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2021年10月 加計呂麻島へ2

加計呂麻島へ1から続く。
諸鈍から、秋徳経由で左知克の西田製糖へ。加計呂麻島へ来た時は、必ず、こちらのキビ原酢を買って帰る。が、お店が開いてない。工場に人がいたので訊ねると、朝から病院に行って留守かも、と。いつもいるのにねえ、と笑われたが、ついてない。瀬相港近くの売店でも買えるが、少し高くなる。空港まで行くとさらに高くなる。少し前までは、リサイクル瓶に詰めて安く売っていたのだが、きれいな瓶に入れて、箱入りにしてから、ここで買っても高くなったのである。残念。

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一度、宿に帰る。キキョウの花が元気よく咲いている。5、6年前にその苗をもらって帰り、自宅で鉢に植えてみたが、毎年、芽が出て葉っぱは出るが、花が咲く前に9月頃、萎れてしまっていた。が、今年は夏を越し、10月になってもまだ葉っぱが伸びている。花は咲きそうにないが、来年あたり、咲いてくれるかもしれないと期待している。

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さあ、車を返しに行かねば。ちょいと寄り道して、伊子茂のマモル君を見てきた。

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で、瀬相港のいっちゃむん市場で、キビ原酢やお菓子などあれこれ買い物して、あらかじめ宿でもらったバターナッツカボチャやレモンと一緒に箱詰めして、ゆうパックで発送。その後、ガソリンスタンドへ返却に行き、ガソリン満タンで料金支払い。

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ご主人に迎えに来てもらい、宿に戻ると、昼ご飯を食べろと勧められた。ちゃんぽん。美味しい。

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Mさんと居候のY君は、午後はシュノーケリング釣りをすると言う。一緒に来いと誘われたが、ぼくには大事なミッションがある。海辺でギター弾き語りをせねば。まあ、その前に、波の音聴きながら読書。

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お、二人は海にプカプカ浮かびながら、釣りを始めた。釣りと言っても、小さなおもちゃの釣りセット。ところが、Mさんはこれで大物をバンバン釣り上げるから驚いてしまう。10月半ば過ぎだが、まだ海水温は高い。十分、泳げる海だ。上がると、風に吹かれて寒そうだけど。この海で潜ったことはあるが、美しいサンゴ礁が広がっている。そこに、魚がいっぱい泳いでいる。

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読書して、昼寝してる間、何時間も二人はずっと釣りを続けていたが、ようやく、上がってきた。釣果はイマイチだったそうな。

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さあて、そろそろ、ワンマンショーを始めるか。お気の毒なのは、一緒に海を眺めて座っていたご主人。数曲、すぐ側で大声で歌うのを聴かせてしまった。スミマセンねえ。

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日が傾きかけて、いい景色。

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で、今夜の夕食は、屋外のテーブルでご主人夫妻、居候と一緒にいただくことになった。どこが、自炊やねん、と自分にツッコミ入れる。イカ尽くし。茹でイカの明太ソース。

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Mさんがシュノーケル釣りで仕留めた大物キンメダイ煮付け。こりゃ、最高に旨い。

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ひとつだけ熟していた庭になったパパイヤ。甘い。

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アオリイカ刺身。

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そして、イカスミ汁。

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ビールを吞んでいたが、その後は黒糖焼酎。で、ここで重大なことが始まった。実は、このお宿が始まって25年。その間に、お客さんが宿へと持ってきた各種焼酎が四方の壁にずらりと並べられてきた。うち数本はぼくのも混じっている。それらは、ずっと開栓せずにそのまま。

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1年半前、3月に来た時、これらの焼酎を開業25周年記念日から順番に開栓していくと主が宣言した。たまたま泊まりあわせた客は、皆、じゃあその日に予約お願いします、ということに。もちろん、ぼくも手を上げて予約した。が、その後、コロナ騒動で宿は休業状態になり、その宣言はどこへやら、となっていた。
で、この夜、よし、一番古い焼酎から開栓しようと、突然、ご主人が言い出した。えー、そんな重要な儀式が始まるのかと驚いた。壁から落ちないようにしっかり留められた一升瓶を、落下止めを剥がしながら、取り出す。

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で、この記念すべき第1号は、イモ焼酎さつま島娘の27年前の醸造、であった。これが、実に丸く熟成していて旨い。初めはロックで吞んでいたが、こりゃストレートだなと、そのままグイッと。いやあ、イモ焼酎とは思えない、ピュアなスピリッツ感たっぷり。夜が更けるまで、吞みつ、語りつ…。

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翌日は朝早くから雨。もちろん徳之島も見えず。

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朝食はまたまたサラダと鍋に残っていたイノシシ汁。

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見納めのサンゴ礁の海に別れを告げる。

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真下の海は、雨でも透き通って底まで見える。そこに、大きなクロダイが何匹も。ご主人が、魚のアラなどの餌をやって飼い慣らしてる、いわばペット。

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港へ送っていただく前に、作りたての味噌ピーナッツをいただいた。こちらの味噌は、お茶請け味噌と呼ばれる麦味噌。

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11時、瀬相発のフェリーで加計呂麻島を後にした。

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