ハイスクール・ララバイ
YMOやってて多忙だった時期の細野さんが〆切間際のスタジオで火事場のバカ力を利用してその場の「思い付き」で曲をパワーアップさせてった、というお話がありますが、これもその最たる例の一つだなーと思いました。
この曲は「BGM」が出た後で、テクノデリック制作開始の前の時期に作られたが（うろ覚え）、BGMで暗くなってったYMOがかつて持ってたピコピコなテクノポップな感じが濃厚に残ってたので、それを求めて聴きまくった記憶があります。曲の面白さもさることながら。あとフツオこと長江健次がたまたま良い声で曲の魅力を更に増してたとも思える。
『西山:「じゃ、この詞を覚えてきた曲に合わせて」なんて言われても、素人の僕たちにできるわけがない。すると細野さんが、アドリブで曲を変え始めたんです。イントロにクラッピングを入れたり、アップテンポにしてどんどん曲が変わっていった。メインボーカルは健次だから、僕と山口さんヒマでしょ。スタジオの隅で、僕がエアドラム、山口さんがエアキーボードで、YMOみたいなことをやり始めた。そのうちクラッピングに合わせてビンタの真似をしていると、ガラスの向こうでスタッフがバカウケしていたんです。そこで、曲も振り付けも出来上がってしまった。レコーディング当日に、この曲はとてつもないモノになったんです。』
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