今月触れた作品の小粒な感想(2023年12月)
暑さと寒さの違いってなんだろうなあ、とふと考えていました。
「いや根本的に違うだろ」と言われればそれまでなのですが、人によって「暑さは耐えられるけど寒さは耐えられない」と言う人もいれば、その逆もしかりですよね。なので特徴を細かく分解すれば違いが見えてくるのではないかと思ったのです。
で、一つ気がついたことがあります。外が寒い場合、マフラーやコート、手袋などを身につけることで、ある程度の防寒ができますよね。しかし暑い場合、着こなしだけではなかなか体感温度を変えることができません。そりゃ通気性のいい下着とかはありますが、それだけで暑さに耐えるのは難しい。水分摂取や携帯扇風機など、何かしら外部から取り込む必要があるので少々面倒だと思うわけです。
で、そんな話はどうでもよくて、今月触れた作品の軽い感想を語っていきたいと思います。
夢に落ちる少女
概要を読んでも内容が全く分からないところが最高ですよね。
今作はしぐまさんが手がける共依存鬱百合コメディです。そんなジャンルあるんだ。初めて聞きましたね。
百合というワードとKindle Unlimitedに惹かれて読了。
読んでみるとジャンル名通りの内容で、二人の少女のどこか不穏で、どこか平和な一年が描かれます。最後までこのまま続いていくのかと思いきや……そこはしっかりと仕込みがあって、後半からは全く別の作品を読んでいるような感覚でも楽しめます。一口で二度美味しい。
大ボリュームと書かれていますが、本当にボリューミーでおなかいっぱいになる内容です。「もうそろそろ半分かな」と思ってページ数を見たら、まだ全体の20%程度だった時はビビりましたよ。コメダで初めてシロノワールを頼んだら、想像の二倍くらいデカかった、あの時の衝撃に似た感覚を味わえます。
西沢5ミリ短編集
漫画家・イラストレーターの西沢5ミリさんの短編集。
新進気鋭の恋愛漫画家さんで、最近では赤坂アカ先生と組んで『恋愛代行』を連載しています。
なんで読んだかって、表紙イラストと「元カノに幻想を抱くなバーカ」の文字ですよね。センスがいい。なんか惹かれました。なので実は読む前は百合漫画が入ってると思っていませんでした。
内容は百合8割・ノマ2割といったところ。私はノマもいけますし、いろんなジャンルが読めて嬉しかったのですが、百合以外の恋愛漫画を見ると頭が爆発するタイプの人にはおすすめしづらいですね。
で、収録作品は全部恋愛です。正直全部同ジャンルだと読んでてダレるんじゃないかと思いましたが、全然そんなことなくて、最後まで楽しく読めました。クセ強な二人を描く恋愛コメディはスナック感覚で気軽に読めますし、短いのにキャラがしっかり立っていて、作者さんの才能を感じます。
あとタイトルがいい。「あなたのちんちん貸してください」とか。タイトルの重要性をよく分かってらっしゃる。
マインスイーパーテトリス
これは結構前から遊んでいるゲームなので今さら紹介するのも変な感じなのですが、マインスイーパー好きとして勧めずにはいられないので紹介。
これ、なんと無料で遊べます。無料ですよ無料! 誰もが一度はハマることでおなじみのマインスイーパーとテトリス、その両方を合体させちゃったゲームが無料! これは遊ぶっきゃねえぜ!
というわけで、ぱっと見はカツカレーみたいなゲームなんですが、遊ぶとこれが意外とよくできていて驚きます。やることは単純で、マインスイーパーをひたすら解くだけ。時間経過でブロックがどんどん積み上がっていき、上限までブロックが積み上がるとゲームオーバーです。全ての爆弾に旗を立てた行は消えていくので、ゲームオーバーまでにどれだけたくさんの行を消せたか競います。
要するに、ゲームオーバーにならない限りマインスイーパーを遊べるマインスイーパーわんこそばです。マインスイーパー好きが落ちる地獄みたいなゲームだ……
行を消せば消すほど、ブロックが積み上がるスピードも上がっていくので、集中力が求められます。数十分ぶっ続けでやると、結構脳みそが疲れますよ。
ちなみに、爆弾をクリックしてもゲームオーバーにはならず、行が一段積み上がる仕組み。本家マインスイーパーのように運ゲーを迫られることは少ないのも良いところですね。後半にミスを連発すると結構焦りますが。
操作も何気に快適で、ゲーム中は左クリックで全てが完結するようにできています。設定でドラッグ操作を導入してさらなる効率化を目指すこともでき、極めれば変態プレイも可能。
何度も言いますが、この中毒性溢れるゲームが無料で遊べてしまうのは驚き。Steam愛好家、よくあるマインスイーパーに飽きた人は一度プレイしてみてはいかがでしょうか!
Dungeon Sweeper
こちらもマインスイーパー風パズルゲーム。せたもさんによる個人開発のゲームで、itch.ioから無料で遊ぶことができます。
六角形のタイルをめくっていき、ダンジョンを避けつつワールドマップを広げていきます。ダンジョンがマインスイーパーにおける爆弾で、クリックしてしまうとゲームオーバーです。
かなりシンプルなゲームで、一度コツをつかむとかなり簡単にクリアできます。歯ごたえがないとも言えますが、開発者本人が言うように、のんびり遊ぶにはぴったりのゲームです。むしろ急いでクリアしようとするとクリミスが多発します(笑)
個人的に良いなと思うのが、ドット絵のグラフィック。ご存知の通り、本家マインスイーパーは無機質な灰色のタイルが特徴的ですが、こちらはとてもカラフルで、見ていて楽しい。ただカラフルなだけではなく、町があったり湖があったり、時々変わったスポットを発見したりと、ちゃんとワールドになっているのがいいですね。ワールドが広がると新しいフィールドが現れるので、Minecraftで新しいバイオームを発見したときのようなワクワク感があります。
というわけで、今回は以上!
また来年お会いしましょう~
あ、ちなみに私は夏も冬も好きじゃないです。
春と秋は花粉があるのでもっと嫌い。
え? 日本は四季が豊かなのがいい? うるせえ!!!!!
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