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「爆配当」株投資をもとに考えるエントリータイミング

なのなの氏の「月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える 「爆配当」株投資」(以降爆配当株投資)
素晴らしい著書でした
僕自身デイ、スイング、中長期といろいろ手を出しているものの、なかなか勝てず
今後どういった投資スタイルでやるべきかじっくりと考えなければと思っていたところに出会いまして、光明が差した思いですね

あまりこちらの書籍の中身を話してしまうと問題になるため、ある程度伏せながら僕なりの解釈とエントリータイミングを考えたいと思います

というのも爆配当株投資では出口戦略について機械的かつしっかりとまとめられています
また、買うべき候補となる銘柄の選定方法についても非常に細かくまとめられています

ただ、一つ難点なのが、エントリータイミングはどうするべきなのか…というところです
このエントリータイミングをこうするのがよさそうというのをまとめたいと思います


期待配当利回りの計算

高配当銘柄といえば配当利回り〇%
配当利回りと株価の現在値をベースに考え、株価が上昇すると配当利回りが下降し、株価が下降すると配当利回りが上昇します

スクリーニング段階で配当利回りが4%越えの銘柄をピックアップしたとします
ですが、それぞれの銘柄はもしかすると本来3.5%ぐらいが基準かもしれませんし、4.5%ぐらいが基準かもしれません

本来せいぜい3.5%ぐらいの配当利回りの銘柄が4%になっているということは株価が下がりすぎているのかもしれません
4.5%ぐらいの配当利回りの銘柄が4%になっているということは、株価が上がりすぎているかのかもしれません

じゃあその本来の値ってどう計算するのかというと…多分人によると思うので僕の考えを書きます

過去数年分の配当権利日の配当利回り平均値を参考にするという方法です
以下は三菱HCキャピタルの2021年から2023年3月の株価です
この情報はトレーディングビューで確認できます

三菱HCキャピタル 2021年権利日
三菱HCキャピタル 2022年権利日
三菱HCキャピタル 2023年権利日

そして各年の配当額はIRBANKにて確認できます

配当利回りは1株当たりの配当金 ÷ 株価 × 100で求められます
2021年権利日配当利回り = 25.5円 ÷ 663円 × 100 = 3.846…%
2022年権利日配当利回り = 28円 ÷ 595円 × 100 = 4.705…%
2023年権利日配当利回り = 33円 ÷ 692円 × 100 = 4.768…%

3年の平均では4.439…%になりますね
この時気を付けていることの一つとしてコロナショックのように大きく下げたり不景気になった場合の数値が外れ値となってしまうことがあります
その他に記念配当が出た年も大きくずれることがあります
明らかな外れ値となる場合はあえて計算から外すのも一つです
直近2年の平均では4.7365%ですね

期待配当利回りと現在の配当利回りの比較

ここまで来たらあともう少し
現在の配当利回りと期待配当利回りを比較することで売買タイミングにできそうな気がします

現在の配当利回りが2024年予想値37円 ÷ 984.9 × 100 = 3.756…%
おっと…ずいぶん株価が上がっていますね…

期待配当利回り - 現在の配当利回り = 差分
この差分が0より大きければ現在の配当利回りが下がりすぎ…つまり株価が高すぎじゃないかと警戒
差分が0より小さければ現在の配当利回りが上がりすぎ…つまり株価が下がりすぎじゃないかと期待できます
4.736% - 3.756% = 0.98%
この結果から僕の考えとしては過去の結果よりも明らかに株価が上がっているので、今ロングポジションでエントリーするのは、あまりおいしくなさそう…と考えます

まぁ今年から新NISA制度で個人投資家が高配当株を買って売却せずに放置する可能性もあるので実は例年より株価が上昇し配当利回りが下がりやすいかも…というのもあるので正直なところ何とも言えないというのが実情なんですが…

候補銘柄のリストアップ

ここで一つ宣伝で失礼なんですが
僕が以前開発したツールがこの候補銘柄のリスト化と、監視に向いているので(ダイレクトマーケティング)

では参考までに
銘柄コードと期待配当利回りを入力し、スクリーニングします

現在株価と公開されている配当額をもとに現在の配当利回りを自動で計算し、期待配当利回りと現在の配当利回りを比較してくれます
0%を基準に大きければ期待する配当利回りよりも現在の配当利回りが低い、つまり株価が高くなってしまっています
逆に基準の0%を下回ると期待する配当利回りよりも現在の配当利回りが高い、株価が低くなっています

一概に配当利回りだけで判断することはできませんが、まずは最初のハードルとして0%を下回っている銘柄を確認します
A列の銘柄コードをクリックすると銘柄別の詳細情報を見ることができます

試しに5480日本治金工を見てみましょう
PBRはほぼ平均と同値、PERは業種別平均より低めなので良いですな
チャートも昨年9月ごろ(配当権利日)の価格よりもだいぶ安く、一番下の安値ライン、ここでいい感じに抵抗ができていそう
昨年11月末ごろの直近高値ラインを超えている
ろうそく足は短期戦の上で移動平均線はゴールデンクロス
短期的なスイングでも、もう少し上値余地がありそう…でも利確で一休みするタイミングがありそうかも?
中期的(3月配当まで)には中間配当でかなり上げていることから期待配当利回りよりも下げて、株価は上がるかも
(当たるかはわかりません)

高配当でも悪材料で大きく下げたが為に高配当なのはなるべく避けて、よさそうかなというのをピックアップしてみたのが以下17銘柄になります

2024年1月5日引け後

黄色の蛍光ペンが配当利回りから安いと判断されるところです
それで以下が先週末の引け後になります

2024年1月12日引け後

材料やトレンドを無視してですが、
期待 - 配当利回りの数値がマイナスであれば増えて0に近づく、プラスであれば減って0に近づくようになっていればこの手法が参考になるやも…

17銘柄中0方向に動いたのが11銘柄
全体的に高配当銘柄への買いが集まりやすい状況なのもありそうですが、確率としては優勢ですね

1週間分だけのデータなのであまり参考にらないので、これからしばらくデータを収集し続けていきたいところですね
もし何か気になる高配当銘柄などありましたらコメ欄にてご連絡いただければと思います
よさそうであればツールで監視し、そのデータをnoteにてみなさんに公開しようかと思いますので、今後ともよろしくお願いします

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