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【第五人格】ゲーム配信の再生数が伸びてほしくないと思った理由

世の中に感動を届けたい。
そのためにゲーム配信をしている。
今日はスマホゲーム【第五人格 IdentityⅤ】
配信パートナーの「だん」と合流し撮影を始める。

内容は簡単にいえば「鬼ごっこ」
プレイヤーは鬼役1人・逃げ役4人に分かれる。そして指定のフィールドで戦いが始まり、次の条件で勝敗が決まる。3人以上捕まえれば鬼役の勝ち、3人以上脱出すれば逃げ役の勝ち、互いに2人づつだと引き分け。そして私とだん氏は逃げ役としてゲームを始め撮影スタート。

さて、まずは冒頭の挨拶。この冒頭の挨拶がキメれるかどうかで動画の評価が決定すると言っても過言ではない。聞き取りやすいようハキハキと最後まで言い切るのがコツだ。

私「さあ!ではちょっと頑張っていきまs だん「始まりましたね!!くりやまさん!!」

私「えぇ、あ、は、はいそうですね。。」

だん「くりやまさんはこのゲーム初心者だから、こういう場合はこういう風にしてくださいね!」

私「わかりました、こういう場合はこういう動きをしtだん「ああぁぁーー!!とか言って自分ができてない!!」

だん氏は会話をかぶせてくるのだ。配信を盛り上げようとしてくれるのは嬉しいが、最後まで言い切らせてくれない。やれやれ、かぶせるのはムスコの皮だけにしてほしいのである。

そんな調子で進めていき勝敗は私たち逃げ役の負けで終わった。撮影が済めば次は編集だ。私の流れとしては
①オープニング・エンディングの挿入
②不必要な場面のカット
③テロップの挿入
この手順で進めている。どれどれ、今回の動画の出来はいかがなものか。さっそく全編を確認してみる。



………全然おもしろくないではないか。どういう事だ?撮影時はあんなに盛り上がり楽しくゲームをしていたのに、全然おもしろくない。不必要な場面のカットなら全部だ。オープニングから始まり本編なしのエンディングに直結。こんな動画をアップする意味は果たしてあるのか?ない。圧倒的にない。しかしこのままでは終われない。どうにか編集で少しでもおもしろ要素を加えていかなければならない。

ただでさえ、再生数は少ないというのに。なにかないか……そうだ、だん氏のかぶせる会話をテロップで際立たせてみよう。爆笑はないが、クスッと鼻で笑えるぐらいにはできそうだ。だが、まだ足りない。何かないか粗探しのため動画を見返す。

ここは………ツッコミが甘い。あの時こうツッコんでおけばよかった、と思える箇所が2カ所。そこに後から録音した音声を部分的に挿入する。しかし録音時の状況が違うので声の通り方が本編と全然違う。びっくりするぐらい違和感はあるが、また音声を録音し直すのはめんどくさいのでこのままでいこう。バレないように神頼み。

いや待てよ、、神頼みも何も、そもそも再生数は毎回10回前後なのでバレる可能性は低いのではないか。ヘタすれば0回ということもあり得る。いやしかし、100%バレないとは言いきれない。万が一でも、バズって1億回再生などいこうものなら、これはバレる。そうなっては困る。私の編集の怠惰さが公になってしまう。そうなれば謝罪会見は不可避。人生初のテレビで陳謝姿を露呈するなどありえない。鬼ごっこもテレビ記者からも、逃げるのは苦手なのだ。どうか再生よ伸びてくれるな、と思う矛盾の毎日を送っている。






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