見出し画像

2023年4月 古市古墳群

ジェットスターで成田から関空往復のチケットを8000円ほどでゲットしていた。大阪神戸あたりか和歌山方面へでも行くかと思っていたが、去年堺の古墳群が面白かったこと、さらにはNHKの低山歩きで吉田類が龍王山を紹介してるのを見て、古市から奈良へというプランを立てた。
定刻10時10分発の便は40分遅れで離陸、機内は満席。CAも客もマスク着用は個人判断とか。まだ慣れない光景だけど、世界的には当たり前の光景なんだろう。
南海、近鉄と乗り継ぎ、羽曳野市古市へ。駅前駐輪場で電動自転車を借りた。

ママチャリタイプ1日500円。ヘルメットは強制されず。

ラーメンで腹ごしらえをしてから向かったのは、文化財展示室。ドア横の電話で連絡すると、やけに時間をかけて、隣の建物から若い兄さんがやってきた。曰く、日本で2番目に大きいと言われてる応神天皇陵だが、盛り土の量では日本一だと。誰も聞いてくれないんだけどとぼやいていた。ちなみに、縄文遺跡は周辺からはほとんど出てないとのこと。

ハニワは人物だけでなく、鶏や水鳥、犬?など様々。
鉄の鋏も出土している。

文化財展示室のすぐ隣も小ぶりな古墳、奥には立派な濠付きの古墳もある。
さて、何はともあれ応神天皇陵を見なくては。

応神天皇陵はとにかく大きくて全体像が見渡せない。外濠には菜の花。右手には桜もたくさん。

応神天皇陵の後円墳丘の南には誉田八幡宮がある。桜の古木がたくさん並び、本殿前には左近の桜、右近の橘が立つ堂々たる構え。

誉田八幡宮。
桜は散り始めていたが、境内の藤棚には白い藤が満開。

とにかく、応神天皇陵の周囲を回る。ギリギリまで民家が密集しているので、その奥の御陵はなかなか姿が見えず。

テニスコートの向こうにかろうじて御陵が見える。

全容を眺めるのは無理と諦め、西名阪道を越える。と、小さな公園。

なんと公園中央の盛り上がりも古墳、盾塚古墳。

その先には桜がたくさん植えられたこんもり盛り上がる、見るからに前方後円墳。古室山古墳。お花見してる人たちもいる。

古室山古墳。墳丘の上まで登ることができた。後円墳丘のすぐ先に高架の自動車道があるのは妙な光景。大阪都心方面には阿倍野ハルカスも見える。
古墳の桜の木の下でお花見、贅沢ですねえ。

さらに先へ行くと、大きな仲津山古墳。水を湛えた外濠が囲んでいる。

仲津山古墳の遥拝所。
仲津山古墳の周りは自転車で1周できたが、最後は民家の塀のわずかな隙間を通ることになった。

市役所方面へ戻り、大蔵屋という土産物店へ。ここではハニワ作り体験などできるようだが、店内一巡のみ。

河内こんだハニワの里大蔵屋、というのが正式名称らしい。
大蔵屋店内の航空写真が分かりやすくて良かった。応神天皇陵の大きさがよく分かる。

さて、次は仲哀天皇陵。

仲哀天皇陵は、岡ミサンザイ古墳と呼ばれている。
濠に白いサギが1羽。魚を狙っていた。

最後は、白鳥陵。

古い民家がさりげなく現れる。歴史のある街ならでは。
白鳥陵。軽里大塚古墳と呼ばれる。

駆け足で主な古墳を巡ったが、本来ならひとつひとつ葬られた主に思いを馳せながら歴史を紐解くべきだろう。電動チャリでチャチャっと回っていてはバチが当たるかも。というわけで、自転車を返した後、駅裏の白鳥神社にお詣りをした。

ちゃんとお賽銭もあげましたよ。白鳥神社。

古市から近鉄を乗り継いで今夜の宿がある天理へ。学生時代に一度遊びに来たことがあるが、それ以来だなあ。

ホテル近くに巨大な建物が見えたが、憩の家という病院のようだった。

信者さんのための宿泊所もたくさんあるが、泊まるのはフツーのビジホ。荷物を置いて、晩メシに出かける。宿近くの1割引にしてくれるという店は定休日。小綺麗な、すぎ乃という店へ入った。おでんが有名な店らしい。常連のお客たちで大賑わい。カウンター端っこに滑り込めたのはラッキーだった。
生ビール、ポテトサラダ、山菜天ぷら、タコぶつ。どれも美味しい。
豚肉が美味しいらしいので、メンチカツを。定番酒をお燗で。カウンターもすっかり埋まってきた。

小ぶりなメンチカツ。肉の旨味がぎっしり詰まっていた。
〆に頼んだおでんもダイコン、梅焼き、茎ワカメとどれも旨かった。出汁も全部飲み干した。

店を出ると雨。明日の昼間はどうか降らないでほしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?