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【J2第23節 vs京都 レビュー】"近道あればそれが王道"と言うがJ2に近道などないんじゃないか

京都 3-2(2-0/1-2) 大宮 得点者:シモヴィッチ、大前

※今回は文量少なめです。ご了承ください。

悔しすぎる試合でしたが、そういう時こそ名曲を聴きましょう。
Don't say "lazy" は名曲です。アニメ本編をなんとなーくでしか見てない俺でも言えるのでこれはマジです。いつかガッツリ見ます。

両チームのスカッド

〈大宮〉
・まさかの4-4-2。スタートから4-4-2の形を見るのは石井正忠政権以来。
・畑尾と高山の長期離脱等の人員不足により、やむなく4バックにしたのでしょう。
・前節からの変更点は2点。畑尾&奥井⇋バブンスキー&小島
・35分バブンスキー⇋大前、57分小島⇋イッペイ、67分フアンマ⇋シモヴィッチ

〈京都〉
・前節の山形戦で勝利を挙げ、3連勝中の1位。
・前節からの変更点は1点。出場停止明けの安藤がディフェンスラインに復帰。
・69分小屋松⇋藤本、74分福岡⇋重廣、82分藤本⇋宮吉

京都の狙い

基本的にはやろうとしていた事は前半戦と変わりありませんでした。ですので、ここは特に短めです。
なお、前半戦の京都戦・第17節のレビューを参考にしつつ読んでいただけると分かりやすいかと思います。

プレッシング
プレッシングは基本的には前回対戦と同じような形でした。
4-3-3の隊形をベースにして、前からボールを取りに行く時は片方のIHを前に出して可変的な4-4-2を敷いていました。

Zdenkoさんのツイートを拝借

ビルドアップ
基本的には4バックにプラスしてDHの庄司が参加して4+1の形で行っていました。
前半戦の時と違って大宮のプレスがそんなに強くなかったので、基本的には庄司にボールを集めて、そこからIHの福岡や金久保、落ちてきたWBの小屋松に散らしていく感じでした。

攻撃
今節は4-4-2のブロックを敷いて守っていた大宮に対して、ブロックラインの間に流動的に選手が顔を出して大宮の守備を攻略していました。大宮の1失点目はその最たる例だと思います。

カナシイ

動画を見ていただければ分かるかと思いますが、一美への縦パスを入れている小屋松は大宮のFW-MFライン間にいます。そして、フィニッシュに関わった一美・金久保・仙頭の3選手はMF-DFライン間にいます。
上手くマークを外され対応が後手後手になってしまった大宮はあえなく失点してしまいました。

大宮の狙い―守備編―

前回対戦の時は「相手の○○が△△したら俺がプレスに行く!」といった感じでしっかりと各々のタスクが決められたうえで、中盤に石川と三門というスペシャルな選手がいたので、かなり綺麗に前プレがハマりました。

前回対戦のプレッシングの形(by第17節 vs京都 レビュー)

ですが、今節は前からプレスに行くのではなく、4-4-2のブロックを敷いて後ろからビルドアップをしてくる京都に対して、基本的にリトリートしていきました。

これは正直意外でした。なぜなら、今シーズンの高木大宮にとってハイプレスは生命線のようなものであったからです。
その証拠にハイプレスが上手くハマった前回の京都戦や前節の鹿児島戦は快勝することが出来ました。

今節は2トップのフアンマと奥抜の守備時のタスクはいつもと比べて非常に少なく、京都攻撃陣の侵入をある程度許してから囲んでとるという事を狙いとしていたように思えます。
机上論で言えば、前からプレスに行かないかわりに後ろに人を残しておけば、単純に後ろに人が増えるので相手にボールが入った瞬間にボールをかっ攫いやすくなります。
しかし実際は、大宮の選手達は今シーズン初めてやる超付け焼き刃の4-4-2の中で判断に迷いが生じているように思えました。
また、流石に首位ということもあり、京都はライン間の攻略が非常に上手く、対応が後手に回り結構いいようにやられてしまいました。

大宮の狙い―攻撃編―

いつもは3バックとCHの1人が下がってきて4バックのような形をとって、WBを大きく上げて、4-1-5の隊形でボールを回していきます。

しかし今節は、菊地と河面の2CBと右SBの石川と足元の技術の高いGK加藤でボールを回していきました。
一見、4人でボールを回しているのでいつもとあまり変わらないように感じますが、GKは流石にそこまで高い位置をとれる訳では無いので、なんて言えばいいんだろう・・・3.5人でボールを回している感じです。
先程、京都の守備のところで述べた通り、京都は可変的な4-4-2でプレッシングをしてきます。

京都が少し引いた時は中盤まで繋いでいくことが出来ましたが、前から来た時は長めのボールを前に蹴って回避することが多くなりました。
回避出来てる時はまだ良いのですが、回避出来なかったのが2失点目に直結してしまいました。

最後に

今節の4バックは、本当に怪我人が多すぎるなかで、なんとか勝ち点をもぎとろうと編み出したものなのではないかと思います。
しかし実際は、配置のズレを利用されて殴られ続けたうえ、高木大宮の良いところもあまり出ませんでした。

タイトルにもある通り、J2においては近道などないと僕は思っています。地道に1つずつスタイルを構築していって、勝ち点を積み上げていくしかないのかなと思います。

さて、次節はJ2において圧倒的な得点力を誇る山口との対戦です。実は過去3回の対戦で大宮は未だ勝利したことがないようです。守備を今一度構築して勝ち点3を手にし、新たな歴史を作りましょう!そのために応援あるのみです。

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