日本の学校から「いじめ」が無くならないシンプルな理由

例えばSNSのアイコンを顔写真にした少女が、クラスメイトに勝手にアイコラ画像を作られ、それを拡散される"いじめ"を受けたとします。この時に「アイコラを作ったクラスメイトか、それとも面白がって拡散したクラスメイトか、どちらの行為が悪いと思いますか?」という問いに対して、おそらく多くの子供たちが「いやいや、違う。最初に自分の顔写真をSNSに掲載した少女が悪い」と答えるでしょう。それは「意図しない使われ方をするかもしれない、ということを考えなかった本人の責任」という理屈からです。日常的に炎上や個人情報流出トラブルなどに接しているスマホ世代であれば、きっとこのような発想をするでしょう。しかし大人なら「アイコラを作ったり拡散したクラスメイトにも責任がある」と考えると思います。

この違いがどこから来るのかというと「大人とスマホ世代の差」ではなくて「他者の気持ちを想像できるだけのコミュニケーション能力があるか、ないか」という違いからだと考えられます。いじめに限らず。セクハラ・パワハラの原因も【コミュニケーション能力の未熟さ】が原因です。より正確には「相手にやっていいこと、自分がやりたいこと」の区別がついていないから起こるのです。

加害者視点の世界観では「自分がやりたいこと=やっていいこと」という法則があって「性的な言動をしたい・怒りをぶつけてスッキリしたい、だからやる」という短絡的な思考をもとに行動しているだけなのです。したがって、いじめ加害者の子供には「”いけないこと”という自覚が無い」あるいは「その判断力がない」と考えるべきなんです。

もちろん大人が加害者の場合は話が別ですよ。大人=十分なコミュニケーション能力・判断力を持っていることが前提ですから。

学校から「いじめ」が無くならない理由はコミュニケーション能力の個人差
大人の世界でもセクハラ・パワハラが問題になってますよね。これは大人の中にも他人の気持ちを想像できないほどにコミュニケーション能力の低い人が大勢いるという証拠です。

大人ですらこのような有様なのだから、子供に対して大人以上の倫理観を期待するのは酷であり現実的ではありません。「アイコラを作ったり拡散したクラスメイトにも責任がある」という大人の発想は、他者の気持ちが想像できるほどにコミュニケーション能力が高い人に限定されたの高級品なのです。それにたいして、子供は判断力が未熟であり”いけないこと”という自覚すら持つことができない。これが「私は、学校のいじめは無くせない」と考える理由です。

↓ここから追記
同じような事例は他にもあります。
年代別の交通事故率のグラフを見てみると50代ぐらいまでは下降線なんですが、反対に20歳以下は65歳以上の高齢者と比較しても2~3倍以上の事故率です。高齢者と比較して若者の反射神経が劣るとは思えないので、単純に判断力の未熟さが原因と考えていいでしょう。
このことからも「”やってはいけないこと”を理解して適切に振舞うこと」は大変に難しく、その為には相当に年齢を重ねなければならないことが分かります。何度も書きますが、それほどに高度なことを子供に期待するのは無茶な話しなんです。
↑ここまで追記

いじめは無くせない、でも自殺や不登校は無くせる
これも非常にシンプルな理由でして、
いじめ(大人の場合はセクハラ・パワハラ)の原因=コミュニケーション能力の個人差
自殺・不登校の原因=いじめられる環境(大人の場合は職場環境)

このように整理すれば明らかですけどいじめの原因と自殺や不登校の原因は別物なんです。コミュニケーション能力の差は簡単には解決できません。しかし環境は変えられます。大人の世界ですらセクハラ・パワハラが社会問題になるほどで、つい先日もGoogleでセクハラを理由に従業員が解雇されてなんてニュースがありましたよね。世界中から頭のいい人材が集まってくる一流企業ですら他人の気持ちを想像できない人がいるんだから、凡人ばかりが集まってくる普通の学校や企業なら当然に・・・。ですよね。

ツイッターで過労自殺について自己責論を展開して炎上した方がいますが「自殺するほど追いつめられる前に逃げる」ってすごく大事だと思うんですよ。なぜなら「逃げることは環境を変えること」そのものだから。

自殺や不登校という自分にとって重大な利益が関わてくる問題であれば、なおさら「相手が変わるのを待たずに、逃げるが勝ち」だと考えます。

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