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2021年6月 礼文島3 レブンアツモリソウ

礼文島3日目の朝。5時半起床。今朝は風はないが、濃い霧にすっぽり覆われている。付近を散歩。霧の向こうにトド島。昨年、島へ渡ることができたのはよかった。

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初めて礼文島へ来たのは35年前のこと。「旅」の取材で宮脇俊三氏に同行してきた。その時に撮影したスコトン集落の写真が残っている。

スコトン集落

今は避難所になっている小学校がまだ残っていたのか、左手の門が校門と思われる。で、その先の電柱が全く同じ形で残っていて、撮影場所を特定できた。

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今朝は和食で。メニューに書いてある、よし!おっけー、はヒコさんの口癖と、えみりさん。本人は気づかぬままにしょっちゅう口走ってると。

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昨日、がんばって2万5千歩ほど歩いたので、Jさんが膝の調子がイマイチと。ということで、今日はあまり歩かなくて済むように、もう見頃が終わりかけているレブンアツモリソウの最後の姿を見て、船泊に行き、人気の双葉食堂でお昼を食べて帰ってこようということにした。港行きの車に乗り、アツモリソウ自生地で下ろしてもらうと、最後の株が残っているエリアがまだ開いていない。係の人をヒコさんが呼んできてくれて開場。といっても施設がある訳でなく、ロープが張ってあるだけ。でもちゃんと手指消毒。おお、シミが出てはいるがなんとか見られる株が。花の写真は別途。その先に咲くはずのサクラソウモドキはとうに終わってしまったらしい。歩いて船泊方面へ。丘の上に自衛隊の基地が見える。

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途中、ヒコさんが教えてくれた桜公園へ寄ってみた。と、なんと今頃、まだ咲いている桜があった。これも別途で。

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桜の木はずいぶん植樹したようで、その資金はニトリが援助しているようだった。元の道を引き返し、海岸沿いを歩いて行くと、家の前に高山植物をいろいろ植えたお宅があった。チョウノスケソウ、レブンソウ、白い花はウメバチソウかと思ったけどちょっと違うし何だろう、などびっしり。

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すぐ先の畑にいた女性が花の家の人のようで、チョウノスケソウは5月上旬に順番に向こうの方からこっちへと咲いていく、と教えてくれた。すぐ裏に昔からレブンアツモリソウがたくさん出ていた。40年ほど前はクリーム色の花が多かったけど、だんだん白い花に変わっていった。赤い花はカラフトから来た花だと言われていたけど、今もその先にいくつか咲いているみたいだ、と。ホテイアツモリソウだろうか、場所は教えてもらえず。海を見れば、ゴマフアザラシがいた。

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道路脇には、ヒコさんも出馬予定の町議選の看板。

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船泊の町に入る。お、高級宿、コリンシア。Jさんは取材で一度泊まったと。食事は美味しかったようだが、出された鰊切り込みがイマイチでそう言ったら、自家製のを出してくれて、絶品だったそうな。食いてえなあ。

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さあ、11時半、双葉食堂開店だな。暖簾も出たぞ。

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やっぱり初心者はラーメン食べなきゃね。塩ラーメン。懐かしい味わいで旨かった。

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店の人に、35年前に免田旅館に泊まったと話したら、この通りの並びにあったと教えてくれた。宿の女性は学校の先生だったらしい。下が35年前の免田旅館。

船泊の免田旅館。かつては海産物問屋だった

現在のこのあたりに建っていたようだ。

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礼文島には香深漁協と船泊漁協があり、どちらも土産品を加工販売している。昨年は香深漁協で土産を買ったが、どうやら船泊漁協の方が品質がよくて人気らしい。なので、船泊マリンストアーに寄って買い物。ウワサの昆布醤油、昨年買って意外な旨さに驚いた蒸しウニ缶、昆布、糠ホッケなどなど、まとめて宅急便で送ってもらうことにした。ここから歩いて帰るのはちょいと遠そうなので、タクシーを呼んで星観荘へ戻った。
で、膝の調子がよくないJさんは休息。ぼくはカメラを持って、まずはスコトン岬へ。

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エビ漁からの帰りだろうか、漁船が港へ帰っていく。

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海の中にはコンブなど海藻がたくさん。ウニ漁は始まったけど、天然コンブ採りが始まるのはまだもう少し先のこと。

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スコトン集落のかつての小学校跡には災害時の避難所が立っている。

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星観荘を横目に、スコトン神社へ。

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鮑古潭方面への道を少し入ってみる。空と海の青色。

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江戸屋山道をトド島展望台方面へ向かうと、おお、利尻富士のてっぺんが見えた。

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星観荘に戻り、昨年心残りだったギターを弾くぞ。ブラックホールで、厨房でお仕事中のヒコさんえみりさんと、休憩中のJさんの前で、まずは。昨年3月以来、バンドでのライブもできずにいるので、1人で弾き語りができるよう、ステイホーム中にバック音源をあれこれ作り込んできた。iPhoneからBluetoothで小型スピーカーにその音源を飛ばしつつ、弾き語り。ヒコさんは、かつてミュージシャン目指して、東京で楽器屋勤務もしてきた方。耳は肥えているので、無様な真似はさらせない。マスク着用で3曲ほど歌って、後は外へ出た。ウッドデッキで海に向かって歌いたかったのだ。

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いやあ、気持ちよかった。あっという間に1時間あまり。1年越しの思いが叶って大満足。 ↓ photo by Jさん

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洗濯機に汚れ物を放り込む。ブラックホールからえみりさんの弾くピアノが聞こえてきた。クラシックではなくポピュラー曲を次々。いいねえ。早めのお風呂もいただいた。夕刻、出かけていた泊まり客と本日からのお客さんが帰ってきた。

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昨年、ご一緒してお世話になったYさんご夫妻も到着。夕食時、ブラックホールには明るい日差し。で、今夜のメニュー。

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今夜も美味しい夕食。刺身は、マリンストアーでも売っていた千葉県産のカツオ。

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陶板焼きはサケのホイル包み焼き。

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デザートは、嬉しいことにスイカ。

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夕食後、夕陽を見ようと外へ。

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ミーティングも無事終了して、記念撮影。

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ドリンクタイムはセイコーマートで買ってきた日本酒を。

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Yさんご夫妻と話していて驚いたことがあった。Yさんのご主人は現在は各種セミナーの講師を務めておられ、月の内半分は各地を巡って講演、もっともコロナ禍においてはオンライン講義だそうだが。で、後の半分は次の講義のための資料作成。その仕事を自宅ではなく、ここ礼文島や南の黒島など、全国各地でされる、ワーケーションを何年も前から実践されている。で、学生時代、バンドの仲間が音楽を続けるという中、離脱して就職したが、続けた仲間が、なんと、あのねのね、だったという。へえええ。びっくり。同じ京都でも少しお歳は上なので、すれ違ってはいないかな。今宵もふけゆく礼文スコトンの夜。

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