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送別の花束をもらったけど、あまりしっくりこない

どうも。私事ですが(webに投げている文章はすべてわたくし事ですけど!)、本日付けで退職いたしました。あ、これ図らずも退職エントリーじゃないかしら!?

まさかわたしが退職エントリーを書くことになるとは……。

退職エントリーってその殆どが、会社を辞めてフリーになるとか、起業するとか。そんな感じで盛り上がるけど、わたしの場合は退職して、明日からはただの(31歳・無職)です。

送別の花束をもらいました

なので、かっこいい退職エントリーは書けないので、いつもの様に植物の話をします。この度、花束をもらいました。セレモニー(儀式)のためだけに作られたブーケ。わたしはやはり、あれが好きじゃないんだな、って思います。

花を贈ることが目的になっている花束は、内容もだいたい決まってますよね。ボリュームがあって見かけはいいけど、低予算。カスミソウがあってスプレーカーネーションがあって、ガーベラがある。男女問わず渡せるように、黄色オレンジ系が多い傾向にあって、複数の人に贈る場合は、必ず同じ内容のものであること。

そんな建前を成立させるためだけの花束、こんなにやるせない花をわたしは他に知らない。

退職にあたり、もらった言葉たち

「ご苦労さま」とか「お疲れさま」

「応援してるよ」「がんばってね」とか。

もう、そういうのも全部、あの建前の花束と同じ感じがしちゃってモヤモヤするし、自分のひねくれた性格が嫌になります。各所にあいさつに行って、モヤモヤしっぱなしで、それにあわせてこっちも建前で「お世話になりました」とか言ってんのよ。心にもないこと。世話になんかなってねーよ、と思いながら。

わたしも誰かに贈りたい言葉

そんな感じで、やさぐれてたわたしに「身体に気をつけて」と言ってくれた人が1人だけいました。体裁を整える労いより、建前のための花より、美しい言葉だと思いました。花束のヒペリカムより、黄色いアルストロメリアより、その一言がわたしを幸せな気持ちにしました。

涙がじわじわ上がってくるのを感じたので、ゴニョゴニョ濁して挨拶を切り上げました。わたしはちゃんと「ありがとうございました」って言っただろうか。

おもしろくなくてもいいし、うまいこと言ってなくてもいい、ただ、そんな素直で誠実な言葉を使えるようになりたいと思いました。

(所要時間30分)


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