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「東洋女子歯科医学専門学校発祥の地」

二校しかなかった女子歯科医専の一つ

★ジャンル【学校】 
★場所 文京区本郷1-26-3
★最寄駅 東京メトロ本郷三丁目駅、JR、都営三田線水道橋駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑脇解説文
「1926(大正15)年創立の東洋女子歯科医学専門学校は、学制・医制改革に伴い1950年閉校するまで、史上二校のみ存在した文部大臣指定の女子歯科医専である。戦後、旧制歯科医専は新制医科大学・歯学部に改組したが、諸般の事情から女子は二校とも廃校になった。この碑は本校卒業生の女性歯科医師らが、女性のための歯科教育機関が当地に存在した証として設置した。建碑日の11月4日は文部大臣指定認可を受けた旧制時代の創立記念日である。なお、本校には1917年創立の明華女子歯科医専という前身校があり、これに遡れば『発祥の地』は西片1丁目である。当地には1919年に移転し今日に及んでいる。」

★解説
 東京ドームシティの東、壱岐坂と新壱岐坂に挟まれた東洋学園大学の前にあります。解説文にあるように以下医師養成学校は廃校となりましたが、その後文系の女子短大として存続し、現在は4年制大学となっています。
 他の歯科系大学の発祥地でも書きましたが、戦前の歯科医師養成は大学では行われず、4年ないしは5年が修業年限の歯科医学専門学校で行われていました。それが敗戦後の学制、医療制度改革、医師、歯科医師の養成は全て大学で行うこととなり、学校の選別が行われました。
 選別は占領軍であったGHQが行い、A級は大学に昇格、B級は廃校でした。東洋女子歯科医学専門学校は直前の歯科医師国家試験で全国2位の成績を修めるなど学生のレベルは優秀でしたが、どういうわけかB級判定され、廃校となります。解説文では諸般の事情としか書かれず、理由はよく分かりませんが、空襲で校舎が壊滅し、復旧して再開したものの、不十分であると判断されたのかもしれません。
 このため1950年に歯科医学専門学校は閉校となるのですが、なんと理系から文系の学校に転換して学園は存続を図ります。英語科を持つ東洋女子短期大学の誕生です。その後1992年に大学を設置し、2006年に短大は廃止となりました。
 創設に話を遡ると、解説文にある通り、前身の明華女子歯科医専は1917年

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