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養老先生に学ぶ

養老先生の
『超バカの壁』
という著書から、印象的だった言葉(文章)について、少し考えてみるとします。
 

・仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのままほおっておくとみんなが転んで困るから、そこを埋める。それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります。 

・仕事は自分に合っていなくて当たり前です。 

【超バカの壁】1.若者の問題 自分に合った仕事なんかない~

⦅感想⦆
自分とは何か?仕事とは何か?
自分のために仕事があるのか?仕事のために自分があるのか?

まあ、立派な人は、いったん置いといて・・・
凡人の我々は、
気を抜くと、自分中心に考えてしまいます。

自分が頑張って、自分が評価されて、自分が認められて、自分が楽しくて、自分が昇給して、自分がやりがいをもって・・・
なんとなく、それがいい事だという風な論調も多々あると思います。
別にそれでいいと思います。

ただ、自分ってなんだろう?と考えると・・・
先生はよく、自分は環境の一部だ。という趣旨の事をおっしゃっています。

例えば、裸で宇宙行けば、生きられない。宇宙服の中に、酸素や温度管理といった、環境を一緒に持って行かなければいけない。とか、

食べたもので自分が出来ているのだから、田んぼを見て自分だと思うべき。とかとか。

そう考えると、自分が環境の一部である、と納得出来るし、自分の存在の小ささを認識できるな、と思います。

あと、好きなことを探すより、やってる事を好きになればいい。とも、よく言っています。

まあ、向き不向きは、人によってあると思いますし、転職を否定する事もないのですが、
今やっている事を少しも楽しめないなら、たぶん次やることも楽しめないんだろうな。と思います。
好きや楽しいという気持ちは、偶然湧いてくることもありますが、自分で作り出すこともできるから。

考え方は自由ですし、自分を大切にしてもいいのでしょうが、まあ、それもほどほどに、とりあえず、つべこべ言わずに一旦目の前の仕事をやってみ。と先生が言っているように僕は感じました。

・まず自分があるのではなく、先にあるのはあくまで穴のほうなのす。
 
・楽しんでいられるというのは、ある程度無責任だからこそなのです。 

【超バカの壁】1.若者の問題 給料は社会にもらう~

⦅感想⦆
どんな仕事でも、仕事は誰かの役にたっていて、責任を背負うものだから、楽しいだけではないのかもしれない。
と思っていれば、壁にぶつかった時に、少し楽かなと思います。
まったくそうは思わない。今の仕事が天職で、楽しいだけ。という人は、そのまま進めばいいと思います。

ニートに感謝すればいい。彼らは初めから脱落してくれている。自分の価値をあげてくれているということです。

【超バカの壁】1.若者の問題 ニートに感謝する~

⦅感想⦆
まあ、ニートは別に悪い事ではないと思います。そういうことではなくて・・
あと賢人はいったん置いといて、

我々凡人は、
気を抜けば人を悪く言うことがありますが、

もし、周りが全員自分より遥かに優秀で、まじめで、努力家で・・・
となれば、自分の価値は相対的に下がっていくこともまた真実かな?と思えば、仮に自分より劣っている人が居ても、悪く思う必要はなくなりますね。

・向き不向きは他人のほうがよくみえていることがあるというのは憶えておいたほうがいいと思います。

【超バカの壁】1.若者の問題 オンリーワンよりただの人~

⦅感想⦆
自分のことを客観視するのは、なかなか難しい。と、まずは思っていることが大事かなと思いました。
人の短所に気付いたとして、たぶんその人は、その事に気付いていないのだろうな。と思う事があるならば、逆に自分が気付いていない自分の短所が、あるに決まっている。ぐらいに考えておいたほうがいいのだろうなと。

・他人に認めてほしい。だからわざわざ主張をするのです。それは確信のなさの裏返しでしょう。

【超バカの壁】1.若者の問題 個性に自信がない~

⦅感想⦆
「自分はこんなに特別な人間なんだぞ。」って、要するにそう言いたいんだなって人は、あまり尊敬できないし、そういう人だらけの世の中だったら、ちょっと疲れる気がしますね。
心から相手のためを思った行動や言動であれば、自分が何者かは、言う意必要がないですからね。

・ささいなことで「それは自分らしくない」「それをやると自分ではない」というようなことをいう人は逆に、自分についての確信がないのです。

【超バカの壁】1.若者の問題 こだわりという壁~

⦅感想⦆
もっと自由に、もっと柔軟にでいいんだなって、思いました。
自分で自分を縛っていくと、どんどん窮屈になっていきそうですからね。
そのこだわり、本当に必要?と時には自分に問いかけてみることも大切かもしれませんね。

・極限状態でまともな人間として生きるのは難しい。実は頭は、いいよりも丈夫なほうがいいことが多いのです。

【超バカの壁】2.自分の問題 脳は勝手に動く~

⦅感想⦆
普通の人が、普通に楽しんだり、考えたり、生活したりするには、寒すぎず暑すぎず、腹が痛くなく、ある程度睡眠をとって、空気が吸えて、食事ができていなけらばならないので、そういう状況を作り、保つことがまずは大切なのだと思いました。
頭が丈夫ってのは、意志が強いという感じかな?と思いますが、違うのかな?
それは、環境や状況が少し変わったところで、いつもの調子を保てるといういうことでもあると思います。トラブルや震災などのイレギュラーがおきた時こそ、頭の良さが求められるのかな、と思うので、そういう土台のようなものが、まず大切ですね。

・仏教は「無我」の必要性を説いてきました。それは、自分がどうだなどと無駄なことを考える暇があったら、他のことでも考えろということです。

【超バカの壁】2.自分の問題 日本人の「私」~

⦅感想⦆
自分の範囲が広がれば、世は良い方向に向いていくのかな。と思ったりしました。
自分だけ幸せよりも、家族が幸せ。
家族だけよりも、親戚や仕事仲間も幸せ。
親戚や仕事仲間だけよりも、地域社会、業界全体が幸せ。
地域社会、業界全体だけよりも日本全体が幸せ。
日本全体だけよりも、世界全体が幸せ。
世界全体だけよりも、宇宙やこの世や、ご先祖さまや、未来の子供たちも幸せ。
と、どこまで本気で考えられるかが、その人の器の大きさであり、見識の広さでありかな。と思うと、自分がどうだなどと考えるのは、小さいことであり無駄なことかもしれませんね。
無理することもないのですが、
考えられる自分の範囲の中で、一個人の人間の自分をどうするかを考えていけば、本当は健全なのかもしれない。けれども、それを抜きにして、一個人としての自分を追求し続けても、これは行き止まりになりそうだな。と思ったりしました。
また、自分の範囲が広い人は、地味で目立たなそうですが、
そういう人こそ尊敬するべきで、そういう人を目指すべきで、そういう風に教育すべきかなと。そういう世界は、きっと居心地がいいと思いました。






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