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理屈じゃなくてイメージ〜美術館さんぽ3/27〜

「シュルレアリスムと日本」板橋区立美術館

久々の晴天。
朝家事をやっつけてから東急メトロバスで出かけた。片道1時間超え。

目的地はここ。

板橋区立美術館は遠い。
うちからだと乗り換え2回+バス。本数も少ないから綿密に時間調整する。
以前は都営三田線・高島平駅からバスに乗ったが、副都心線が延伸したので地下鉄成増駅がフリーエリア圏内になった。
なので最近は成増駅を利用している。
地下鉄成増駅から東武東上線成増駅まで徒歩数分。改札を過ぎて北口バスターミナルまでさらに歩く。この移動時間を見込んだバスを選ばなきゃならない。ゲームみたいだ。

事故でダイヤが乱れていて、計画が狂ってしまった。お腹も空いてきたし、先にランチにしよう。
予定では副都心線1本で成増駅に着くはずだったが、乗り込んだのは有楽町線。
小竹向原で乗り換える。
うーん…どうせなら途中下車しちゃう?

行きたかったパンカフェ

小竹向原駅から徒歩10分以内。
保育園に隣接したお店。入口は保育園と通じていて、待っているところに散歩から園児が戻ってきた。わらわらとピンクの帽子が飛び込んでくる。スタッフが「おかえりなさーい」と声をかけていた。
平日でも満席。モーニングもやっていて人気らしい。

塩サルシッチャランチセット

キッシュと迷ったけどこちらにする。
サラダとドリンクと大きなサルシッチャ。
「肉などをハーブとスパイスと共に腸詰めしたもの」という意味のイタリア語らしい。
ナイフをいれると、肉汁が溢れるジューシーさ。
これはお酒にも合うね!
ディナーはワインも楽しめるらしい。
添えられたハード系のパンは3種類。これも絶品だった。イチジクとナッツ入りのパンが美味しかったのでハーフサイズを自分土産に購入。
店内は木でしつらえてあり、床も椅子も馴染む。スタッフも感じが良くて落ち着く。近所だったら通うのに!
また来ようと決心。次回はキッシュを食べてみたい。

春を眺めつつ、小竹向原から電車に乗り板橋区立美術館へ移動。


『シュルレアリスム宣言』から今年で100年が経つらしい。訳すと「超現実」。
20世紀以降のものの見方や感受性に大きな影響を与えた芸術運動。
イメージをどこまでも解放したとか。

説明を読んでも理解は困難だ。
かと言って、作品がわかりやすいわけでもない。でも。
「分からないけど好き」なのだ。
考えるよりも感じるもの。

ポスターに使われている麻原清隆《多感な地上》が印象に残っている。
ぱっと見わからなかったけど、解説を読んで後から気づくことがあったり。
行きつ戻りつ何度も眺めた。
この作品を含む「第4章 シュルレアリスムの最盛期から弾圧まで」が取っかかりやすいコーナーだった。
1924年に詩人・ブルトンが発表し、やがて日本の作家も影響を受けていく。
イメージの展開や彼らの生きた時代、が本展のテーマだそう。

美術館ノートによると、私がシュルレアリスムに触れたのは2007年。
埼玉県立近代美術館で「マン・レイ展」を観た数ヶ月後に横浜美術館で「シュルレアリスムと美術」を観ている。
そのときも頭をひねりながら観ていた。
イメージの喚起。観ている者に次の世界を思い起こさせる。
どこか変…わかりづらい世界なんだけど惹きつけられる。そこが狙いなのかも。

またどこかで足を運ぶんだろう。


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