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過失によりフィルムカメラを殺してしまった

PENTAX MV-1

カメラの調子が悪くて、カメラ屋さんに持っていきました。こちらのPENTAX MV-1はモルトの不良と、電子制御が不安定という状態。修理可能だけど、修理代の方が高くつくし、電子制御の不安定さは直せないとのこと。「明日壊れても驚かない」というお墨付きを頂きお別れすることにしました。

幸い、レンズは問題がないので、同じKマウントのボディを探しつつ、下取りに出して、別のフィルムカメラを買う提案もいただきました。

はじめて持ったフィルムカメラなので愛着はありつつも、機能とコスト、どちらのパフォーマンスも悪いことを素人ながら理解できたので、納得の展開です。ここまで、よく頑張ってくれた。

MINOLTA ハイマチックE


カメラ屋さんとの問診には「なんか知らないけどいきなりシャッター切れなくなった」と答えましたが、実は心当たりはありました。ここでも言いませんが。

中を空けて診たけれど、手の施しようがないと言われ、死亡宣告。買った値段と同じくらいの手術代とともにお別れ。こっちは「レンズだけ生かす」という移植手術もできないので、完全にカッコいい文鎮。

1970年代に登場してから約45年、私が何人目かの持ち主になりました。それがですよ、わたしの過失により歴史が途絶えてしまうんです。もう本当に申し訳なくて、お金的にももちろん痛いんですけど、そっちの事実の方がより重たく、胸が締めつけられる思いです。

しかも、壊れる直前まで撮ってた写真の出来が良くて、それがさらに私の胃を痛くさせるのです。あぁ

私はクラッシックカメラなんぞ手を出すべきじゃなかったのかもしれない。もう一生「写ルンです」しか使っちゃいけないんじゃないか。と思って写ルンですで撮った写真を見ては「あ、しょせんバ◯ちょんカメラだ」ってなるんです。描写のキレがぜんぜん違うんだよなぁ

というわけで、今わたしの手元にあるフィルムカメラは、RICOHのオートハーフのみになりました。大事に使おう。

「歴史は常にくり返すけど、人は過去には戻れない」

と言ったのはオハラ出身のニコ・ロビンですが、まったく苦しい勉強となりました

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