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【記録】エアジョーダン1Lost&Foundの発売日に何があったのか。

2022年11月19日。
待ちに待った久しぶりのお祭り、エアジョーダン1シカゴをヴィンテージ風に甦らせたLost&Foundの発売日!
スニーカー界隈では、“AJ1史上最多の販売数になる“と噂されており、その数は50万とも100万とも言われていました。間違いなく今年1番の話題作です。
しかし、結果としては…どうだったのでしょうか。
このお祭りがどんなもので、相場や人気はどうなっていったのか、また肝心の私の抽選結果はどうだったのか、一緒に追って行きましょう!


本記事で取り上げる販売方法
・SNKRS PASS
・限定アクセス
・その他オンライン販売
・店舗販売

エアジョーダン1Lost&Foundについて

1985年にマイケル・ジョーダンのシグネチャーモデルとして発売されたエアジョーダン1。その後の彼のさまざまな伝説の始まりの1足として、エアジョーダン1は現代でもスニーカーの王座に君臨し続けています。

そんなエアジョーダン1の中でも屈指の人気を誇るシカゴカラーは、赤・白・黒のカラーブロックで構成されています。これまで1994年、2013年、2015年と復刻されており、特に2015年の復刻時は店頭の並びが多すぎて抽選に1日かかるような社会現象となりました。

今作はそのシカゴカラーとカラーブロックを同じにしながらも、「当時のモデルがたまたま在庫として見つかり現代に復活した」というストーリー性に則り、ヴィンテージ加工された「Lost&Found」として登場することとなりました。

シカゴカラーというだけでも見逃せませんが、このストーリー性が私にはとても刺さりました。過去から現代に蘇ったスニーカー…狙わないわけにはいかないでしょう!

波乱を呼んだSNKRS PASSと限定アクセス

SNKRS PASSとは

ナイキのSNKRSでは、一部の限定モデルについて、発売日の数日前にナイキの直営店でシューズを購入するための予約(reserve)ができるチャンスを与える“SNKRS PASS”を採用しています。

モデルによって対象店舗が異なり、今までの例だと原宿、横浜、大阪、福岡といった店舗で展開されてきました。

このSNKRS PASSは、日本中どこからでも参戦できるわけではなく、対象店舗から一定の距離内にいる人しかできないようになっています。
そのため、店舗付近という限られたエリアに絞られた販売方法であり、その公平性の低さから、もともとあまり評判の良い仕組みではありません。

スニパスが荒れた!?−東京だけずるい!-
先述の通り、リーク時から販売数が相当多いと騒がれていたこと、ナイキが転売屋対策に力を入れると直近で宣言していたことなどから、今回のLost&Foundについては、比較的公平に広く購入できるのではという認識がファンの間では広まっていました。

しかし蓋を開けてみれば、スニパスはなんと原宿店のみ。つまり日本のほとんどの方はチャンスすらもらえませんでした。

福岡に住む私としては正直信じられない気持ちでした。まさかの東京贔屓
こんなことするからスニーカーブームは萎えていくのではないか。
どこにもぶつけようのない切なさだけが残る結果になりました。

限定アクセスとは

SNKRSでは、発売日前に一部の選ばれた方のみ先行で購入できる“限定アクセス”という仕組みがあります。
全てのモデルであるわけではないですが、特に人気モデルの発売が近くなると「今回はあるのかないのか」と話題になります。

私は幸運なことに、これまで通算2回、限定アクセスをもらったことがあります。1回目は、エアジョーダン11BRED(購入)、2回目はエアジョーダン1Pollen(スルー)の時です。

発売の1ヶ月前や1週間前、前日あたりに来ることが多いです。

今回の限定アクセスの方法
本作については大変珍しいことですが、発売の2日前の11月17日に、ナイキSNKRSの特設ページを通して、Lost&Foundの限定アクセス方法が明確に示されました。以下そのまま引用いたします。

限定アクセスも荒れた!?−転売屋yか−
この○種類の抽選に外れた方向けの限定アクセスという方法は、tリストックされたダンク(ケンタッキー)から取られ始めた手法で、今回で2回目という比較的新しいものです。

これがどういった意図でなされているのか。
私なりにナイキの文章から意図を推察してみると、「これまでなかなか当たらなかった人に今回は当選させてあげよう」というものを感じました。
この考え方自体は賛同できます。
公平性を担保しようと考えた結果でしょう。

しかし、この考え方にはナイキが見落としている重大な二面性があると考えています。

それは、この方法は転売屋贔屓でもあるということ。
エアジョーダン1はプレミアがつくモデルが多く、常に転売屋のターゲットプロダクトになっています。そのため、気軽に抽選できるSNKRSには、転売屋も参加しているはずです。
しかし、転売屋といえどもそう簡単に当たりません。そうなると、「これまでに10種類以上当選しなかった」という条件には、転売屋はかんたんにマッチすることになります。
私は転売自体は悪いこととは思っていませんが、転売屋を贔屓するような手法はあまり良いものとは思えません。

ナイキは文章の中で、限定アクセスの対象者を“最も熱心なSNKRSメンバー”と明言していますが、今回の手法でそれが達成できたかは定かではありません。

ていうか、熱心なSNKRSメンバーである私のところに来ていないんだけど!
そんなに適当にエアジョーダン1ばかり狙っているわけではないんですが、
SNKRS開設当初からの古参メンバーなんですが!
これまで結構貢献してますけど!

抽選の行方は…

スニパスからも限定アクセスからも見放された私。
今回は本当に欲しいモデルだったので、久しぶりに気合いを入れて信頼できるサイトの抽選にたくさん申し込みました。
妻の力も借りたので、当選確率は2倍、しかもマイサイだけでなく妻のサイズ、子供のサイズも狙ったので、実質4倍のビッグボーナスです!

27センチの申込先(私サイズ)申込結果
UNDEFEATED私・妻全滅
UNION私・妻全滅
BAIT私敗北
SNS私・妻全滅
atmos私・妻全滅
kith Tokyo私敗北
SNKRS私・妻全滅
23.5センチの申込先(妻サイズ)申込結果
UNION私・妻全滅
SNS私・妻全滅
atmos私・妻全滅
SNKRS私・妻全滅
14センチの申込先(子どもサイズ)申込結果
SNKRS私・妻全滅
綺麗に全落ち。ビッグボーナスはつかめず。
ここまで落選すると流石に落ち込みますね…。

店頭抽選

店頭はatmosとTokyo23のみ!

今回の店頭抽選は、各地のatmosと原宿のTokyo23のみでした。
特に今回のatmosのドレスコードは厳しく、なかなか並ぶことさえハードルが高いものでした。

ドレスコードには、atmosの本明社長(2023年初頭に退任)の著書”SHOE LIFE”も入っています。本がドレスコードということで賛否両論ありますが、この本は普通に面白いので一読の価値ありです。

パテントブレッドがラインナップされたことでドレスコードが比較的緩かったTokyo23では800人程度(うち、あたり約50)、各atmosは50〜140程度(うち、あたり約20〜30)ほどの並びだったようです。

正直思ったより並びは少ないイメージ。ドレスコードとコロナ禍が効いたかな?

東京贔屓炸裂!

この店頭抽選でも東京贔屓は露骨でした。
今回の対象店舗のatmosは全国に20あるのですが、そのうち東京には6店舗あります。
Tokyo23も原宿なので、それを合わせると7店舗。
また横浜や大宮など、東京近郊にもatmosはあり、チャンスがとても多いです。
福岡では博多1店舗のみ。アップタウンは並べるかと思っていましたが、残念でした〜。

ちょっとこの格差どうにかしてほしい…

まとめ

公平な抽選には程遠いか…

誰もが憧れるシカゴカラーということで、今年1の目玉としてリークされていたLost&Found。

そのプロダクトの魅力もそうですが、何と言っても今回の大きな注目点は「どのくらいの数が販売され、どの程度行き渡るのか」でした。

結果として50万足〜100万足が発売されたのかは定かではありませんでしたが、体感としては「いつもの抽選と変わらない」というところです。

結局プレ値相場は約60,000円と定価の3倍程度になっており、広く公平に行き渡る結果には程遠いものだったと言わざるを得ないと思います。

「まあ商売ですから」と言われればそれまでですけれども、スニーカーファンとしてはお祭りに一喜一憂したり、萎えてしまったり、ロス感が多かったり、反応は結構あるのではないでしょうか。

「スニーカーブームの終焉を危惧するatmos系列でしか店舗抽選が行われない」「結局何足発売があったのか」「東京に住んでる人が有利すぎる」など、さまざまな疑問点を残した今回の抽選は、今後のスニーカー史に残る大きなものだったと思います。

これからのスニーカーの世界がどうなっていくのか、そしてLost&Foundの最終的な相場や評価はどうなっていくのか、私も引き続き注目していきたいと思います!

それではみなさん、素敵なスニーカーライフを!


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