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毎月必ず行く梅田蔦屋書店のこと

月1回のフランス語教室のとき、行きは教室がある京都ではなく、大阪で降りています。大阪まで行けば7時半から駅ナカのカフェが開いているから朝ごはん難民にならずにすむから、というのがそもそもの理由だったのですが、最近は梅田蔦屋書店を散策したいから、に変わっています。

梅田蔦屋書店では、ふだんあまり見かけない本に出合う確率が高いので、いつもワクワクしながら書棚や平台の前を歩き回っています。

今月は、文芸誌コーナーで、もう巷の本屋さんで入手するのはムリなんじゃないかと思っていた『中くらいの友だち Vol. 1』をたまたま見つけ、見まちがいじゃないことを何度も確認してから静かに棚から抜き出し、心の中でガッツポーズをしました。

それにしても、先月もこの場所に立っていたはずなのに、その存在にまったく気づかなかったとは…。いや、見つかったからいいんですけど。

そのほか、2カ月前から気になっていた小説『エヴリデイ』(デイヴィッド・レヴィサン著、三辺律子訳)も買っています。この本も、ほかの本屋で見かけないのです…。

そのあと、NHKラジオ第一の朝の番組「すっぴん」で金曜日に紹介された『柴田元幸ベスト・エッセイ』(柴田元幸 編著)も見つけたので、こちらも買うことにしました。この本の隣にあった文庫本も気になったのですが、こちらはまたの機会に譲りました。

で、最後に新刊コーナーで見つけ、最後まで買うか、買うまいか悩んだのが『人間+マシン AI時代の8つの融合スキル』(ポール・R・ドーアティ、H・ジェームズ・ウィルソン著、保科学世監修、小林啓倫訳)です。

ビジネス書だから丸の内の丸善に行けば確実に買えるんだから…といったんあきらめかけたのですが、丸善に行く予定は当分ないし…と考え直して、結局買うことにしました。「AIに仕事を奪われる」といったたぐいの本はよく見かけるけれど、「AIと人間が協力して働く」というのはあまり見かけない気がして、どうせならちょっとでも希望が持てそうなものを読みたい、と思ったのが購入のきっかけです。

そのほか、気になる本は数冊あったのですが、メモだけ残して来月以降に持ち越すことにしました。たくさん買っても、持ち歩くのが大変ですし!

梅田蔦屋書店に行くようになってから一番変わったのは、これまでまったく興味がなかった小説に興味が湧き始めたことです。特に、海外文学のコーナーは行くたびに心惹かれるラインアップで、「全部読みたい!」という気分になります(もちろん、欲望のままに買ってしまうと破産するので自制しますが)。まだ好きなジャンルもないし、好きな作家もいないけれど、だからこそできるかぎり気になった作品には触れてみようと思っています。

梅田蔦屋書店はとてもお気に入りの本屋さんなので、フランス語に通っている間は必ず来ようと思っています。ただ、朝からここで本を買い込んでしまうと、この後に立ち寄る本屋さんで何も買えなくなってしまうのが悩みで(フランス語教室の運営を手伝っているのも本屋さんで、ここにもなかなか出合えない本がたくさんあるんです)。

そもそも、今月もすっかり買い過ぎているので、来月以降にむけて、本屋へ行く回数とか、本を買うまえにひと呼吸置く方法とか、考えたほうがよさそうだな、と思っています。