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2022年1月 肘折温泉プチ湯治2

3日目の朝、宿の前の道路に雪はない。朝風呂、2階の大風呂は男湯で戸が閉まっている。男湯だから入ってもいいのだが、せっかくひとりで寛いでいるだろうにと1階の広い方へ。目が覚めてしゃっきりする。部屋に戻り、川向こうを見れば、なんと丘の上に日が差している。肘折に来てから初めて。

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今朝も朝食はあれこれたっぷり。実に美味しい。

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朝食後、カネヤマ商店へコーヒーを飲みに出かけた。店頭はよく見たら正月飾りかな。めでたい彩り。

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若主人がハンドドリップで丁寧に淹れてくれたコーヒーが美味しい。店は朝の7時から開いている。働きモンだねえ。

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コーヒーの後は共同浴場上の湯で一風呂。

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今日もまた貸切だ。日曜だからお客さんが来てるかなと思ったのだけど。浴槽の窓際には地蔵が祀られている。その下に、肘折温泉の由来が書かれていた。

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部屋に戻り、コタツで読書。お昼は、昨日まで3連休だった川向こうの蕎麦屋、寿屋へ出かける。橋を渡り、坂道を登ると、除雪はされているも凄い凄い道だった。こんな所を歩く機会はめったにないから楽しい。防寒はばっちししてきてる。

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辿り着いた寿屋の店内には薪ストーブが燃えていた。あったかくて気持ちいい。

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ソバ前に、ひじおり豆腐とビール、さらに天ぷら盛合せを注文。広い店内はけっこう繁盛している。ビールと共に運ばれてきたのは、自家製と思しきダイコンの漬物。豆腐もそのまま食べても甘くて旨い。

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ソバも見るからに美味しそうなカオをしていた。量も多いこと。フツーなら大盛りの量だな。いやあ美味しかった。

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寿屋の隣には郵便局、その向こうに橋が架かっているのだが、ただいま工事中で渡れない。だから、上流の方から回ってきたのだ。

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帰り道は車が通れない真ん中の橋を渡った。

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一服した後は日が差し込む2階の大風呂へ。本当に気持ちいいお湯だなあ。手足がのびのびしてくる。お湯に溶けてしまいそう。ふうううう。

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おお、凄い青空が広がった。青色が深いなあ。

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3晩目の最後の夕食は、事前に予想したとおり、山形牛の陶板焼きだった。ビンゴ! 

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花羽陽は昨晩呑み切ったので、今日買ってきた上喜元を開栓。蔵に伺ったのは何年前のことだったろうか。立派な蔵だった。

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そして、霜降り牛肉がいい感じに焼けた。1枚は醤油で、もう1枚は出されたタレでいただいた。もちろん旨かった。他の料理もそうだが、こちらで出てくる野菜がどれもめっちゃ美味しい。

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上喜元は300mlなのですぐ空になった。そんなこともあろうかと、もう1本、肘折らしいこけしワンカップも買っておいた。これもいいねえ。いやあ、ご馳走様でした。寝る前にまた2階の大風呂へ。もともと少しだけ窓が開いていて換気されているのだが、大きく開けると冷たい空気が入ってきて、ほてった体を冷やしてくれて気持ちいい。

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3泊4日のプチ湯治はもう最終日。窓を開けると夜中に雪が降ったようで、川向こうでは除雪している。2階の大風呂へ朝風呂。後から入ってきた方が、金曜日に同じバスでいらっしゃいましたよね、と声をかけてくれた。今日帰ります、いつまでですかと訊ねると、10日間滞在しますと。いやあ参りました。木村屋は初めてだそう。いつもは奥にある金星館だそうだが、雪の中を歩くのは大変だからと。でもここが気に入ったから、来月も15日予約しました、と平然とおっしゃる。凄い人がいるもんだなあ。

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今朝もおかずたっぷりの朝食。出していただいた食事は朝夕共に、すべて何一つ残さずきれいにいただきました。ご馳走様でした。でも、正直言って、とりわけ夕食は量が多かったかな。次に来るときは、スタンダードプランで十分満足できるだろうと思った。

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朝食後、1階へ下りて精算を済ませる。すると、お土産を渡された。お米は山形県からのプレゼントらしい。もらったのは、はえぬきだが、こちらのお宿ではつや姫と新潟のコシヒカリをブレンドして使っているんですと女将さんが控えめにおっしゃった。

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9時50分のバスに乗ろうと、宿を出ようとすると、ご主人が荷物を持ってバス停まで送って下さった。雪が降り始めてきた。バス停の待合所には少し歳上のご夫婦。40年前から奥さんは通ってるという。ご主人は去年から肘折デビューされたらしい。定宿はつたや。皆さん、それぞれごひいきがあるんだね。

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定刻通りにバスは出発。カネヤマ商店、店の前で若主人が笑顔で手を振って見送ってくれた。あちこちの宿でも見送って下さる人がいる。ああこういうことが自然にできる土地柄なんだなあ。嬉しいねえ。次第に激しく雪が降り始め、真っ白の雪道を、思いの外、フツーのスピードでバスは行く。

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行きは定刻15分遅れだったが、帰りはわずか5分の遅れで新庄駅に着いた。おかげで、駅に隣接する物産館で、弁当や土産をゆっくり買うことができた。

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ありがたいことに山形新幹線はきちんと動いてくれていた。新庄11時17分発。来る時と同じように、次の大石田からは若いお客さんがたくさん乗り込んできた。

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車窓には雪深い沿線の景色が続く。もう見納めかと思うとちょっとだけ寂しい。寒いのはイヤだけど。

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新庄で買ってきたニシンの天ぷら。身欠き鰊を戻して味付けしたのを天ぷらにしてある。ビールのつまみにはとてもよく合う。

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駅弁は山形牛のすき焼き弁当。ボリューム満点。

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そして、ビールの後は活性原酒のワンカップ。甘口ですき焼きとの取り合わせバッチリ。いやあよく食べた。体重が相当増えているようで、それだけが心配。次は山菜の季節に行きたいなあ。

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