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ゴジラはニッポンの何をぶっ壊したのか

アイキャッチはハナミズキです。フィルムカメラで撮った失敗作で、本文とは関係ありません。

ゴジラが物理でぶっ壊したのは首都東京(鎌倉もだけど)であり、首相官邸であり政府だったんだけど、ニッポンの社会的な閉塞感とか、しがらみ、悪しき慣例・制度、常識、世間体、空気を読むとか、そういうクソみたいな壁をぶっ壊してくれた気がして、わたしはスッキリしました。

壁を壊す火力

それはそれはスッキリしたんだけど、きっとそういうのって、シン・ゴジラ並の圧倒的な火力が必要なんだろうなぁ、って。シャアが地球に落そうとしたアクシズなんだなぁ、って。わたしにはそんな火力もカリスマ性も無いので、複雑な気持ちになりました。

ゴジラが壁を火力でぶっ壊したのに対して、その壁を内側からシステマチックに、知恵と技術でぶっ壊そうとしたのが、矢口蘭堂であり巨災対なんですよ。あれはカッコ良かった。

一方で、赤坂秀樹補佐官とか里見総理臨時代理とかは、壁の内側でそれをぶっ壊そうとしないまでも、環境と与えられたカードの中で良くしていこうと尽力するの。フランスに頭を下げ続ける里見さんとかまさにそんな感じでした。カッコ良かったなぁ。

壁を前にできること

この壁っていうのは、物理的なものだったり、そうじゃない場合があるんですが、それに対してブツブツ文句言ったり、石を投げたりするのってカッコ悪いなぁって。ダセえなって思います。

たぶん今のわたしってそんな状況で、ダサいなって。官邸前でデモやって騒いでる名前も顔も無い雑魚なんですよ。

わたしはゴジラみたいな火力もないし、矢口蘭堂や赤坂のような大変な努力もしてこなかった。ただ、何とかしたい。石を投げる以外の何かが。

わたしは壁に絵を描こうと思う。ベルリンだってそうだったじゃないか。

壊せない代わりに、それを見た誰かに一瞬でも楽しい気持ちになって欲しい。その時だけでも壁を忘れて欲しい。最終的には誰かに、粉々にぶっ壊して欲しい。

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