エリクサーはラスボスまでとっておくタイプ【レトロゲーム配信#23】

「世の中に感動を届けたい」

その想いからゲーム配信をしている。


今日はスーファミの「魂斗羅(コントラ)」をPLAYする。配信パートナーのガノン氏と合流をして撮影を始める。

このゲームは横スクロールで展開する画面で、銃で敵を打ち倒していくアクションゲームである。途中にあるアイテムを取ることで銃をパワーアップさせる事もできるし、爆弾で画面内にいる敵全てを消滅させる事もできる。


さっそく2人協力プレイで始める。「ステージ1」は簡単だ。適当に銃を撃っているだけでクリアできるほどイージー。それに加えて、ご親切に戦車まで用意してあるのだ。


嬉しげにガノン氏が戦車に飛び乗る

私が戦車の後ろに隠れる

2人で敵を倒していく

急に戦車がバックする

私が戦車に轢かれ死ぬ

ガノン氏が言う
「もう、ちゃんとしてくださいよ」 ←今ここ





「ちゃんと してくださいよ」…だと?

自分のミスを棚に上げて攻撃に転じる その曲がった根性。
加害者と自覚しながら、さも被害者ぶれる その歪んだ精神。

ただちにコントローラーから手を離してもらいたい。


________


まあいい。
復活してから私は順調にアイテムを揃えてパワーアップをしているし、正確に敵を打ち抜く感覚が、多少のストレスは忘れるほど楽しませてくれる。

私「……バンバンッ‼︎(正確に敵を撃ち抜く)」

ガノン「数すくない爆弾を使う」

私「……バンバンッ‼︎(正確に敵を撃ち抜く)」

ガノン「数すくない爆弾を使う」

私「……バンバンッ‼︎(正確に敵を撃ち抜く)」

ガノン:数すくない爆弾がなくなる
    「ちまちまプレイせずに爆弾でやっつけましょうよ」 ←今ここ




なんなんだコイツは。


すぐ爆弾を使うではないか。
確かに画面内の敵全てを消滅させれるので強い、が、それ故に数は限られている。ここぞという時のためにとっておいてくれ。これはボンバーマンではないのだぞ。

まったく、少しはPLAYスタイルを合わせてほしいものである。余談だが、私はエリクサーはラスボスまでとっておくタイプなのだ。


まあいい。
彼は「魂斗羅(コントラ)」の「魂(コン)」の字も知らないただの素人だというだけだ。


__________


いよいよステージ1のBOSS。
私は過去に何度もクリアしているので簡単ではあるが、ガノン氏は苦戦しているようだ。


私「……ふんっ!(敵を避けて攻撃する)」

ガノン「うわー!やられた(残機1)」

私「……ふんっ!(敵を避けて攻撃する)」

ガノン「うわー!やられた(残機0)」

私「ふんーーっっ!(BOSSを倒す)」

ガノン「まあ、楽勝っすね」←今ここ


だから なんなんだコイツは。

残機を0にしておいて楽勝だと…?
どうやら まともな神経は持ち合わせてないらしい。おそらく彼は鬼や悪魔などの類いに違いない。そんな奴と今後もPLAYするのは考えものだ。

一度ガツンと言ってやろう。ナメたプレイをされるぐらいなら いっその事1人の方が楽だ。呼吸を整え彼にこう言った。


「今すぐコントローラーから手を離すんだ    ----否‼︎‼︎
即刻、【魂斗 ロー ー(コントローー)】を投げ捨てろ!!!」






ガノン「…………ピコピコ」

私  「……………………」


まったくの無視ではないか。
私の「魂斗ローー(コントローー)」という おもしろいギャグに眉ひとつ動かさない。お手本のような無表情。まさに鉄仮面。これで笑わないとは、おそらく彼は神や仏などの類いに違いない。



魂斗羅





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?