉義へ。阿里山への拠点として、かつては林業関係で働く人の社宅があったそうで、その和風家屋を保存して公園としている。檜意森活村。

瓦や建材は当時の物がそのまま使われている。独身用、家族用、社長用と各種住宅が残り、飲食や土産物の店舗となっている。
村内の木に、緑色のマンゴーの実がなっていた。

昼食は鶏肉飯の店へ。

目の前で火に掛けて調理してくれた。
こちらが名物の鶏肉飯。よく混ぜてから食べる。薄味で美味しい。

予定では食後、高雄へ向かうはずが、明日の行程を考えると、今日中に台南の観光もしておいた方がいいとの説明があり、まず台南観光。

孔子廟。台湾各地に孔子廟はあるが、ここが最古。17世紀の建築。最古の学校でもある。
孔子廟境内にはリスがたくさんいた。このこは木の枝で寝ていた。

そしてもう1ヵ所、オランダ人が17世紀に建てた赤崁楼。今では、学問の神様、魁星爺が祀られている。

奥の建物は修復工事中だった。

さて、いよいよ高雄へ。まずは蓮池潭。龍と虎が2つの塔の下に大きな口を開けて待ち構えている。周りの湖面には赤いハスの花。それが背が高くて、また大きいこと。こんなハスの花見たことない、と驚きの声を上げたら、リンさんが鹿児島でこういうハスの花を見たと言う。

龍の口から入り、虎の口から出る。入る時はお寺と同じ、出る時は男は右足から出て、左手で虎の牙を握る。そして、後ろを振り向かず、ジグザグの橋を渡り、入口の亀と龍が合体した像の3ヵ所を順に撫でていく。これで金運が増すそうな。
それにしても大きなハスの花だった。

次は、高雄港。ここは今風お洒落スポットになっていた。古い倉庫は日本人作家の漫画展が行われていたり、流行のショップが並んでいる。

LRTが走っている。車両はモダンな低床式。
切り紙アートの塔。
高雄港大港橋。1日に何回か、中央部が回転するそうだ。
川べりに立つ白い建物は、高雄流行音楽中心。大ホールや多くのライブハウスなどがある。
出発前に雑誌ブルータス最新号の台湾特集を買ったら、写真が大きく掲載されていた。

高雄で最後に見学したのは、MRTの美麗島駅。

イタリア人ステンドグラス作家による美しい天井。
ちなみにこの駅の4つある船のような入口は高松伸の設計。

夕食は海鮮中華料理。

こちらの名物、ワタリガニのガーリック炒め。他にはエビやカジキマグロホホ肉など、美味しい料理が次々と。が、ここでも慌ただしい。食事は1時間以内で終了させられる。
我々は2階の個室だったが、1階の席もほとんど埋まっていて賑わっていた。
店の入り口には、まるでカニ道楽のような大きなカニ。ハサミは動かないけどね。

で、今夜の宿は行程中、最上等の圓山大飯店(グランドホテル)。台北にもあるが、その高雄店。

廊下も広々ゆったり。
部屋もゆったり。トイレはウォシュレット。バスタブと、別にシャワーブースも。
そして広いテラスからは湖と町の眺め。

2階にある秘境というバーへ行ってみた。食事の時にビールしか飲んでいないので物足りないのだ。

バーの中は思ったより広々として明るい雰囲気。
ぼくはホテル特製シングルモルトウィスキー。カミさんはフルーツ入りのお茶を。
香りも良く美味しいお茶だと喜んでいた。レストランのお茶がどこもイマイチなのだ。

せっかくの高級ホテルだが、翌朝は8時に出発。もったいない。

ホテルの部屋のテラスから眺める朝日。
立派なプールもあるが、眺めるだけ。
朝食もよかった。目の前で汁ビーフンを作ってくれる。
これらの他に、スイカやオレンジ、バナナなどのフルーツも並んでいて、スイカ好きとしては大喜びだった。スイカの味はイマイチだったけど。

さて、今日は台南から新幹線に乗る。







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