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ゴールデンウィークとは、つまり、 ベーシックインカム時代の予行演習だと気付いた。

ゴールデンウイークである。
昨日も休みで今日も休み、明日もさらにその次も。
こんな暮らしを10日間、連続で繰り返す。

最初の2、3日は「あー、幸せだなあ。永遠にこんな日が続けば良いのになあ!」しかし5日も過ぎるとだんだんと飽きてくる。つまり暇を持て余す状態がやってくる。

忙しくて暇が取れないときは時間がないと文句を言い、暇ができると退屈だとぼやく。
つくづく人間とは勝手なものだなあと感じる(勝手なの自分だけ?💦)

僕が敬愛するエーリヒ・フロムという哲学者は、こんなことを語っている。

私たちの多くの活動は、退屈を意識しないようにする試みである。しかし、忘れてならないことは、くだらない映画を観るなどして退屈を追っ払った時に、しばしば感じるいやな気分である。それは、あれは実は死ぬほどの退屈だったのだ、自分の時間を有効に使ったのではなく無駄に費やしたのだ、と気付く時に襲われる二日酔いのような気分なのである。
これまた私たちの文化における注目すべき点であるが、私たちは時間を惜しみ、節約するためにあらゆることをするが、実際に惜しみ、節約することができた時、その時間をどうしたらよいかわからないので、無駄にしてしまうのである。

というわけで、せっかくの余暇を無為に過ごすのではなく、有意義に過ごしたいわけである。

少し話は脱線するが、
このゴールデンウィークという大型連休の見方を変えてみると、
来たるベーシックインカム時代の、有意義な時間の使い方を予行演習する期間』と言い換えることができないだろうか?

つまり、「もしお金のために働く必要がなくなったら、毎日何をして過ごしますか?」という問いに対して、どのような時間の使い方をデザインするのか、を問われているわけである。(と考えるのは大げさだろうか。)

もちろん時間の使い方は個人の自由である。誰かに指図されてその通り動く必要など全くない。だからこそ主体性が問われる。

少し前になるが、NHKのクローズアップ現代でベーシックインカムの特集が放映されていた。

生活費のために仕事をしなくていい時代になったら、まずブラック企業がなくなりますね。そして、一人一人は本当に何をやれば他人に喜びを感じてもらえるのか、そして自分も報われると感じるのか、仕事に対する概念を考え直さなきゃいけない時代になりますね。つまり、AI革命と一緒に、哲学の革命も必要になると思います。

ちなみに、お金の支出を区分すると投資/消費/浪費の3分類に分けられるそうだけれど、これは時間の支出にも当てはめられそう。

時間の投資:
費やした時間が将来に活きる、リターンを生む可能性を感じさせる時間の使い方。
(例:大人の勉強、魅力的な人との対話など。)

時間の消費:
費やした時間が「あー楽しかったなあ」と満足感を感じられる時間の使い方。
(例:好きな人との食事、好きな映画を観るなど。)

時間の浪費:
費やした時間が「うわあ、なんかダラダラ過ごしてしまったわ💦」と後々後悔を感じてしまう時間の使い方。
(例:無目的にスマホいじっている時間、お付き合いだけで参加する飲み会など。)

まとめ:
時間の使い方に関しての僕なりの方針は、

・浪費は出来る限りカットすること(さもなければ、人生が無為に過ぎてゆく)

・消費は気持ちよく暮らすために必要な時間と捉えてあえて減らさなくて良い。とにかく楽しむ!

・投資は痛みを伴いがちな活動なので、意図的に確保すること

こんな感じだろうか。
有意義なゴールデンウィークを。


Photo by Artem Bali from Pexels

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