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国語の塾テストで意識したい2つの観点

現在は4月。6年生でもまだまだ入試まで時間があります。過去問演習を始めている人もいるかも知れませんが、多くは夏、秋から始めようと考えているご家庭が多いのではと思います。

となると、今実力を測る手段は、塾での週例や月例、公開模試などの模試。この模試に対応する力をつけていくことで、実力を伸ばしていく時期です。でもなかなか安定しない、ということもあると思います。現状からどう安定に持っていくかということについて、

①100%の実力を出すこと
②実力を伸ばすこと

の2点で考えたいと思います。


①100%の実力を出すこと

国語という科目の知識や能力とは別の部分で、得点が大きく前後することがあります。それは、

A 時間配分
B 問題の優先順位付け

です。これらを大きく間違えないことが、まず重要です。

サピックスオープン、合不合、日能研の全国公開模試などなど。それぞれに難易度、個性がありますが、時間配分と問題の優先順位付けがきっちりできて、正答率の高い問題を優先的に押さえられているようであれば、100%の実力が出せていると考えてよいと思います。点数が大きく下がったという場合、

「説明文に時間がかかり、物語文に15分しかかけられなかった(Aに問題)」

「抜き出し問題が難しくて、そこで悩んだので、焦って記述の条件(「〇〇という語を必ず用い」など)を見逃してしまった(Bに問題)」

このように、AかBのどちらかで問題があったということが多いです。

について。

国語は算数のような科目以上に、正答率にばらつきがあり、どの問題が取るべきで、どの問題が間違えても気にしなくて良い(「捨て問」と言ってしまうのは抵抗があります)問題か、やってみないとわからないところがあります。

特に抜き出し問題はその判定が探してみないとわからない部分があるので、見当がつけられない、もしくは1分半〜2分かかっても見つからない場合は後回しにするようによく生徒さんに言っています。

結果としての点数が良くないと、お子さんの国語の実力自体について悩んでしまいそうになりますが、

その前に、まずは
・A 時間配分
・B 問題の優先順位付け
この2点を点検してみましょう

②実力を伸ばすこと

次に、長期的な観点で実力をつけていくことが求められます。もちろんこれについては、一朝一夕でどうにかなるものではありません。毎日の読み解き作業を丁寧にコツコツと蓄積し、振り返っていくことができているか。そのやり方の点検の資料として、模試の結果は使えると思います。

国語の「実力」には、大きく3つあると考えています。

1.語彙

語彙を着実に増やしていく。模試の漢字語彙問題を得点源にする。これが最優先です。

2.話題のストック

次に、話題のストックをしていく、どんな話が出てきても「ああ、こういう話ね」と思えるようにしていく。今はストックをためている状態なので、文章によって向き不向きがでてくるのは仕方がありません。結果がどうあれ、しっかり自分に合った方法で復習をすれば良いと思います。

3.読み解きの技術

最後に、毎回塾の授業や家庭学習で行っている線引きなどといった読み、解きの作業をより習熟させていくことが重要です。

そして、そうした作業の結果として、説明文であれば意味段落に分けられるようになる、物語文であれば視点人物の心情の変化(もしくはテーマ)を一言で言えるようにする。

こういったことを目指していけば、実りのある学習に繋がっていくと思います!

②についてはもっといろいろ語らねばならない気がしますが、長くなってしまったので・・・またどこかで書きたいと思います。

その代わり、読み解きの技術に役立つ市販のおすすめ教材のリンクを置いておきます。(ざっくり応用〜〜基礎の順で並べています)


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