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透き通る水を飽かず眺められるカフェ

★☆★☆★☆至福の城下町カフェ vol.7
島原 「しまばら水屋敷 」

歩き疲れた脚を休ませ、様々な刺激で火照った頭を冷ます至福のひととき。城下町巡りで出会った素敵なカフェを紹介するコラムです。

 Googleで「島原」と入力すると、「島原の乱」が候補トップに出てきます。乱の原因の1つと言われるのが壮大すぎた島原城です。当時4万石しかなかった島原藩が、五重天守と林立する櫓を持つ総石垣の城を築きました。この工事の負担が領民に重くのしかかり乱になったと言うのです。
 今の天守は鉄筋コンクリートによる復元ですが、内部はかなりの部分がキリシタンや島原の乱の説明になっています。
 その島原の城下町は、古い武家屋敷街が残るなどなかなか面白いのですが、あまり知られていないのが湧水の街だという点です。

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 島原では雲仙火山が有名ですが、その島原市街地側に眉山という山があります。この山が江戸時代に大崩壊して有明海になだれ込み、大津波を引き起こしました。俗に「島原大変 肥後迷惑」という大災害で15000人が亡くなり、これは日本の火山災害史上最大の犠牲者数です。
 しかしこの災害ののち、島原の沖には山崩れによる多くの島ができ、風光明媚な景色が生まれ、さらに城下周辺各所で温泉を含む湧水が増えました。
 とまあ、今回も前置きが長いですね。
 その湧水を生かしたカフェがその名もこの「水屋敷」です。
 島原市街地の中心にある(といってもかなり寂れている)万町商店街の中程にあるのですが、入り口は一見よくわかりません。アーケードになった商店街の途中に、そこだけ日本家屋風の玄関があり、目立たない案内が掲げてあります(すいません! 写真撮り忘れました)。
 ここにカフェがあるとは知っていたので恐る恐る入ってみました。すると中は商店街からワープしたような庭のある日本家屋です。
 なんと邸内入口右手を小川が流れ、そこを橋(!)で渡ると建物があります。そちらに店の方がいて注文をします。先程の小川の上流に池があり、それに面した日本家屋の座敷がカフェスペースです。

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 まず驚くのが水の透明度。濁りというものが全く感じられません。泳ぐ魚が中に浮いたように見えます。この水は邸内から1日4000トン(!)湧いているのだそうです。
 水屋敷の名の通り、まさにこの湧水の池が売り物。透明ですが、実際には

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