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スタートライン

 おかげさまで、9月3日に津川久里子1st アルバム『プレシャス』が無事発売され、15日にはレコ初ライブも大盛況でした。一緒に素晴らしい演奏してくれたメンバーはもちろん、このプロジェクトに参加してくださった皆さま、応援してくださった皆さまに本当に感謝しています。

 これでめでたし、めでたし…。

ではなく、本当にやっと

「位置について!(これがもじもじしていた長い期間)」のところから

「よーい!(レコ発前の猛特訓とプロモーション活動)」で、

今、ようやく「どん!!」という段階に来れた気分です。

 仲良しで長年の付き合いのUoUのメンバーコモちゃん(福岡在住ピアニストの小森陽子ちゃん)が、2年ほど前に「大丈夫だよ。あとはくりちゃんの準備が出来次第」と、この先のキャリアを不安に思っていた私にこんなことを言ってくれたのを思い出します。色々、うまくいかない時もあったけど、この言葉を思い出しながらなんとか実現に至りました。コモちゃんありがとう。。。(涙)

 ありがたいことに作品も大好評で、聞いてくださったほとんどの方が何回も聴いてるよ!癒される!元気が出る!とか感動したとか!連絡をくれるではありませんか!なんて嬉しいんだろう。「位置について!」の段階でもじもじしていた自分が馬鹿馬鹿しく思うほどです。だって、こんなにたくさんの人が喜んでくれることをやろうとしてなかったのですから。

 10代の頃はそんなもじもじなんて全く存在しないくらいの勢いで、言葉が通じないアメリカに1人で飛び込んでいけたのに。あの頃は言葉の通り、怖いもの知らずでした。それから20年ちょっと経ち、色々経験すると『もし〇〇だったら。。。』という思考が色々な素晴らしいアイディアの前に立ちはだかるようになりました。

 「リスクを負うのは怖い怖い!じゃあ、やめておこう」っていうのはもったいない!って側から見ていると誰でも思うものですが、実はそれってよくあることで脳の仕業みたいですよ。知っている人たくさんいると思うけど。

 昨日ちょうど手に取った本に、私たちが一番本能的に大事だと思っていることは『生き続けること』。脳は『死なせないように』してくれているみたいです。だから、今までの生活で『死んでいないんだから』この生活を維持したら安全。というふうに作用しているらしいですよ。だからよく何かにチャレンジしようとしても、引き戻し現象というのが起こるのですね。(私も昔からしたら少しは賢くなったってことかしら?)毎日同じ生活を送っていることが一番安全で無難。というふうにしてしまっているのですね、きっと。ありがたいんだけど。

 そんな生活で満足な方達はそれで幸せでいいかもしれないけど、私は幼い頃から同じ毎日、同じことを繰り返すことがとても苦痛!小学生の時に掃除の時間、床掃除をしていてふと「あれ!私また気づいたら床拭いてるじゃん!」と気づいたのです。そしてその次の日も、また次の日も。こんな決まりきった毎日を送るなんてごめんだ!と思って気づいたら、ミュージシャンとして明日どうなるかわからない生き方にたどり着いたのですね。おまけに夫もミュージシャン。

毎日が違うのは私の望んでいたことでしたが、大きなストレスがある時もあります。ストレスというのが全て悪いものでもないのですが、例えば毎日違う現場で演奏したり、来月の収入だって決まっていたことないし。明日行く場所だって見たこともない場所です。誰に会うかもわからないし。そういうのもある意味軽いストレスですよね。

 今回の39歳にして1stアルバムを作り、キャリアをリーダーとして(も)活動していくことは、そんなライフスタイルの中でも私の脳が目ん玉飛び出すほどビックリした出来事だったのではないでしょうか。

怖いけど、誰にでもある「お、あんなのいいな。やってみたい!」という閃き。大きなことでも小さなことでも。これってすごく素敵なことだと思うのです。脳に支配されずに、怖いけど行動に起こすと、たくさんのいいことが起こるような気がします。私にもできたんだから、みんなもできる!

 津川久里子、中年の二児の母。こんな私でもスタートラインに立てました。これから何が起こるのか本当にワクワクします。これからも自分の脳の戯言に負けずにいい音楽、いいエネルギーをたくさんの人に届けられるように頑張ろうと思います!


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