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地方は自然が豊かでご飯が美味しい"だけ"でいいのか


今回は少し反響の大きかったこのツイートの内容を考えて行きます!

テーマはよく言われる「地方"だから"稼げない」という考えについてです。


この記事に引き続き少しでも固定観念をなくせればと思います。

「地方のいいところ」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?

・自然が豊か
・ご飯が美味しい
・人との繋がりがある
などなど・・

おそらくこのような意見が出るのではないでしょうか?
実際自分もそう思います

自然

ご飯

人との繋がり


体験してきた側から言えることは

写真以上にめちゃくちゃいい


ということぐらいです笑
これは実際に体験しないとわからないことでもあると思うのでぜひ一度地域に足を運んでみてください(声かけてくれたらサポートします笑)


逆に「地方の悪いところ」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?

・店がなさそう
・交通の便が悪そう
・仕事がなさそう
などなど

個人的によく言われることランキング上位がこれです笑

その中でも特に「仕事」に関する固定概念のようなものは多くて、例えば地方には仕事がないとよく言われますが、実はそんなこともなかったりします。データを見るとよくわかります。


全国の有効求人倍率(有効求人数を有効求職者数で除した率)のランキングを見てみても年だから仕事が多くて地方だから仕事が少ないということはないんです。

*ちなみに有効求人倍率が2.0とかであれば仕事を探す人100人に対して200人分の仕事がある状態 のことです。


あと地方だと稼げないというのもよく言われますがこれも実際怪しかったりします。

よくあるのが年収だけをみて経費としてかかる家賃などを考えない場合です。

試しに自分の地元である香川県と東京を比べてみましょう。

今回使うのはこちら↓


*1世帯あたり人員に関しては平成27年国勢調査参照

これによると

◇東京都の場合
・実収入(1世帯当たり1ヵ月間):56.06万円
・消費支出(1世帯当たり1ヵ月間):33.12万円
・1世帯あたり人員:2.02人

◇香川県の場合
・実収入(1世帯当たり1ヵ月間):60.97万円
・消費支出(1世帯当たり1ヵ月間):31.26万円
・1世帯あたり人員:2.49人

この数値をもとに考えていきます

これらを1人当たりの数値に直してみると・・


◇東京都の場合
・実収入(1人当たり1ヵ月間):27.75万円
・消費支出(1人当たり1ヵ月間):16.40万円

◇香川県の場合
・実収入(1人当たり1ヵ月間):24.49万円
・消費支出(1人当たり1ヵ月間):12.55万円

収入と支出の差分を求めてみると

◇東京都の場合
27.75万円ー16.40万円=11.35万円

◇香川県の場合
24.49万円ー12.55万円=11.94万円


実はそんなに変わらなかったりします。


実際にこうやってなんとなく差がありそうとかじゃなくて数字として比べてみると全然違うことが見えてきたりします。

*様々な比較方法があるので今回の比較の仕方が必ず正しいというわけではありませんが、数字で捉えることでわかることもあるということが伝わってくれればと思いこのようにやってみました

こんなに差がないなんて思っていましたか?

今回は香川で比較しましたが自分の地元でもぜひ試してみてください。


ここまで調べて比べてみると「案外お金の差はないのかも」と気付けるかもしれませんが多くの人がみるのは年収の部分だけなので
・経費の部分も考えるような風潮を作る
・地方の年収をあげる
のどちらかが必要になるのかなと思います。

前者の方はなかなか全員に広めるのは難しいので後者の方を進めることが重要だなと思っています。


ここからが今回の本題なのですが、「地方は自然があって、ご飯も美味しいけど稼げない」っていう人多すぎませんか?

もちろん実際にデータとして年収に差があるわけだからそれはそれで正しいと思うんですがなんか違和感を感じています。

それは「地方だから稼げないのが当たり前」みたいな風潮があることに対してです。

「地方だから」って理由のようで理由になってないと思っていて、地方であることを理由に稼ぐことを諦めている人が地域側にも移住や起業をしようとしている都市部の人にも多い気がしまっています。


現状から考えると難しいかもしれない
→だから「地方だから」を理由にして諦める

のではなくて

理想を言えば地方でも稼ぎたい
どうやったらできるのか考える

こんな人が増えてほしい


事実地方でも稼いでいる企業はある。

ただし、地方ならではの戦い方・やり方を知っている。


とは言え都市部にいる人からすると全然イメージがつかないと思うし、これは実際にやっている人から盗むしかないことだと思います。


逆にすでに地域で事業をやられている方に関しては「自然やご飯がいいからおいでよ」ではなくてちゃんと評価した上でそれに見合う報酬を払えるくらい事業を成長させないといけない。

優秀な人材を地域に呼び込むためにはどうしても超えないといけない壁だと思う。今はやりたいことや想いに共感してくれている人が来ているかもしれないがそんな人の母数は限られているからいつかは底を尽きてしまう。

ここからが本当の正念場なんじゃないでしょうか。


長くなってしまいましたが、無意識のうちに「地方だから」を言い訳に諦めるのは勿体無いよねという話でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。



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