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【J2第27節 vs岡山 レビュー】スコア以上の設計と札束

岡山 0-1(0-0/0-1) 大宮 得点者:大前

「もう一森やだ。一森嫌い。」ってなるところでした。ありがとう大前!
ちなみに連勝は第17~18節以来、アウェイでの勝利は第10節以来だそうです。まぁこっから全部勝ちゃあいいんですよ・・・。

両チームのスカッド

〈大宮〉
・前節からの変更点は1点。吉永⇋奥井
・64分茨田⇋大前、69分河本⇋菊地、83分シモヴィッチ⇋フアンマ
・河本は恐らく負傷交代。長期離脱はマジで勘弁してください。と思っていたら普通に練習参加してるっぽい。一安心。

〈岡山〉
・前節からの変更点は1点。赤嶺⇋久保田
・66分久保田⇋三村、80分廣木⇋中野

岡山の狙い―守備編―

岡山のプレスは4-4-2をベースに、大宮の後ろ3枚に対応してきました。

基本はCFの2人で追っていく形ですが、2人ともサイドの選手に対して間に合わなくなった時は、SHの選手が前に出て対応していました。
CHの2人は大宮のCH(小島、石川)を見つつも、主に大宮のST(茨田、奥抜)へのコースを限定していました。

シモヴィッチにロングボールが入った時はCBとCHとで挟んで2vs1の状況を作って競り合うようにしていました。

大宮に押し込まれた時の対応は下図の通りでした。

MFのうちの1人がDFラインに吸収されるようにして後ろの枚数を一時的に5枚にし、大宮の攻撃陣5枚(CF、ST、WB)と数を合わせて対応していました。
残された3人のMFはボール非保持側のサイドを捨ててスライドをし、バランスをとりつつ大宮のCHをチェックしていました。

岡山の狙い―攻撃編―

岡山が最終ラインでボールを奪うと、CBが開いてGKも参加する形でパスを回していきます。
この時ビルドアップに参加するのは基本的にGK+CB+CHのうち1人でした。
そしてその時、両SBは高い位置をとり、CHが落ちていったスペースを埋めるためにMFは全体的に中央の方へとスライドしていきます。

ある程度陣形が整い大宮のプレッシングで手詰まりに近い状態になると、シンプルにイ ヨンジェを活かそうとWB裏を多く狙ってきました。

大宮の狙い―守備編―

基本的にはリトリートをしながらの5-3-2のブロックを敷いて守っていました。

前線の3枚は岡山のビルドアップ隊(GK+CB)をチェックしていました。
特にSTの2人(茨田、奥抜)は岡山SH(久保田、上田)へのパスコースを切ることも意識しながら行っていました。
「誰がどのタイミングでどの受け手をケアするか」がハッキリとしていたために、こういったビルドアップから崩されていくシーンは殆どありませんでした。(20:20頃のシーンあるにはありましたが。)

大宮の狙い―攻撃編―

大宮のビルドアップは3-2-5の形をベースに、最終ラインで人が足りなくなったら石川がヘルプに入るといった感じで進めていきました。

大宮の攻撃はバイタルエリアを狙ったシモヴィッチへのロングボールをベースにしていました。
ビルドアップには、そのロングボールがより効果的なものになるように、後ろで繋いである程度岡山のプレスを引きつけてバイタルエリアをより大きく空けるという狙いがあったのではないかと思います。

勿論、ロングボールだけを攻撃の形としていたわけではありません。
HVを起点としたサイド攻略というのもありました。

HV(この図では河面)が大きく開くことで岡山のCFがプレスに間に合わなくなります。
そうすると岡山は同サイドのSHが前に詰めてきます。しかし岡山のSHは完全に後手に回ったプレスになってしまうので、マークをしていたWBとある程度パスコースを切っていたSTが浮いてしまう形になります。
そこで大宮は素早くHV-WB-STで三角形を形成し、ボールを保持しているHVに2つの選択肢を与える立ち位置をとります。
こうなると岡山のSHは1人で2つのパスコースをケアしなくてはいけなくなり、岡山のSBは自身の裏のスペースを意識しながらSTとWBをチェックしなくてはならないという状況に陥ります。

最後に

結果こそ大前の代打ホームランで0-1の勝利でしたが、内容が無かったという訳ではありませんでした。
むしろ相手を崩す手段を複数個使い分けれていた、良い内容の試合だったと思います。あとは得点に結びつけるだけですね。

さて次節はジェフ千葉戦ですね。千葉には負けられないですね。(ミーヤも気合い入ってるみたいですし。)

大宮の、いや埼玉の強さをみせてやりましょう!!

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ちくきさんの岡山戦レビュー(名文)

佐敷さんの調査量がすごい自由研究

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