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【動画感想文】不思議な節電要請 やれることは沢山あるだろう?原発再稼働とか(6/10 髙橋洋一チャンネル)

YouTubeを始め動画を見ながら日本と世界について考える「動画感想文」。最近見た動画について、オススメする意味も込めて感想文を綴ります。

今回の動画はこちら。

政府が出した節電要請についての解説です。

ポイントは2つ。
ひとつは、政府がやるべきことをしないで国民にばかり要請していること、もうひとつは原発差し止めの札幌地裁の「変な」判決についてです。

ひとつめの、政府がやるべきことというのは、何も再生可能エネルギーを推進することではありません。髙橋洋一さんは「否定はしない」とのことですが、やはり原発再稼働すべきだろうというのが主旨です。

私も政府に批判的です。
節電要請などというと「みんなで我慢して乗り越えよう」という、やや美しい自己犠牲の精神を感じる人もいるかもしれませんが、とんでもない勘違いです。

電力が自由に使えないとなると、例えば製造業など、どう考えるか。日本に工場を置くメリットがますますなくなるでしょう。それは日本の経済に大きな悪影響を与えます。

また、色々なものが国内で作れないということですから、安全保障面でもいいことではありません。経済安全保障という考え方は、どこに行ってしまったのでしょうか。

節電要請というソフトな政策の結果、経済が悪化し安全保障が疎かになっては、それこそが「次世代にツケを回す」政策でしかありません。

また、札幌地裁が泊原発の再稼働の差し止め判決を出しましたが、動画では
・再稼働してようが停止していようが、危険性は変わらない
・安全に配慮して工事するのなら、稼働しながらやるのが普通だろう
とのことです。

確かに、電車でも高速道路でも、何か工事が必要だからと言って、完全にすべてを止めてまでやることは多くはありません。安全面の工事と言っても、停止していても稼働していても危険性が変わらないのなら、停止する意味はありません。

こうした解説を聞くと、やはり原発停止は合理的・論理的な判断ばかりではなく、政治的なイデオロギーが強く出ていることだと感じざるを得ません。裁判所とて同じことなのでしょう。

私も東日本大震災の直後には「原発はあまりにリスクが高すぎる」と思いましたが(そして、それ自体は今でも変わりませんが)だからと言って、日本が止めてどうなるものでもありません。

中国の沿岸部では多くの原発がこれからも新設予定で、もし事故があれば放射性物質は海を超えて日本に飛んできます。そのとき、日本に原発のノウハウがなくては対応できません。

また、今後は中国から途上国に原発を輸出するようなことになるかもしれません。中国の原発を途上国で運転するなど、危険極まりないことです。

もしも日本が原発を捨ててしまったら、その状況を指を咥えてみているしかありません。日本が安全性を高めた原発を輸出する方が、はるかに安全でしょう。

原発に限らずですが、何事も日本の中だけで考えていてダメなのです。現実には、日本が引いた分だけ中国が出てくる。日本の後退は中国の前進です。

世界にとって、どちらがより安全なのか、よくよく考えるべきなのです。

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