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安クモ売ラズ、出シ惜シミモセズ、ソウイウ人ニ私ハナリタイ


「結論から先に言いなさい」

「要点をまとめて喋りなさい」

こう言われると一気に気持ちが萎えます。
いや、仕事ならいいんです。むしろそうするべきだと思うんです。
でも、普段する世間話とかでも、そんな調子で結論を急かされたりしたらたまりません。
何を生き急いでんだ、と。
明日死ぬんかお前、と。
そう思ってしまいます。

これって『書き手のジレンマ』の一つだと思うんですね。
起承転結を重視し過ぎる故に起きてしまう悲劇だと思うんです。
やっぱり筋道立てたいし、ちゃんと順を追ってお話したいじゃないですか。
でも、ここが非常に難しいところで。
これは「書く」という行為にも通じる事なのですが、その話を運ぶテンポ感というか、段取りを間違えると冗長になってしまうんですよね。オチに辿り着いた頃には相手が既に飽きてるとか。
かと言って、冒頭でも述べたように結論を先に言ってしまうと
「業務連絡か」
と自らにツッコミを入れたくなってきます。情緒も何もあったもんじゃありません。

勿論、そのときどきの状況によって使い分けるべきではありますが。
主題を、頭っからいきなりババンッと提示するのもセオリーに沿い過ぎていてアレだし、かと言って勿体ぶって最後の最後まで引っ張り過ぎるのもアレだな、と思うワケです。

おっと。あまりここで、もたついていると
「だから、この話の結論は何?」
とまた急かされかねません。

要するに、ですね。

【アニメのオープニング曲でタイトルクレジットが、最初でもなく最後でもない絶妙なタイミングで入ってくる作品って熱いよね】


って話がしたかったんです。アニメの話かよ、っていう。
実に回りくどいですね。こういうところですね。
はじめっからそう言えよ、俺。
結論から言え、俺。

というワケで。
一昔前のアニヲタ、逆佐亭 裕らくです。今日は名前だけでも、あとチャンネル登録もよろしくお願いします。は?なんの?


ちなみに、最近のアニメはよくわからないです。
昔なんかは改変期になると新しく始まった深夜アニメを全て網羅して、
「興味なくても三話まではとりあえず観る!」
と、謎の意気込みをかましていた僕ですが、最近は本当に興味のある作品しか観ません。ジョジョとか進撃の巨人とか。
なので、今回挙げる例も一昔前、もしかしたらそれよりも前の作品ばかりになります。
もし、比較的最近のアニメ作品で「こういうのもありますよ!」なんてものがありましたら是非教えてください。無視します。

今回は僕の独断で四作品ほどピックアップさせて頂きました。初見の方は存分にシビれてもらい、そして既にご存じの方は「懐かしいなぁ」なんて思いつつも素晴らしさを再確認して頂ければ、是幸いでございます。参ります。



【男たちの交わす拳に熱くなれ『はじめの一歩 New Challenger』】

原作を読んでいる方はよくご存じだとは思いますが、「お洒落」な作品かと言われれば決してそうではないです。むしろ汗と泥にまみれたかのような作品ですね。勿論褒めてます。
強さに魅入られた男たちの熱い闘いを描いた、言わずと知れたボクシング漫画界の雄『はじめの一歩』でございます。アニメで言うと二期にあたるワケですが、OP曲の映像が超かっこいいんです。
歌っているのは「LAST ALLIANCE」です。わかりやすく言うと、アニメ『桜蘭高校ホスト部』のED曲を担当していたバンドさんですね。果たして、これで本当にわかりやすく言っているのかどうかは置いといて、すごく懐かしいですね。名作です。あれもまた。ハルヒは涼宮よりも藤岡派です。いかん、話を戻します。
トレーニングの日々から、同じジムの仲間の面々、そして拳を交えてきた好敵手が次々と登場してきます。曲も盛り上がりを見せ、サビに入った途端に、挑戦者目線から対峙した一歩がパンチを繰り出し、『はじめの一歩』のタイトルロゴが画面いっぱいに出てくる演出がたまらなく熱いです。
ちなみに、僕は浪速のロッキーこと、千堂武士が一番好きです。好きすぎて、二十代の頃にバイトしていた居酒屋の厨房で、右手の中指と薬指を火傷してしまったときに
「くそだらあっ!3番と4番が もっていかれよった!」
と叫んだくらいです。知ってる人だけ笑ってください。それでいいです。


【ガーリッシュかつスタイリッシュに抉られる『輪るピングドラム』】

「生存戦略」という言葉をこの作品で初めて知りました。『輪るピングドラム』でございます。放送開始してすぐに謎が謎を呼ぶ展開と、作画の可愛らしさに惹かれて視聴していたのですが、途中で一話だけ録り逃してしまいました。しかもそれがまぁまぁ重要な話だったようで、誰に八つ当たりしたらいいかわからなくなった結果、
「もう観ねぇよこんなクソアニメ」
と吐き捨て、それまでの録画分も全消去しました。逆恨みもいいところです。今考えればネットを駆使すればよかったのに、とも思いますが後の祭りです。そんな感じで、早々とリタイヤしてしまったので、どんなお話なのかわかりません。映像に出てくる数々のキャラも誰やねん、という感じです。最初のお兄ちゃん、弟、妹しかわかりません。お兄ちゃんの声をジャイアンの声優さんがやっていたという事もなんとなく覚えております。
ただ、このOP曲と映像は良いですよね。非常に心を奪われます。やくしまるえつこさん、好きなんですよね。相対性理論も好きですが、こっちも素敵。
これもまたタイトルロゴのタイミングが絶妙。芸術的ですよね。なんか。ごっついスタイリッシュです。
OP曲の映像を観ているとまた気になってきました。ちょっと漁って観てみようかなぁ。


【レトロで煌びやかなメイド(?)喫茶 シーサイドへようこそ『それでも町は廻っている』】

冒頭からメイド服の女子が出てくるのを見て「けっ、萌えアニメかよ気持ち悪ぃ」と思ったそこのあなた。
違うんだな、これが。これは萌えアニメではなく、ガチで笑えるギャグアニメです。まぁ、なんとなく映像を観ていればわかるかもしれませんが。
毎回普通に爆笑していたし、声優陣が無駄に豪華で、そこもいちいち笑えます。最終回はめちゃめちゃ泣きましたけど。紺先輩、好きでした。
製作会社は「化物語」「荒川アンダーザブリッジ」「魔法少女まどか☆マギカ」「3月のライオン」等で有名なシャフトです。それなりにアニメ好きな方からすれば、この一分半の映像を観ただけで「あぁ、また新房監督か」と勘付くでしょう。
ある一時期からよく見かけるようになった、スタッフのクレジット等を映像に組み込むタイプのお洒落OPですが、これって観る側からしたらけっこうテンション上がるし、スタッフサイドからしても嬉しいですよね。きっと。本当の意味で作品の一部になれた気がして。僕はスタッフでもなんでもないのでわかりませんが。タイトルロゴの見せ方もレトロなお洒落って感じで素敵です。


【シュールレアリスムと青春の甘酸っぱさをポップに駆け抜けろ『日常』】

『涼宮ハルヒの憂鬱』や『けいおん!』で一世を風靡した京都アニメーションの作品ですが、中でも僕はこの『日常』が一番好きかもしれません。
これもまたシュールな笑いを主軸にしたギャグ漫画なのですが、そのシュールとベタの加減が本当にちょうどいいんです。キャラも可愛らしいんですけど、たまにマジでどつきたいくらい憎たらしいときもあったり。NHKで全話再放送とかやっていたくらいなので、どなたも安心して笑ってみられる作品だと思います。とか言いながら残酷な描写がバンバン出てくる進撃の巨人もNHKなので説得力がないんですけども。
曲はあのヒャダインさんです。言うまでもなく天才です。これも名曲だし、二期OPのも素敵でした。
青空をバックに『nichijou』という表記で降りてくるタイトルロゴの出し方も、ほんわかしてて微笑ましいです。
僕が一番好きな回はキャンプでカレーこぼす回と、ゆっこ と ちゃんみお が教室でガチ喧嘩する回と、神社でピタゴラスイッチみたいになる回です。知ってる人だけ笑ってください。それでいいです。



いかがでしたか?
今回は、あくまでも
【最初でもなく最後でもない絶妙なタイミングでタイトルクレジットが入ってくるオープニング曲のアニメ作品】
という括りだったので、この四作品を紹介しましたが、これ以外にもハイクオリティな作品はたくさんあります。
もはや本編とは別に
「オープニング曲とその映像だけで一つの作品として完成されている」
と言っても過言ではありません。

おうち時間を過ごすことも多い昨今、以前よりもアニメというカルチャーに触れる機会は増えているように思えます。
本編自体を楽しむのも勿論ですが、こういった“職人さんのちょっとしたこだわり”的な部分や演出を楽しむのもまた一興じゃないですかね?

是非、皆様もそういった「ちょっと熱くなれるポイント」を見つけてみてください。

それでは。

御後が宜しい様で。



【SPECIAL THANKS】

こちらの記事に思いっきり影響されました。
こむぎさん、ごめんなさい。パクりとかじゃないんです。ちょっとアイデアを借りただけというか、ちょっと参考にさせて頂いたというか、なんというか、まぁ、ちょっとパクっただけです。本当にごめんなさい。


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